プルデンシャル生命の医療保険は手術給付金がない!オススメしたい方法も
目次
プルデンシャル生命の医療保険は?
外資系生保でやり手の営業マン「ライフプランナー」を抱えるプルデンシャル生命の医療保険はネットなどの口コミだとあまり評判が良くないです。
プルデンシャル生命は解約・失効率の低さでは業界の中でも群を抜いている(2007年度で4.8%)にも関わらず医療保険はどうして人気があまりないのでしょうか?
2016年5月現在、プルデンシャル生命では疾病・医療保険としてのくくりとして主に2種類あります。
今回はプルデンシャル生命の一般の方向けの主な医療保険である「解約返戻金抑制型入院保険」について詳しく調べ、オススメの世代やオススメの方法などをご紹介したいと思います。
解約返戻金抑制型入院保険の特長
プルデンシャル生命の医療保険「解約返戻金抑制型入院保険」は入院初期にかかる費用や所定の三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)による長期入院に備えるための保険です。
一般的に入院保険や医療保険といわれる類の保険になりますよね。
- I型・II型・III型(保障内容が違うので後述)からニーズに応じて選べる
- 一生涯保障する終身タイプと一定期間を保障する定期タイプが選べる
- 簡単な手続きで退院前に入院一時期を受け取れる
- 所定の高度障害状態や所定の身体障害の状態になったときに以後の保険料の払い込みが免除
基本的に契約者のニーズに合わせた保障内容を選択できるので、自分がほしい保障だけ加入できます。
パンフレットをじっくりと眺めてみれば、少しずつ理解できるとは思いますが、I型、II型、III型の種類の説明がイマイチわかりにくいので解説していきますね。
解約返戻金抑制型入院保険のI型、II型、III型の説明
プルデンシャル生命の解約返戻金抑制型入院保険の種類を簡単に解説すると、I型は入院日額5,000円で一括で20日分の入院一時金(10万円)が受け取れるということでII型は入院日額10,000円で一括で10日分の入院一時金(10万円)が受け取れるということ、III型は入院日額という考え方がなく入院したら一律一括10万円が受け取れるだけいうことです。
I型、II型のみ入院が継続されている場合に給付待機日数を経てば入院日数によって契約している保障内容の入院給付金が受け取れます。(最大60日まで)
長期的な入院になる場合にはもちろんII型が保障を厚くできますが、すべての型で手術に対応していないなど問題点も露呈しています。
この手術給付金がないことがプルデンシャル生命の医療保険の口コミが悪い理由なのかもしれません。
しかし、このプルデンシャル生命の医療保険は活用方法によっては、十分に力を発揮してくれる保障になると思います!
プルデンシャル生命の医療保険がオススメな方
まず、一般的ではないと思われがちなIII型こそ、活用方法の価値があると思います。
III型は使いようによっては、子育て世代など保障を厚くしたい人が期間限定で加入するのにおすすめです。
一回の入院で入院日数に関係なく一律10万円を受け取れるので、他の医療保険と合わせて保障を厚くすることができます。
確かにこのIII型1つのみでは割合的に10割の保障を得ることは難しいのですが、掛金の負担が4割程度で5割程度の保障が受けられるという印象なんです。
以下より理由と具体的な活用例までご覧いただければと思います。
子育て世代にIII型併用をおすすめする理由
正直、お父さんやお母さんが入院したら一家総出で面会に行ったり、ヘルパーさんやファミリーサポートを雇ったり、外食が多くなったり、入院費用以外でお金が飛んでいきます。
しかし、実際の収入との兼ね合いで手厚い入院保障の保険だと家計の負担が重く、入る&続けるのが厳しい場合もあります。
そんなときにプルデンシャル生命の医療保険III型なら、入院した日数に関係なく一律でお金が給付されるので、5,000円の医療保険と併用することで物足りない部分をカバーできるのではないか?と考えたわけです。
詳しい保険料は後述しますが、35歳男性なら年間19,040円×20年分(お子さんが成人するまで)の380,800円でIII型に加入することができます。(定期保険ならもっと保険料は安くなるでしょう。)
お子さんが成人した後などに経済的な余裕が出てきてから入院日額10,000円の保険に切り替えるなどの保険の見直しを行っても遅くないと感じます。(子供が小さい頃は少しでも保険料を浮かせて学費に備えたいですよね。)
その時に必要な保障をきちんと選択する方が、結果的に保険の見直しもできるでしょう。
プルデンシャル生命の医療保険III型の活用例
例えば、他の医療保険で入院日額5,000円を掛けている35歳(男性、既婚、子あり)の方が入院したとしましょう。
手術給付金も他の医療保険から支払われますが、病状によっては予想外のことに差額ベッド代のかかる個室になってしまう可能性もあります。(病院の都合だったら差額ベッド代がかからないという話も聞きますが、私の今までの経験では結局払わざるを得ない状況でした。)
そうなると短期間の入院が多い最近の医療でも、金銭的な負担が増えます。
5日間入院したとして差額ベッド代の平均額が約5,000円といわれているので、約25,000円の出費が増えます。
そのためだけに入院日額5,000円を10,000円の医療保険にするのは、月々の支払いが年齢によって、1,000円から3,000円ほど増えることになります。
1年に1回、入院するかわからない差額ベッド代の25,000円のためだけに(手術給付金も変わりますが、これは高額療養費でマイナスになることはないでしょう。)毎年24,000円以上の出費が増えることになるわけです。
その点、III型の年払い(払込期間終身)なら19,040円(35歳男性)で入院日数にかかわらず10万円の給付が受けられることは5年間の間に1回でも入院すれば元が取れる計算になりますよね。(まぁ保険は損得勘定で考えない方が良いのですが・・・。)
5,000円の一般的な医療保険プラスプルデンシャル生命の医療保険III型を加入していたら、月々の負担は約3,600円程度で5日間の入院で25,000円+10万円の125,000円受け取れます。
入院日額10,000円の場合だったら月々の負担は約4,100円程度で5日間の入院で5万円、10万円の給付を受けるには10日もかかるので費用対効果(コスパ)でも見ても若い世代には現実的ではないかもしれません。
そして、この保険は終身払いの終身保険なので万が一、途中で既往症を持ってしまったとしても終身で金額が変わらないので無理なく保険を継続させることができます。
解約返戻金抑制型入院保険の保険料
- I型:年払い
- ・25歳男性・・・23,400円
・25歳女性・・・25,350円
・35歳男性・・・29,940円
・35歳女性・・・30,170円
・45歳男性・・・40,600円
・45歳女性・・・39,340円
- II型:年払い
- ・25歳男性・・・37,160円
・25歳女性・・・40,490円
・35歳男性・・・48,750円
・35歳女性・・・50,120円
・45歳男性・・・67,210円
・45歳女性・・・67,560円
- III型:年払い
- ・25歳男性・・・15,370円
・25歳女性・・・16,400円
・35歳男性・・・19,040円
・35歳女性・・・17,890円
・45歳男性・・・24,780円
・45歳女性・・・21,560円
この保険料は保険期間を終身、保険料払込期間も終身で入院一時金額10万円の場合の年払い保険料です。
やはり保険料も若ければ若いほど安いですが、III型だったら大体どの年齢で加入しても年払い2万円前後で加入できるのが魅力ですね。
プルデンシャル生命の入院保険のデメリット
プルデンシャル生命の入院保険(医療保険)は手術給付金が受けられないのがデメリットになります。
最近の医療は在宅ケア(日帰り入院や手術)を基本としているため、日帰り入院や手術がプルデンシャル生命の解約返戻金抑制型入院保険では給付金が受け取れない医療処置が多いでしょう。
考え方によっては、I型の2日以上入院しているときに給付される疾病入院一時金の10万円(入院日額5,000円×20)が手術給付金の代わりを果たしているように感じますが、日帰り手術などには対応していません。
2日以上入院しなければ給付されないので、検査入院などで1日だけ入院した人などには使えないというわけです。
他の医療保険にはないIII型の特長を活かすには期間限定で加入したりとプルデンシャル生命の医療保険は活用できる人を選ぶ保険商品だと思います。
手術給付金は必要なのか?
手術給付金は通常88種類の手術が対象になりますが、治療目的ではない手術(レーシックなど視力回復手術、美容整形の手術)、正常分娩にともなう手術、先進医療に含まれる手術は対象外になります。
日帰り手術などもありますが、基本的に手術は保険の点数が高いのでやはり高い医療費になることは間違いないので、できるだけ手術給付金を受け取れる医療保険の方が金銭的に安心はできます。
受け取れる手術給付金額は入院日額の倍率に応じたもので、やはり日額が高ければ高いほど高い手術給付金が受け取れますが、やはりそれだけ毎月の保険料は割高になってしまいます。
ただ高額療養費などもありますので、入院日額を上げて手術給付金の金額を上げることで金銭的負担が軽くなるというよりも今まで余計に払った分が戻ってきたという考え方が正しいと思いますね。
入院日額による手術給付金の差は?
虫垂切除術・盲腸縫縮術の手術給付金は、大体どこの保険会社も倍率は10倍です。
そうなると、入院日額5,000円だと手術給付金は50,000円、入院日額10,000円だと手術給付金は100,000円になります。
その差額5万円のために年間で36,000円近く保険料が変わると考えたら、手術給付金だけのために入院日額を上げることはナンセンスだと思います。
プルデンシャル生命医療保険についてのまとめ
今回はプルデンシャル生命の医療保険である解約返戻金抑制型入院保険についてお話ししました。
やはりプルデンシャル生命の医療保険だけで必要な保障をすべてまかなうことは難しいと考えます。
しかし、III型は他の医療保険と併用することで手頃な価格で保障を厚くすることができるので、子育て世代など保険にお金をあまりかけすぎるわけにもいかないが、必要な保障にはしっかりと備えたい人にお勧めです。
ただ必要な保障は個人個人のライフプラン(結婚、子、職業、貯金など)によっても異なり、すべてを自力で調べるには時間をとても費やすことになります。
実際に自分だけで調べた内容で契約してしまって、万が一保障が足りなかったとしたら、せっかく掛けてきた保険なのに残念ですよね・・・。
保険を調べる際には予備知識も必要だとは思いますが、保険の専門家に相談する方が結果的に時間や労力の節約になります。