メットライフ生命の貯蓄型保険は?5つの種類と各ドル建て・円建ての返戻率
目次
メットライフ生命で貯蓄型?どの保険商品が該当するの?
メットライフ生命で貯蓄型保険というと、死亡保険が一般的です。ただ、種類としては養老保険、終身保険がありますし、円建て、ドル建てでも貯蓄の機能は変わってきます。
種類も多いので、貯蓄したいけどどれがいいかわからなくなってしまいますよね。
今回はこれから老後のために貯蓄をしようとしたら、どれが一番良いのか個人的な考察より検証してみたいと思います。
メットライフ生命の貯蓄型保険の種類
メットライフ生命の貯蓄型の保険としては、大きく分けて5つの商品があります。
今回はこれから貯めるというのを前提にしますので、一時払いなどのまとまった金額を運用するというものは省きますね。
終身保険:つづけトク終身
円建ての死亡保険です。一生涯続く保険ですが、貯蓄機能があるため、将来解約することで現金化することができます。
USドル建終身保険:ドルスマート
ドル建の死亡保険です。積立金はドルになるので、支払いの度に為替の影響を受けます。
つづけトク終身と一緒で、将来解約することで現金化できます。積立利率は円建てのつづけトク終身よりもドル建てのドルスマートの方が高いです。
養老保険
円建ての養老保険です。養老保険とは、満期がある保険で満期日に死亡保険金額と同額の満期金が受け取れます。
一般的に終身保険より保険料は高めです。
USドル建IS養老保険
ドル建の養老保険です。貯蓄の機能は養老保険と一緒です。
満期まで持つ場合、満期時の為替レートに気を付ける必要があります。
持病ある方向け終身保険:ずっとスマイル
告知により一般的な死亡保険に加入できない人向けの保険です。貯蓄型ではありますが、保険料は割高になります。機能としては終身保険と一緒です。
メットライフ生命で貯蓄したら増えるのはどれ?
メットライフ生命の貯蓄型保険で一番増やすことができるのはどれでしょうか。どうせ積み立てるなら増えるものを選びたいですよね。
各商品で条件をそろえて比較してみました。条件は
「30歳男性・60歳払・月20000円の積立」です。ドル建は1ドル=112円で試算することにします。
余計な特約は一切つけません。低解約返戻金型が選択できるものは、低解約返戻金型にします。ピッタリの数字にならない場合は、近い数字で算出します。
つづけトク終身で貯蓄すると?
つづけトク終身の場合は
保険金額 | 700万円 |
保険料 | 月々20,762円 |
総支払金額 | 7,474,320円 |
60歳時解約返戻金 | 639.8万円 |
返戻率 | 85.6% |
残念ながら支払い金額以上には戻ってこないようですね。60歳以降据え置きしても、100%を超えることはありませんでした。
一応積立利率変動型なので、今後利率が良くなると100%を超える可能性はあります。ただ、バブル崩壊以降利率が上がったためしはないので、期待はできないでしょうね。
ドルスマートで貯蓄すると?
次にドルスマートで試算してみます。
保険金額 | 135,000ドル(1512万円) |
保険料 | 月々181.84ドル(約20,366円) |
総支払金額 | 65,462.4ドル(約733万円) |
60歳時解約返戻金 | 71,589.96ドル(約800万円) |
返戻率 | 109.3% |
ドルも積立利率変動型です。試算は最低保証の積立利率3%時での計算ですが、今は恐らく3.5%くらいで推移していると思います。
ドルは積立利率が高いので、同じ保険料でも大きな死亡保険金額を準備できます。さらに据え置くと増え幅が大きく、返戻率は65歳で130%、70歳で143%を超えます。
養老保険で貯蓄すると?
満期がある養老保険を見てみましょう。
保険金額 | 600万円 |
保険料 | 月々19,944円 |
総支払金額 | 7,179,840円 |
満期金額 | 600万円 |
返戻率 | 83.5% |
なんと!600万円を受け取るために700万円以上の支払いが必要になりますね。増やす目的の貯蓄には向いていないのがわかると思います。
ドル建養老保険で貯蓄すると?
ドル建の養老保険はどうでしょうか。
保険金額 | 80,000ドル(896万円) |
保険料 | 月々180.48ドル(約20,213円) |
総支払金額 | 64,972.80ドル(約727万円) |
満期金額 | 80,000ドル(896万円) |
返戻率 | 123.1% |
60歳時点の返戻率ではトップの数字が!満期時の為替レートによって上下する可能性は高いですが、運用という点では良いのではないでしょうか。
持病ある方向けのずっとスマイルで貯蓄すると?
最後は持病ある方向けです。健康な人向けのつづけトクでも100%超えないので期待はできないと思うのですが・・・
保険金額 | 650万円 |
保険料 | 20,624円 |
総支払金額 | 7,424,620円 |
60歳時解約返戻金額 | 649.2万円 |
返戻率 | 87.4% |
返戻率が悪いのは予想していましたが、支払い金額が保険金額を上回ってしまいました。貯蓄には全く向いていませんね。
メットライフ生命の貯蓄型を知ると他社も比較したくなりますが…。
メットライフ生命の貯蓄型保険だけでも今回ご紹介したように5つ以上ありますが、一番お得!といえる貯蓄型保険に加入したいのならば、やっぱり他社の貯蓄型保険も比較検討しなければなりません。
しかし、外貨建て保険や養老保険、一時払い終身保険などお金が貯まるとされている保険はかなりのボリュームになり、すべての保険の保障や特約等の用語についてすべてを理解するには時間がいくらあっても足りません。(実際、私も保険の勉強をして10年以上にもなりますし。。)
そして同じ保険でも低解約返戻金型にするか否かのように契約方法が違うと老後に受け取れる金額が100万円近く変わってしまう可能性もあります。
ただ老後の100万円とは言え、極端な話、保険を調べることに1000時間以上費やしてしまえば元も子もないです(時給1,000円計算)し、多くの保険は若い内に加入した方が保険料が安いのが特徴でよね。
保険で貯蓄をお考えの方にはまずは、現在加入中の保険に無駄なところがないか、これからどのような貯蓄型保険が向いているのか?等の相談ができる保険相談を受けることをお勧めします。
メットライフ生命の貯蓄型まとめ
5つの貯蓄型保険で比較しましたが、やはりドル建が今は一番増えますね。
為替リスクがあると言っても、実際は受け取るタイミングがどうかだけなので、そんなに恐れる必要はないと思います。
知識がないからと極端に恐れている人をたまに見かけますが、今後自分の老後資産を守るためにも円以外に目を向けることをオススメします。