あんしん生命の通院特約を費用対効果の観点から考える

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あんしん生命の通院特約を費用対効果の観点から考える

   

あんしん生命の通院特約は必要?

今回は、東京海上日動あんしん生命の医療保険に付加することができる「通院特約」について説明していきたいと思います。

医療制度改革により、長期入院による医療機関への負担増を軽減させるべく、短期入院・通院治療という手法が現在の医療機関では主流となってきています。

そのため、医療保険にもし「通院特約」をすることができるのであれば、それを望む人も多いと思います。

しかし、医療保険に付加することができる「通院特約」には、注意して置かなければならない点があります。

あんしん生命の通院特約を例にとり、解説した上で、その費用対効果について吟味してみたいと思います。

一般的な通院特約の仕組み

まず、各保険会社に共通する通院特約の仕組みについて触れておきます。

通院特約は、通院1日あたりに給付金が支払われるものであり、通院治療費そのものやその他交通費などの費用に充てることができます。

しかし、現在主流となっている通院特約は、病気やケガで「入院」をしていること、つまり入院給付金が支払われる通院であることが前提であり、風邪や骨折といった、入院を伴わない単なる通院時には給付金は支払われません。

近年の通院特約は、入院後だけでなく入院前の通院も保障してくれることが一般的となってきており(入院後しか保障しない通院特約もまだまだ存在します)、1回の入院あたり30日間が通院保障の限度となります。(保険期間を通じて通算1,095日間が上限です。)

また、退院後の120日以内の通院までが保障対象となります。

あんしん生命の通院特約と一般的な通院特約の差

通院給付金が支払われるための「入院」が条件となっていることは、一般的な通院特約と同様となりますが、入院「前」における通院が保障されています。

その他日数については、一般的なものよりも手広くなっています。

退院後に保障される通院期間に関しては、一般的なものが「120日以内」となっていることに対し、あんしん生命は「180日」と約2ヶ月長く保障期間を設けています。

その上、三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)の場合は、730日以内と約6倍も長く保障期間が確保されることになります。

「入院」が条件とはなってしまいますが、治療期間が非常に長引く三大疾病治療の通院期間が非常に長く確保されていることは、ポイントが高い部分といえます。

あんしん生命の通院特約保険料

それでは、実際に通院特約保険料がどの程度の負担になるのか、男女別・年齢別に月払い保険料を見てみます。

試算商品は、あんしん生命の医療保険「メディカルキットNEO」とし、保険期間・保険料払込期間:終身 入院給付金:日額5,000円 手術給付:Ⅲ型(2.5万円・5万円・10万円・20万円) 初期入院保障特則:アリ 特定疾病保険料免除特則:アリ、の条件で、通院特約:日額3,000円(入院日額の0.6を乗じた金額)を付加して試算を行います。

あんしん生命の通院特約は、入院給付金日額の金額に対して「0.6」を乗じた金額となるため、入院日額が5,000円の場合は通院日額は3,000円、入院日額が10,000円の場合は、通院日額6,000円となります。

年齢男性女性
20歳237円249円
30歳279円354円
40歳483円459円
50歳966円735円
60歳1,827円1,122円

性別・年齢別にみる通院特約保険料の費用対効果

上記の試算より、一般的な死亡保険・医療保険と同様に、特約保険料も年齢が上がるに連れて非常に高額になっていくことが分かります。

あくまで「感覚」でのお話になってしまうのですが、20代~40代までであれば、男女問わず、通院特約を付加しても、それほど高額と思える保険料ではないと感じます。

しかし、50代以降になると一気に特約保険料が増大し、60代に至っては、日額3,000円の通院給付金を受け取ることを目的として毎月1,000円以上、男性に限っては2,000円近く、負担しなければなりません。

60歳の男性の方で1年間で支払う通院特約保険料だけでも、1,827円×12ヶ月より、21,924円も支払うことになります。

この金額の元を取るために、最低でも7回以上の通院が必要となりますので、これくらいの保険料を負担するくらいであれば、支払わずに貯めてたほうが…という心理が働くのではないでしょうか。

若年層の通院特約の意義

それでは逆に、20代~40代の方が通院特約を付加するメリットについてはいかがでしょうか。

30歳男性のケースの場合、月279円で日額3,000円の通院給付金の保障が得られます。

月279円であれば、年間で3,348円、約1日分の通院給付金が得られます。

若年層であれば、結婚して新たなライフステージが始まり、お子様ができるとなお、できるだけ支出を減らしていきたいという心理が働いてきます。

10年加入しても10日の通院で元が取れると考えると、月279円程度の負担であれば、神社のお賽銭箱に「病気になりませんように」と祈願して投げ銭したと思える金額のようにも思えます。

あんしん生命の通院特約を費用対効果の観点から考えるのまとめ

50代以降に新規であんしん生命の医療保険に加入し、通院特約を付加することは、費用対効果の観点からはあまり得策のようには思えません。

そもそも論ですが、50代以降に医療保険に新たに入り直すような状況が訪れてしまった時点で、少々加入当初から問題があるように思えます。

生命保険・医療保険は、やはりできるだけ若い年齢で安い保険料を実現することが、トータルで発生する支出を抑えることができる秘訣だと感じます。

現在加入している保険が問題ないものなのか、胸を張って「イエス」と答えることができる保険に加入できてますでしょうか。

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