プルデンシャル生命の変額保険・終身型の活用方法
目次
プルデンシャル生命の変額保険・終身型について
外資系保険会社プルデンシャル生命では、変額保険(終身型)を取り扱っています。
変額保険については、ソニー生命の変額保険「バリアブル・ライフ」が有名ですが、他の会社も同様に変額保険を取り扱っており、今回はプルデンシャル生命の変額保険・終身型について解説したいと思います。
特段、特徴的な商品性ではなく、極々一般的でシンプルな商品内容になっています。
プルデンシャル生命の変額保険・終身型の特徴
支払う保険料を、6つの特別勘定と呼ばれる投資商品に自由に振り分け、自身の責任の下、資産運用を行うことで増やすことを目的とした商品です。
資産運用、いわゆる「投資」になりますので、その投資結果が将来どうなるかは分かりません。
運用がうまくいけば金額が増えますし、うまくいかなければ減ってしまいます。
しかし、「死亡保険金」部分に関しては、運用がうまくいけばその金額が増えますが、運用がうまくいかなかったとしても、最低保証として加入時に定めた金額が保証されているというのが、変額保険の最大の特徴と言えるでしょう。
「解約返戻金・契約者貸付金」に関しては、運用結果にダイレクトに影響を受けますので、うまくいけば金額が増えますが、うまくいかなった場合にはその金額が減ってしまうので注意が必要です。
プルデンシャル生命の変額保険・終身型のメリット
一般的に、保険会社は契約者から預かった保険料を、保険会社の責任の下で運用を行うので、その運用結果が良くとも悪くとも、その金額を保険会社が保証しています。
しかし、変額保険は、運用結果の責任を契約者が負うということから、一般的な保険商品よりも、その責任を負う分、保険料が割安になっているという特徴があります。
プルデンシャルで取り扱っている「終身保険」と「変額保険」を同一条件の下で試算してみます。
保険料
契約年齢:35歳 保険金:1,000万円 保険期間:終身 保険料払込期間:65歳
終身保険:月払い保険料 27,530円
変額保険:月払い保険料 21,660円
となり、リスクを契約者が負っている分、割安になっていることが分かります。
最低保証の死亡保険金
自分の身に何かあったときに家族に残す保険ですが、変額保険のメリットとしては、死亡保険金が運用がうまくいかなくても保証されていることがあります。
もちろん、運用がうまくいけば、保険金額も増えていきますが、うまくいかなくても保証してくれるのは安心できます。
うまくいけば良し、うまくいかなくても尚良し、と言えるのではないでしょうか。
変額保険の活用方法として
貯蓄性というよりも、自分の亡き後の家族への準備として保険に入っておきたいという方向けの商品かと思われます。
同じ死亡保険金額を家族に残すのであれば、保険料は安く済むに越したことはありません。
月々の負担を抑えたいという方は、検討できる商品です。
プルデンシャル生命の変額保険・終身型の投資対象
6種類の投資先が用意されています。
支払う保険料は、1%単位で割り振ることが可能でありますが、どの投資先に割り振るかは自分で決める必要があります。
それぞれ見てみましょう。
①総合型(国内外の株式および公社債)
バランス型とも言えるでしょう。
投資対象を集中することなく、バランスよく分散投資を行える商品になります。
迷ったらこれで良いといっても過言ではありません。
②債券型(国内の公社債)
安全第一の元本崩れのリスクを抑えた商品です。
海外への投資がないので、為替リスクといった余計なリスクがない反面、低金利かつ安全性の高い債券への投資になるので、収益はそれほど見込めない特徴があります。
安全性に優れた商品です。
③株式型(国内の株式)
海外株式への投資ではないので、為替リスクなどはありませんが、いわゆる「株」への投資になります。
もちろん1社の株式のみへの投資ではなく、分散投資を図るものではありますが、変動の幅は大きいものになります。
収益性を狙っていきたいという意向に合った商品です。
④米国債券型(米国の公社債)
アメリカへの投資になるので、為替リスクなどのリスクが発生します。
しかし、投資先は公社債と安全性の高いものになります。
国内の公社債と比較すれば、高めの収益性を狙えるでしょう。
⑤米国株式型(米国の株式)
変動幅の高い株式への投資かつ、米国の株式への投資になるので、いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」になります。
為替動向による影響も受けるので、大きな変動が予想されます。
積極的に収益性を狙っていきたいという意向に合った商品です。
⑥REIT型(国内のREIT)
いわゆる「国内不動産」への投資と考えればよいでしょう。(厳密には異なりますが、今回は詳細は省きます。)
市場規模がまだまだ小さい分、変動の幅は大きいものになります。
こちらも収益性を狙っていきたい方向けです。
どの投資対象がよいのか?
答えはありません。
なぜなら、将来の投資結果は誰にも分からないからです。
自身の価値観や考え方に照らし合わせて、「自分の責任の下」で選ぶのが変額保険です。
色々なサイトでこの投資先がオススメという記事をよく目にしますが、あくまで過去の実績なだけであり、将来を保証するものではないので注意が必要です。
プルデンシャル生命の変額保険・終身型と投資信託
変額保険は、銀行や証券会社で販売している「投資信託」といった商品と非常に似ています。
死亡保険金がある分、投資信託と比較するとコストがかかっているため、投資としてはやや非効率性を抱えています。
単純な投資として考えるのであれば、「投資信託」へ投資をしたほうが良いでしょう。
「保険」としての機能を持ちたいという意向であれば、変額保険が優れています。
一時払い変額保険に加入してハワイへ行こうキャンペーン
都市伝説かもしれませんが、このキャッチフレーズで変額保険を売りに売った保険販売員がいたそうです。
主に、60歳前後から高齢者向けに提案されていたと聞きました。
その中身としては、「葬式代金」としての変額保険の活用になります。
プルデンシャル生命の変額保険は、保険料を「一括」で支払う一時払いを選択できます。
その支払う保険料額は、保険ですので当然、保険金額よりも少ない金額で済みます。
一時払い保険料と保険金額
契約年齢60歳女性の方が、1,000万円の保険金額で変額保険に加入した場合、保険料はいくらになるでしょうか。
プルデンシャル生命の資料によると、8,402,220円になるようです。
自分が亡き後、1,000万円という現金で家族に残すよりも、保険として残したほうが、その負担は約160万円も浮くことになり、自由に使える金額が160万円になる訳です。
この浮いたお金で、ハワイに行かれてはどうですか?といった提案だったようです。
「葬式代金」や「家族に残すお金」は、自分が亡くなって初めて必要になる訳ですから、割安で加入できる変額保険をうまく活用した、理にかなった加入方法だと思います。
プルデンシャル生命の変額保険・終身型の活用方法のまとめ
他社にも同様に変額保険という商品は存在します。
プルデンシャル生命固有の特徴がある商品性は、特段ないように思えます。
変額保険を検討する場合、1社のみで検討するのではなく、複数社で試算したほうが良いでしょう。