契約途中で特約として保険を追加できるもの・できないもの

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

契約途中で特約として保険を追加できるもの・できないもの

   

契約途中で特約として保険を追加

生命保険は、医療保険・死亡保険問わず、主契約と特約から構成されています。

主契約は、保障の基礎・本体となる契約で、その主契約に付加できるオプション的な位置づけの保障が、特約となります

特約単独の契約はできず、必ず主契約の契約が必要となります。

特約は、一般的には契約時に任意選択することになりますが、契約が開始した以降の契約途中でも、任意で特約保険を追加契約することができます。

今回は、契約途中で中途不可できる特約・できない特約についての解説と、特約・特則の違いについても触れてみたいと思います。

特約の中途付加

特約の中途付加は、現在の保障を手厚くすることが目的として、現在の契約の保障内容や保険期間を変えることなく、新しい特約を付加することを意味します。

特約の種類は、主契約である本体の契約ごとに、加入時しか付加できないもの・中途付加できるもの、があらかじめ決まっています。

どのような特約が中途付加できるかどうかは、実は各保険会社が独自に定めており、一般的なルール化はされていません。

そのため、主契約を契約する際には、契約のしおりや約款などをしっかりと確認する必要があります。

特約の中途付加で注意すること

中途付加できる特約には、保険料が新たに発生するものと、保険料がかからないものが存在しています。

保険料が新たに発生するタイプの特約は、健康状態を申告する告知・診査が必要となり、健康状態によっては加入が謝絶されることもあります。

また、中途付加する時点での年齢で保険料が算出されるため、主契約の加入時の年齢の時に加入した場合の保険料と比べ、ほとんどのケースで保険料が高くなってしまいます。

保険料がかからない特約

あくまで一般論ですが、保険料がかからない特約は、中途付加できるものが多いようです。

余命6ヶ月と医師により診断された場合に、通算2,000万円までの保険金を生前に受け取ることができる「リビングニーズ特約」

受取人に代わって保険金・給付金の請求を行うことができる「指定代理請求特約」

といった特約は、保険料も発生せず、いつでも任意で中途付加することができます。

※必ず各保険会社にお問い合わせください。

保険料がかかる特約

死亡保険であれば、「定期保険特約」「障害特約」「災害死亡割増特約」「医療特約」「がん特約」「収入保障特約」などが一般的です。

医療保険であれば、「先進医療特約」「障害特約」「がん特約」「女性疾病特約」など、各社特色ある特約が用意されています。

問題は、保険料がかかる特約であったとしても、保険会社によって「中途付加できるもの・できないもの」が異なる点です。

保険会社によって異なる中途付加できる特約・できない特約

あくまで1例にはなりますが、一般的な特約の中で、中途付加できる特約・できない特約を、実際の保険会社・商品名とともに紹介いたします。

医療保険ではお馴染みである「先進医療特約」、ならびに女性向けに医療保障を充実させた「女性入院特約」について、ぞれぞれ取り上げます。

先進医療特約を中途付加できる商品・できない商品

医療保険のカテゴリーでは非常に評判の高い、オリックス生命の「新キュア」と損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「新・健康のお守り」で見てみます。

先進医療特約は、医療保険加入時に任意で付加するかどうかを決めることができます。

しかし、オリックス生命の「新キュア」は、先進医療特約は残念ながら中途付加できない規定となっています。

一方、ひまわり生命の「新・健康のお守り」は、先進医療特約を中途付加することができます。

女性入院特約を中途付加できる商品・できない商品

保険会社によってその名称が異なりますが、女性特有の疾病での入院やがんなどで入院した場合に、入院給付金を上増しすることができる特約です。

オリックス生命の女性向け医療保険「新キュア・レディ」は、医療保険「新キュア」に女性入院特約が付加された商品性となっていますが、「新キュア」に女性入院特約を付加することができません。

ひまわり生命の医療保険「新・健康のお守り」には、「医療用女性疾病入院特約」を中途付加することができます。

総論

このように、保険会社によって独自の規定があるため、「中途付加できる・できない」を一般論として論じることは非常に難しくなっています。

リビングニーズ特約や指定代理請求特約など、保険料が発生しない特約は、一般的にはいつでも中途付加することが可能と思われます。

しかし、保障を手厚くする目的で、保険料が新たに発生してしまう特約については、保険会社ごとによってその可否が異なるということにご注意ください

特約と特則の違い

特約と特則、似たような言葉であり、いったい何が違うのでしょうか?

そもそも、特約は「特別契約」の略語であり、いつでも自由に付けたり外したりすることができる「オプション」的な意味合いで使われていました。

一方、特則は「特別規則」とでも言いましょうか、通常とは異なるルールを契約時の主契約に適用し、中途付加も取り外しも原則できないものが一般的でした。

ニュアンスとしては、契約時に選択して以降は中途付加・解約ができないものが「特則」、任意で付加・解約できるものが「特約」とでも覚えておけば良いのかもしれません。

しかし、今の保険業界においてはその明確な違いがあまりなくなってきていますので、それほど名称にこだわるのではなく、必要・不要の観点で考える必要があるでしょう。

契約途中で特約として保険を追加できるもの・できないもの、のまとめ

保険会社によって、中途付加できるもの・できないものが異なるため、理想論を言ってしまえば、保険に加入前にしっかりと確認することが求められます。

しかし、現実としては、中途付加できるかどうかという観点で保険を決めることは、あまりないことも確かです。

あくまで「参考程度」として捉えていただければと思います。

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