ソニー生命の医療保険は帝王切開でも給付金の対象となるのか?
目次
ソニー生命の医療保険は帝王切開で給付される?
妊娠・出産は、新しい家族が増える楽しみでいっぱいですが、生まれてくるまでの期間を安心して過ごすことは大切です。
今回は、ソニー生命の「総合医療保険」について、妊娠・出産時のトラブルにどのように活用できるのかを見ていきたいと思います。
ソニー生命の医療保険で帝王切開だからと保険が使えるか、保険が下りるか、その根拠は全て「保険約款」に記載されており、ブログ記事作成者が決めるものではありません。
妊娠・出産はとても大事なイベントですので、万が一がないように、しっかりと根拠となる部分を添えてソニー生命の医療保険で帝王切開は給付対象なのかどうかなど妊娠・出産に関するご説明をしていきます。
ソニー生命の医療保険が妊娠・出産時に入院給付金の対象となるケース
総合医療保険普通保険約款より、給付金の支給対象となる入院として、第6条(3)号「この保険契約の責任開始期以後に開始した、異常分娩のための入院」との記載があります。
「異常分娩」であれば入院給付金の支給対象となるようです。
「異常分娩とは、完全に正常な状態における分娩([中略」)以外をいい、たとえば、鉗子分娩、吸引分娩、帝王切開分娩等をいいます」と、ありました。
しかし、4日以内の入院については保証されず、5日目以降からの入院が対象となるのでご注意ください。
ソニー生命の医療保険は帝王切開などの異常分娩を手術給付金の対象とみなすか?
同様に約款を見てみます。
手術給付金の対象となるには「第2条③別表13に定めるいずれかの種類の手術」に該当する必要があります。
別表13「47.帝王切開娩出術」
つまり、帝王切開が手術給付金対象となるようです。
ソニー生命の医療保険で帝王切開術以外で手術給付金をもらうには?
入院時手術給付特約を付加すれば給付対象となる可能性があります。
入院時手術給付特約条項には、「公的医療保険制度における診療報酬点数表によって手術料の算定される手術を入院中に受けた場合で、総合医療保険で手術給付金が支払われないときに手術給付金が支払われる」との記載があります。
産科手術で診療点数がつくケースをいくつか挙げてみます。
・吸引娩出術
・鉗子娩出術
・骨盤位娩出術
・会陰(陰門)切開及び縫合術(分娩時)
・会陰(膣壁)裂創縫合術(分娩時)
・胎児外回転術流産手術
・胎児縮小術(娩出術を含む。)
・胎児内(双合)回転術
など、26種該当するようです。該当する術式の数はかなり多いようです。
ソニー生命の医療保険は異常妊娠・異常分娩の通院費を保障してくれるのか?
総合医療保険のみには通院費の保障はありませんので、通院医療特約を別途付加する必要があります。
通院医療特約条項第2条には、「①イ.主契約の[中略]疾病入院給付金が支払われる入院、②その通院が①の入院の原因となった[中略]疾病の治療を目的とした、病院・診療所への通院であること」と記載されています。
異常妊娠・異常分娩で入院していれば、その後の通院費は保障されます。
ソニー生命の医療保険は女性医療特約をつけるとどうなる?
女性特有の病気を手厚く保障する特約ですが、妊娠・出産時にはどのように利用できるでしょうか?
入院給付金に関しては、約款には「正常分娩および妊娠・分娩における治療のその他の適応症」と記載されていますので、異常妊娠・異常分娩に関わる疾病は保障されます。
しかし、5日以上の継続した入院が前提であり、4日以内の入院は対象外になりますのでご注意ください。
手術給付金については、 第2条③「 別表34に定めるいずれかの種類の手術」とあり、別表34「17.帝王切開娩出術」となっています。
帝王切開が対象となっているようです。
ソニー生命の医療保険は異常妊娠・異常分娩の保障として良いの?
異常妊娠・異常分娩の定義があいまいだったので、直接カスタマーセンターに問い合わせしちゃいました。
結論から言うと「診断書に異常妊娠・異常分娩の言葉が入っていれば、入院給付金・手術給付金は全て支給対象となる運用をしている」とのことでした。
自分で調べてみると、帝王切開しか保障対象となっていないのかなと思いましたが、なんとびっくり「異常」という言葉があれば全て保障されるとのことでした。
切迫早産、妊娠悪阻、鉗子分娩や吸引分娩も、「異常妊娠」「異常分娩」だから処置が行われた、というように判断するみたいです。
欲しい保障が付帯されているかどうか、保険偏差値で確認を
各社の医療保険はどれも似たような保障内容に見えて実は少しずつ異なっており、その最たる例が本記事中でも述べたような給付金の支払い事由の違いです。欲しい保障に対して、実際に加入している保険はどうなっているのか、保険偏差値を使って診断してみてはいかがですか?
「周りの人たちと比べて、自分の保険の買い方はどのくらいの立ち位置なんだろう?」と考えたことはありませんか?確かに保険について頻繁に周囲の人と情報交換をしていても、どの事例が正解なのか、そして自分の保険の買い方は周りと比較してどうなのか、意外とわからないものですよね。
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診断自体はすごく手軽で、私も試してみましたが結果が出るまで3分もかかりませんでした。保険証券を見ながらの方がより正確なスコアを見ることができますが、自分の保険の保障内容をしっかりと把握しているという方は保険証券がなくとも、通勤の電車内やちょっとした隙間時間にも診断ができます。
現在加入中または加入を検討している保険が、客観的な水準と比較してどのくらいの立ち位置なのか、一度チェックしてみるのも良いと思います。
ソニー生命の医療保険は帝王切開でも給付金の対象となるのか?のまとめ
付加する特約次第で大きな保障と安心を得ることができそうですが、保険料との兼ね合いがポイントになってきそうです。
総合医療保険単体では、入院給付金は5日以上の継続した入院が必須になっているのは少し不安ですね。
異常分娩であれば給付対象となりますが、会陰切開等は保険適用外とみなされるケースもあるので、入院時手術給付特約はあったほうがより安心できます。
医療保険は、各保険会社、色々な特徴があるものを販売しています。
色々見比べて加入する必要がありそうです。