プレミアカレンシープラス2の保険プロの評判と検討するなら知っておきたいこと

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

プレミアカレンシープラス2の保険プロの評判と検討するなら知っておきたいこと

   

第一フロンティア生命のプレミアカレンシープラス2の評判

第一フロンティア生命のプレミアカレンシープラス2は第一生命や金融機関(八十二銀行や北陸銀行、大分銀行や静岡銀行、武蔵野銀行など)である地方銀行で取り扱っている通貨指定型個人年金です。

銀行で定期預金を解約した時やちょっと子供口座を作りに銀行窓口で待っていたら銀行員に勧誘を受けた人もいるのではないでしょうか。

私自身、定期保険が満期になった時に銀行窓口で様々な勧誘(新しい定期保険だったり、貯蓄ができる保険商品)を受けました。

その時にちょっと「えっ!」って思ったのがパソコンを見ながら、「ご主人も当行とはいろいろとお付き合いいただいて~」なんて言われたものですから、基本的に銀行は顧客の資産を把握しているようなんですよね。

銀行側は今回のプレミアカレンシープラス2のような最低保険料100万円を必要とするような一時払いの保険商品を勧誘する相手を選べる状況です。

また、第一生命の子会社である第一フロンティア生命を引受保険会社として、第一生命が代理店となりこのプレミアカレンシープラス2を提案することもよくあるようです。

今回はそんな第一フロンティア生命のプレミアカレンシープラス2の評判を保険のプロに聞き、それを元に商品性についてお話します。

第一フロンティア生命のプレミアカレンシープラス2を知った時の私

私自身、少しでもお得で良い金融商品を探してネット銀行の定期に預けたり、土日の引き出し手数料がかからない地元の信金に少しお金を預けておくなど資産を分散させています。

そんな中、やはり気になるのは外貨建て保険というくくり。

少しでもお得にしたい!

教育資金や老後資金に不安がある…、

銀行の積立だけでなく投資にも興味があるけど、自分で投資するのは少し怖い…

と思ったときに元々外資系保険会社に勤めていた保険代理店の方にこのプレミアカレンシープラス2について詳しくお話を聞くことができました。

そんな保険のプロから言わせるプレミアカレンシープラス2の評判はズバリ「魅力は薄い!」でした。

保険のプロが言うことだから間違いはないのかなぁと思う反面、やっぱりどうしても気になってしまったので、彼に解説を受けた内容を元に自分なりにこの商品を整理してみたいと思います。

第一フロンティア生命の「プレミアカレンシープラス2」とは

第一生命の子会社である「第一フロンティア生命」より販売されている外貨建て一時払い個人年金保険「プレミアカレンシープラス2」という商品について解説します。

「プレミアムカレンシープラス2」と間違えやすいためご注意下さい。

最近では外貨建て一時払いタイプの保険は、国内保険会社が銀行や証券会社などの金融機関窓口専用商品として販売を広めています。

その背景としては、マイナス金利導入後、貯蓄性商品は予定利率の確保が困難となった結果、販売停止が相次ぎ、少しでも高い利回りが期待できる外貨に活路を見出したためです。

もちろん、最近話題の老後2000万円不足問題も追い風になっているでしょうね。

しかし、そんな外貨建て保険もここ6年で苦情が4倍になってしまったようです。(2019年6月13日のニュース記事より)

外貨建て保険が特に苦情に発展してしまう理由は他の記事にありますので、よろしければご一読ください!

将来の資産形成を目的とした「個人年金保険」を外貨建てで図る「プレミアカレンシープラス2」の商品性を細かく見てみます。

プレミアカレンシープラス2の名称

第一フロンティア生命で販売している「プレミアカレンシープラス2」は、金融機関販売代理店によってその商品名が変わります。

プレミアカレンシープラス2

前述通りプレミアカレンシープラス2は「第一生命」をはじめ「北陸銀行」や「静岡銀行」、「大分銀行」「岐阜信用金庫」等で販売されています。

安心たいこ判2

「りそな銀行」「埼玉りそな銀行」「近畿大阪銀行」で取り扱っている同商品は「安心たいこ判2」という名称で販売されています。

プレミアカレンシーM2

「みずほ銀行」「みずほ信託銀行」では「プレミアカレンシーM2」という名称で販売されています。

時々、混同して「プレミアカレンシー2」と思っている方がいますが、気になる方はご自身が加入した金融機関名で検索すればどちらに加入しているかわかると思います。

商品名は異なりますが、その中身は3つともすべて同一のものとなっています。

プレミアカレンシープラス2の特徴

これから少し、分かりづらいお話になるかもしれませんが、できるだけ分かりやすくご理解いただけるように今後も順次、記事の見直しを行っていきます。

商品の選択

プレミアカレンシープラス2は一時払い保険といって一番最初にまとまった保険料を支払い、

3年・5年・6年・10年の4つの運用期間を選択し、「米ドル」「豪ドル」「ユーロ(現在は取り扱い停止)」の通貨を選択して運用していくことになります。

受け取り方の選択

運用期間が満期を迎えると、運用されて増えた「外貨ベースの年金原資」を「一括で受け取る」か、「年金で受け取る」かを選択し、

「運用選択した通貨」もしくは「円」に換算して受け取ることになります。

ターゲットタイプ

他社の外貨建て一時払い型の商品にもよく見られる、積立金の「円換算の目標値」を「任意」で決めることができます。

一時払い保険料として支払った金額に対し、積立金額をどの程度増やすことを目標にするのかというイメージです。

目標値は、「105%」もしくは「110%~200%(10%きざみ)」で自由に決めることができ、契約から1年経過後は、毎営業日その時点での為替レートで積立金額を円に自動的に換算して測定してくれます。

どれだけ増えたのか?というのが判るのは投資商品を保有しているうえでのモチベーションになりますので、個人的にはこのシステムは好きです。

目標値に達すると、自動的に「円貨」で運用成果を確保し、以降は為替レートの影響を受けない「円建て終身保険」に移行することになります。

目標値は、何度でも変更でき、変更時においては「250%」「300%」を選択することも可能です。

運用を始めたら意外とお金が貯まっていく快感が癖になった!等の場合、300%を夢見るのもいいかなぁと思います。(ご自身の判断になりますが)

解約返戻金

他社の外貨建て一時払い型の商品と同様、この商品も、解約返戻金の「市場価格調整」が行われます。

これは、解約する時点での市場金利が、契約時点の市場金利と比べて、「高い」のか「低い」のかによって、解約返戻金が増減します。

「解約時の市場金利 > 契約時の市場金利」の場合、解約返戻金は「減少」します。

「解約時の市場金利 < 契約時の市場金利」の場合、解約返戻金は「増大」します。

つまり、運用期間が終了するまでの間の解約返戻金は、その時点での市場金利次第となるため、増えている可能性もありますし、減っている可能性もある、「変動」を繰り返すことになります。

この「市場価格調整」という言葉は本当にイメージがしにくいかと思いますが、価値が下がっていたらちょっと受け取れるお金が減ってしまうよ、ただもしかしたら増えるかも?という曖昧な感じです。

ご自身で市場の金利をどうにかできるわけでもないですし、解約しようと思ったときに「市場価格調整」がどれくらいになるか問い合わせると良いでしょう。

年金原資額

市場価格調整により変動する解約返戻金とは異なり、指定した運用期間終了後の年金原資額は、指定した外貨ベースでは契約時に定められた金額になります。

つまり加入した時点で、○年後に貯まる「年金原資額」は、設計書に記載されている金額となり、変わることはありません。

これは外貨建て保険という不安要素がたっぷりある印象の商品に射す安堵の光というイメージですね。

ただ、当然、為替リスクは存在するので外貨で受け取る場合を除き、外貨を円に替えて受け取る場合には、その時点での為替レート次第になるので、円ベースでの金額がいくらになるかは分かりませんのでご注意下さい。

仮に目標値を定めることを選択し、運用期間中に目標値に達することがあれば、積立金が自動的に円建ての終身保険へ移行するため、年金原資額という概念はなくなります。

年金原資額は、「目標値を設定しなかった場合」もしくは「目標値を設定したが到達しなかった場合」の考え方になります。

目標値が低ければ低いほど、年金原資額という概念は関係なくなりますね。

外貨建て終身保険への移行

目標値を設定して到達しなかった場合、上記の年金原資額は、「一括受け取り」「年金受け取り」の他、そのまま年金原資額を「外貨建て終身保険」に移行するという選択を取ることもできます。

移行後の運用は、指定した通貨の変更も可能、解約返戻金は市場価格調整を受けません。

移行後も継続して、円換算後の目標値を目指すことになります。

プレミアカレンシープラス2の運用パフォーマンス

プレミアカレンシープラス2の運用状況を確認してみましょう。

現在指定できる通貨は「米ドル」と「豪ドル」のみとなっているため、運用期間は「3年・5年・6年・10年」の4つの期間からそれぞれの通貨の運用率を見てみます。

米ドル

運用期間3年積立利率1.34%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)101.47%
運用期間5年積立利率1.93%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)106.17%
運用期間6年積立利率1.93%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)107.66%
運用期間10年積立利率2.44%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)119.62%

豪ドル

運用期間3年積立利率1.85%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)103.01%
運用期間5年積立利率2.38%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)108.54%
運用期間6年積立利率2.38%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)110.55%
運用期間10年積立利率3.06%返戻率(年金原資額/一時払い保険料)127.06%

プレミアカレンシープラス2と比較すべき商品とプロによる評価

よく比較される商品としては三井生命のドリームフライトやメットライフ生命のレグルスなどが同じ外貨建て定額年金保険ですが、そもそも個人年金保険ではなく終身保険のほうが保険としての性能(=保障)とのバランスが良いとも言われています。

比較検討されるときは定額年金保険の中ではなく、他の貯蓄性保険・投資商品と比較すべきでしょう。

銀行で言われるがままに入るのではなく、一度きちんと第三者のプロの意見を聞くべきかと思います。
私がおすすめしているのは、今口コミで評判の広まっている、アプリで無料・匿名で保険診断や保険相談ができるサービスです。

プレミアカレンシープラス2の損益為替レート

2017年11月13日現在の保険料支払い換算レートは、「米ドル=114.18円」「豪ドル=87.44円」です。

上記の返戻率をもとに、それぞれの通貨で為替レートがどれだけ円高になると損失が生じるのか、その水準を求めてみます。

米ドル

運用期間3年損益為替レート112.53円
運用期間5年損益為替レート107.54円
運用期間6年損益為替レート106.05円
運用期間10年損益為替レート95.45円

豪ドル

運用期間3年損益為替レート84.89円
運用期間5年損益為替レート80.56円
運用期間6年損益為替レート79.10円
運用期間10年損益為替レート68.82円

通貨ごとの所感

米ドル通貨の場合、10年運用以外の選択は、損益為替が浅くリスクが高い印象を持ちます。

10年運用の返戻率が約120%となりますが、1年あたりの利回りはたった「1.96%」です。

豪ドル通貨の場合、過去20年間の動きを見ると、60円~100円のレンジでのボックス相場を形成しています。

しかし、円高のほうに急激に進みやすい傾向がある通貨ですので、注意が必要になります。

10年運用の1年あたりの利回りは「2.70%」となります。

基本的には安い時期(円高の時期)に一時払いで支払って、益を得るのが一番得を増やすやり方です。直近で60円台に到達したのは、2008年のリーマンショック時と2001年ごろでしたので、そういった時期をうまく狙えるかも結果を左右しますね。

プレミアカレンシープラス2の保険プロの評判と検討するなら知っておきたいことのまとめ

外貨建て一時払いという商品は、「為替リスク」のみを有し、解約時の為替レートにすべてが左右される商品性です。

保険のプロが言うには、1年あたりの利回りに魅力の低さを感じるようです。

しかし、為替リスクのみという商品性は、一方で他の投資商品と比較すると低リスクとも言えます。

もちろん、保険のプロのように自分自身で投資先が判っている場合などは管理手数料を取られてしまう保険会社のドル建て保険や外貨建て保険というのは利回りが悪くなって、魅力が薄く感じるでしょうね。

私は、実際に自分で投資信託を行っていますが、ぶっちゃけ、それほどの利益を見込める場所を見つけ出すことがなかなか難しいです。

その点、仕事として投資先を吟味してお金を増やしてくれていると考えれば保険会社に手数料を払うのも納得であるような気がしますね。

特に為替リスクしかないという点は、投資先の評価額が下がた場合は保証されているということですから、個人で投資先を選ぶよりもリスクは低くなると思います。

自身のリスク許容性に合わせて、商品選びをすることが求められるでしょう。

おすすめのドル建て保険について知りたい方は、「【永久保存版!】米ドル建て保険ランキング【2017年度】」の記事も参考にしてみるのがおすすめです。

プレミアカレンシープラス2のような外貨建て保険についてもっと詳しく知りたい方へのおすすめ記事

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