オリックス生命の医療保険「新キュア」のデメリットをあえて挙げてみる

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子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

オリックス生命の医療保険「新キュア」のデメリットをあえて挙げてみる

   

オリックス生命の新キュアのデメリット

経済雑誌、インターネット、各種メディアでは、評価の高い生命保険ランキングが毎年行われ、保険のプロ(自称でしょうが)が各保険会社で取り扱っている保険商品をランク付けしています。

選定理由が適切なのかどうかは置いておいて、オリックス生命の医療保険「新キュア」は、医療保険分野では常にトップクラスに位置し、その評価はとても高いです。

私自身も、オリックス生命の新キュアについては、とても良い商品だとは思っていて、その理由としては、「保障内容と保険料のバランス」が最も取れていると感じるからです。

しかし良い部分もあれば当然デメリットもあるのが常で、今回はあまり表にでない新キュアのデメリットについて触れたいと思います。

新キュアのデメリットについて述べる前に

まずはじめに、いくつかデメリットについて触れてはみるのですが、それでも私は、医療保険ではオリックス生命の「新キュア」が最も良い商品という判断は崩しません。

「あえて」デメリットを捻り出しているに過ぎず、誤解をしないでいただければと思います。

それでは、各項目について述べたいと思います。

新キュアのデメリット

特定疾病保険料払込免除特則

オリックス生命が定める特定疾病に罹患したと認められると、それ以降の保険料の支払いが「免除」され、保険料を支払うことなく医療保障を持つことができる特則です。

特定疾病の定義としては、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中の3種となり、これらの病気になると、保険料の支払いがずっと免除されます。

デメリットとしては、急性心筋梗塞、脳卒中とそれぞれ病名を限定している点です。

急性心筋梗塞とは、心疾患の1種の疾病であり、脳卒中は脳血管疾患の1種です。

現在、各保険会社この保険料払込免除の適用範囲を拡大しており、急性心筋梗塞ではなく「心疾患」、脳卒中ではなく「脳血管疾患」と定めている保険会社が増えているので、適用範囲がそれらの医療保険と比べると、「狭い」というのがデメリットの1つとして挙げられるでしょう。

重度三疾病一時金特約

入院が長期化しやすく、医療費も高額になりやすい重度三疾病に罹患してしまった場合に、一時金としてまとまった金額の給付金が支給される特約です。

特定疾病保険料払込免除特則と同様に、三疾病の定義を「がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中」と定めています。

最近の他社で販売している医療保険では、急性心筋梗塞を心疾患、脳卒中を脳血管疾患と広く定義しているものが増えてきていますので、保障範囲という観点からは相対的に限定的になっていますので、その点でデメリットとなってしまっています。

また、保険会社によっては、がん(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患の三疾病に加えて、肝硬変、慢性腎不全、糖尿病も一時金支給対象としているものもあります。

今後は、新キュアも適用範囲となっていく可能性はあるでしょう。

通院特約の有無

オリックス生命の新キュアには、通院特約が存在しません。

現在の医療業界においては、ベッド数や回転率の観点から、長く入院をさせない傾向があり、早期に退院させて通院で治療を行う傾向があります。

その意味では、通院時の治療費や交通費といった費用をまかなえることができる「通院特約」は、とても力になる特約と言われています。

しかし、新キュアには、「がん通院特約」は存在しますが、がん治療時のみとなっており、その他疾病での通院治療には給付金がでません。

もちろん、仮に通院特約が存在していたとして、付加しようとすればその分保険料が上がるのでしょうが、選択肢として存在していないことは、契約者の選択肢が狭まっていることになるので、その点でデメリットと言えるでしょう。

手術給付金

新キュアの手術給付金は、非常にシンプルです。

入院日額5,000円の保障内容だとすると、入院手術給付金は10万円、外来(日帰り)手術で2.5万円が給付されます。

この入院手術給付金額は、他社の医療保険によっては、開頭・開胸・開腹手術といった重い手術内容であれば、入院日額に対して40倍、20万円支給される医療保険が存在します。

高額療養費制度を加味すれば10万円で十分という意見もあるかもしれませんが、他社で倍額支給される医療保険が存在している以上、「比較して」手薄いというデメリットになるでしょう。

女性入院特約

女性特有の疾病やがんで「入院」されたときに、入院日額給付金額を増額でき、手厚くできる特約です。

これも「あえて」デメリットを述べるのであればという意味になってしまいますが、あくまで「入院日額」が増額されるだけで、手術時の給付金は増額されません。

他社の医療保険では、女性疾病で「手術」を受けられた場合でも、増額されるタイプの特約を付加できるものが誕生してきており、より手厚く女性疾病手術に備えたい方にとっては、新キュアでは対応できません。

ただ、その分保険料も上がってしまうと思われるので、必ずしも手術時にも増額された方が良いのかといったことには疑問視していますが、選択肢がないという意味でデメリットでしょう。

オリックス生命の医療保険「新キュア」のデメリットをあえて挙げてみるのまとめ

私自身は、オリックス生命の「新キュア」が医療保険で一番良い保険だと思っていますので、デメリットを挙げていくのは本当につらい作業でした。

しかし、有意義な情報提供をすることが本記事の最大の目的ですので、新キュアのデメリットに興味がある方の有益な情報源になれればと思っています。

保障が手厚いのは「安心」にはなりますが、その対価として「保険料」は当然支払わなければいけません。

結局は、支払っていく負担を考えれば、「保障内容」と「保険料」との兼ね合いで決めることになると思いますので、しっかりと試算した上でご判断いただければと思います。

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