マニュライフ生命の終身保険は学資保険代わりになるのか?
目次
マニュライフ生命のこだわり終身保険v2を学資保険の代わりとして
学資資金準備の方法として、終身保険を活用する方法があります。マニュライフ生命のこだわり終身保険v2も、そういった使い方ができるのでしょうか?
しかし、残念なことにマニュライフ生命の終身保険も学資保険期間という短期間では十分な返戻率が実現することが難しくなり、終身保険を学資保険代わりに使用するというのは困難になってしまいました。
そこで今回は、マニュライフ生命の終身保険が学資保険に向かない理由や終身保険以外で学資資金準備をする方法についても調べてみました。
マニュライフ生命の終身保険は学資に向かない
結果からお伝えしますと、残念ながら学資資金準備には向きません。実は2017年3月までなら、学資保険としても十分な返戻率でした。
それが、4月に行われた金融庁の標準利率引き下げにより、貯蓄性の商品は軒並み値上げ・・・こだわり終身保険v2も対象になってしまったんですね。
現在のこだわり終身保険v2の返戻率を下記に示します。
計算条件は30歳男性・45歳払(15年)・年払・保険金額500万円です。
保険金額500万円
年払い保険料245,058円(非喫煙者割引有)
払込保険料累計 | 解約返戻金額 | 返戻率 | |
45歳払込満了時 | 3,675,870円 | 2,226,500円 | 60.5% |
46歳払込満了時 | 3,675,870円 | 3,213,500円 | 87.4% |
59歳払込満了時 | 3,675,870円 | 3,706,500円 | 100.8% |
加入時から29年経たないと返戻率が100%を超えません。これでは学資保険としては使えませんよね。
マニュライフ生命で学資保険利用できる商品
終身保険が学資保険として向かなくなってしまった以上、他の商品で代替できるか確認してみました。すると、意外にも個人年金が上手く使えます。
マニュライフ生命の個人年金はドル建てです。なので、為替リスクが発生しますが、引き出すタイミングは自分で決められるのである程度対処はできるでしょう。
マニュライフ生命のこだわり個人年金を学資保険として使う
個人年金を学資保険として使うポイントは2つです。いつ払い済みにするのかと為替リスクの対策になります。
ポイント1:払い済みにして寝かせる
払い済みというのは、支払いを止めて積立保険料を運用する方法です。例えば、30歳男性で2万円積み立てて、10年で払い済みにします。
総払込金額は240万円、8年寝かすとドルでの返戻率は115.1%になります。円安であればさらに為替差益が得られますね。
ポイント2:為替リスクの対策
学資として使う場合、18歳時のピンポイントで円安になるかどうかはわかりません。なので、円でも貯蓄しておけばドルか円か、よりいい方を選択することができます。
円で貯蓄するなら、ドルは10年などで払い済みにして、残り8年間を円で貯金しておくといいでしょう。それだけで為替リスクは対応できます。
個人年金を学資として使う場合の副次的なメリット
もし、あなたが個人年金を契約していないなら、学資としてマニュライフの個人年金を使うことで、税制上のメリットを受け取ることができます。
個人年金保険料税制適格特約を付加することで、保険料を払っている間は所得税・住民税の控除を受けることができます。積立しながら還付も受けられるので、実際の返戻率はもう少し上がるでしょうね。
あと、個人年金は告知がいりません。なので、病気があって保険には入れなかったという人でも加入できます。
マニュライフ生命の学資保険についてまとめ
残念ながら、終身保険は値上げの影響で学資保険としては機能しません。
しかし、個人年金でドル運用し、さらに控除も受けられれば十分に学資保険の代わりとして利用することができます。
これからの時代は貯蓄を求めるなら、円建てではなくなっていくのでしょうね。