ソニー生命とプルデンシャル生命を比較してみて【ドル建て・営業員・商品・欠点】

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

ソニー生命とプルデンシャル生命を比較してみて【ドル建て・営業員・商品・欠点】

   

ソニー・プルデンシャル生命の誕生、そして別会社へ~比較してみる

ソニー生命は、国内保険会社の中ではその商品ラインナップ、知名度、経営規模からご存知の方も多いでしょうが、プルデンシャル生命という社名はあまり聞いたことがないのではないでしょうか?

ソニー生命は、もともとは世界最大級の金融機関である米国プルデンシャル・ファイナンシャルとの合弁会社「ソニー・プルデンシャル生命保険」として1979年に国内に誕生しました。

メーカーとしてのソニーが、金融畑にも事業展開したいという思惑と、米国プルデンシャルの日本国内に進出したいという思惑が合致し誕生しました。(厳密にいうと、金融経験のないソニーが日本国内で金融業をしていくことに、当時の官僚がゴーサインをなかなか出さなかったが、米国金融機関で金融経験が豊富なプルデンシャルとの合弁ならとOKを出したと言われています。)

その後1987年に合弁を解消し、以降「ソニー生命」と「プルデンシャル生命」としてそれぞれがスタートしました。

今回はそんなもともと一つの会社であった「ソニー・プルデンシャル生命」から生まれたソニー生命とプルデンシャル生命を比較してみたいと思います。

ソニー生命とプルデンシャル生命の特徴

両社とも、圧倒的なコンサルティングセールスを展開しており、従来の国内保険会社の手法に多い、お願い販売や、義理・人情に頼ったセールスを一切行わず、顧客に生命保険に加入する際に必要とされる知識や商品性を理解・納得していただいて加入する手法を取っています。

販売募集人を「ライフプランナー」と呼称し、生保業界以外の異業種で活躍している人をヘッドハンティングし、転職してきた人員で構成され、新卒でライフプランナーになることはできません。

多くの保険会社が採用しているエリア制や職域制ではなく、ライフプランナーによる担当者制度を採っており、他県にお住まいであっても、契約者が問題なければそのライフプランナーが一生涯の担当になります。

10年以上前の環境においては、現在ほど保険代理店の展開もなく、競合他社と言えばいわゆる「漢字生保」であり、お願い販売、義理・人情で保険に加入し、保険にあまり良いイメージを持っていなかった契約者がこのライフプランナーのコンサルティングを受けると、提案方法の圧倒的レベルの差に、目から鱗が落ちるほどその違いに驚くことが多かったみたいです。

しかし、現環境においては、保険代理店の展開が目まぐるしく、従来の提案方法が合わなくなってきていること、若年層の無保険志向が強くなっていること、また、人員確保のためのヘッドハンティングの質がかなり落ちてきていること、などがあり当時のような勢いは落ちてきています。

ソニー生命とプルデンシャル生命の販売手法

両社とも、その販売手法は完全に体系化されています。

しかも驚くことに、セールスで話す一つ一つの言葉やフレーズが完全にスクリプト化されており、ライフプランナーは徹底したセールスロールプレイングを行い、一言一句どのお客様にも同じことが言えるようになるまで訓練します。

電話アポイントからプレゼンテーションに至るまで、ライフプランナーから発せられる言葉は訓練の賜物であり、「プロ」を演出するものになっています。

両社のどちらかの提案を受けたられた方はご記憶があるかもしれませんが、やたらと「感動話」を織り交ぜてくるのも特徴です。

実際にあった事故で夫を亡くした家庭の話を、その契約者に当てはめてしんみりさせるような話や、有名人の闘病生活の実話を当てはめたり、という手法で、契約者の琴線を刺激するトークが特徴です。(その内容はスクリプト化された文章ですが。)

ソニー生命とプルデンシャル生命の方向性の違い

合弁が解消され、それぞれ分かれた2社ですが、今はその経営方針の方向性に違いが見られます。

上記の内容は両社に共通する特徴ですが、合弁が解消されて約30年、それぞれが歩んできた道は今どのような形になっているのでしょうか?

それぞれ見てみます。

ソニー生命

ソニー生命は、お笑いタレントで映画監督でもある北野武さんをテレビコマーシャルに抜擢したり、その他メディアへの広告掲載などで、その社名の拡大を図りました。

また、今までは「ライフプランナー」という担当者制度を採ってきましたが、販売代理店への業務委託という新たな販路を開拓しました。

ライフプランナーとは、入念な営業訓練を受けた営業員の「質」にこだわった制度です。ヘッドハンティングにしても、他業界で優秀と言われた人間のみを厳選して採用していました。

広告費への支出や、販売代理店など、方向性としては、ライフプランナーの「質」よりも知名度・商品販売の「量」を採ったと思われます。

プルデンシャル生命

テレビコマーシャルや広告などによる宣伝活動を殆ど行っておらず、代理店販売も行っていないため、ライフプランナーによる販売が唯一の販売チャネルとなっています。

そのため、ライフプランナー自身の評価がその将来を左右するので、徹底的に営業トレーニングを受け、その質を高める傾向にあります。

その人柄や提案力は、ソニー生命のライフプランナーよりも高いと感じました。

世界中の生命保険・金融サービス専門職の毎年トップクラスの成績を収めるメンバーで構成されるMDRT( Million Dollar Round Table)会員数は日本一であり、ソニー生命よりも多い数となっています。

しかし、MDRT会員を露骨にアピールする傾向があるみたいですが、営業成績が良い=良い担当者、とは限らないのでご注意ください。

ソニー生命とプルデンシャル生命の商品の比較

もともと一つの会社だったので、商品ラインナップはとても似ています。

米ドル建ての保険や変額保険、介護保険といったあまり他では見かけない商品を取り扱っています。

ソニー生命では、変額終身保険(バリアブルライフ)や学資保険の貯蓄率の高さが有名ですし、プルデンシャル生命ではドル建てリタイアメント・インカムという返戻率がとても高い商品が人気があります。

しかし、両社とも医療保険については力を入れて商品開発しておらず、その内容はとても時代遅れで割高になっています。

ソニー生命とプルデンシャル生命のドル建て保険について

両社で取り扱っている米ドル建の商品で、圧倒的な返戻率をもたらす商品があります。

商品中身はほぼ同じなのですが、ソニー生命の「米ドル建特殊養老保険」、プルデンシャル生命の「米国ドル建リタイアメント・インカム」という商品があります。

プルデンシャル生命は、情報が外部に出ることがあまりなく、具体的な料金試算ができませんが、現状分かる情報としては、ソニー生命の為替手数料が片道1米ドル=0.01円に対し、プルデンシャル生命は片道1米ドル=0.25円となっています。

為替手数料だけ見ればソニー生命に軍配が上がりますが、実際の返戻率がどちらが高いかは双方に試算してもらってみてください。

この保険を最も効果的に活かせる加入方法を記載した記事がありますので、ご興味があれば見てみてください。

ソニー生命の米ドル建特殊養老保険は払済保険に切り替え前提で加入するべし

ソニー生命とプルデンシャル生命の共通する欠点

この時代、各保険会社はしのぎを削って商品開発競争を行っており、より良い内容のものをできるだけ安く、と経営努力をしています。

もし、この2社で保険を検討するならば、ライフプランナーに保険設計をしてもらうことになります。

提案される商品は、どうしてもその会社で取り扱っているものだけになってしまうでしょう。

死亡保障は他社のほうが安く率も高い、医療保険は他社のほうが保障が充実しているし安い、周りに目を向ければもっと良い商品があるのに、1社のみで完結してしまうことは、その機会を失ってしまうことになってしまいます。

ソニー生命とプルデンシャル生命の共通する欠点を補うには?

ソニー生命もしくはプルデンシャル生命と同等な圧倒的なコンサルティング力を持ち、かつ、多種多様な商品ラインナップを持つ会社を探せたらいかがでしょうか?

「質の高い提案力」と「会社の垣根を超えたバリエーション豊富な商品性」の組み合わせ。

限りない理想ではありますが、ソニー生命・プルデンシャル生命に勤務経験があり、高い質のコンサルティング力を身に付けたのちに、独立して複数保険会社の商品を取り扱っている販売代理店があれば、とても安心できると思います。(そんな人・代理店があればですが。)

ソニー生命・プルデンシャル生命の「質の高い提案力」というメリットを享受でき、かつ、欠点である「1社の商品のみ」を解消できると思いませんか?

ソニー生命とプルデンシャル生命の比較をしてみてのまとめ

ソニー生命・プルデンシャル生命、両社とも、そのコンサルティング力は、私自身その提案を受けたことがありますので、とても高いと実感しました。

と同時に、やはり商品力が弱いな、とも思ってしまいました。

メリットもあればデメリットもあるのは当然ですが、高くない保険料を支払い続けていくことを考えると、やはり私は欲をかいてどちらも満足できるものを探したいと考えます。

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