【お宝保険】富士生命のがん保険を解約する前に知っておきたいこと
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富士生命のがん保険は解約しても大丈夫?
複数の保険に加入していると、どうしても保険料が高額になってしまい、少しでも負担を減らすために「解約」という二文字が頭に浮かぶこともありますよね。
特にがん保険は、がんのみを保障の対象としていることもあって、「がんになることはないだろうから、解約しよう」という考えになりがちです。
では、がん保険は本当に解約しても良いのでしょうか。
今回は、富士生命のがん保険を解約する前に知っておきたい注意点について説明します。
富士生命のがん保険「がんベストゴールド」は売り止め(販売終了)になったほど人気だったので解約しない方がいい!
富士生命で2014年9月まで販売されていた「がんベスト・ゴールド」というがん保険があります。
この「がんベスト・ゴールド」は、上皮内新生物と診断確定された場合であっても、悪性新生物と同額の診断給付金が支払われるだけでなく、保険料まで払込免除になるのが特徴でした。
そんな充実した保障内容にも関わらず保険料は割安であったことから、「これ以上良いがん保険はない」と世間から大評判だった商品です。
しかし、「がんベスト・ゴールド」が売り止め(販売終了)になった理由は、採算が取れなくなったからではないかと言われており、実際にその後富士生命から販売された「がんベスト・ゴールドα」「新がんベスト・ゴールドα」は、「がんベスト・ゴールド」を改悪したがん保険であると言われていました。
それぐらい以前販売されていた「がんベスト・ゴールド」はお得ながん保険と言えますので、安易に解約するのは避けたほうがよいというのが私の考えです。
富士生命のがん保険は解約返戻金がないため解約すると損をする
富士生命のがん保険「がんベスト・ゴールド」「がんベスト・ゴールドα」「新がんベスト・ゴールドα」は、解約をしても解約返戻金がもらえない掛け捨ての保険です。
(保険料払込期間満了後は解約返戻金がある場合もありますが、払込保険料を下回ります)
また富士生命のがん保険は更新型ではなく終身保障なこともあり、1度加入すると解約を含む保険の見直しがしづらい保険であるとも言えます。
解約をすると今までに支払ってきた保険料が無駄になりますので、そういった意味でも解約の検討は慎重にする必要があります。
富士生命のがん保険の解約以外の方法を検討する
富士生命のがん保険「がんベスト・ゴールド」「がんベスト・ゴールドα」「新がんベスト・ゴールドα」は、解約すると損をする保険です。
保険料を払うのが難しくなった場合は、次の方法で契約を継続できないか検討してみましょう。
特約の解約や減額などで保険料を安くできないか
契約自体を解約する前に、まずは必要のない特約を付加していないか、給付金額を高額に設定しすぎていないかなど、保障内容を確認することが大切です。
必要のない特約が付加されていた場合や給付金額が大きすぎる場合は、特約解約や減額をすることで保険料の負担を減らすことができます。
特に先進医療特約は、知らないうちに医療保険と重複して付加していることが多い特約です。
他の保険で契約者貸付などができないか
一時的に保険料の払込が困難である場合には、契約を解約する前に、まず他に加入している保険で契約者貸付が利用できないかを確認することも1つの方法です。
契約者貸付は返済期限がないので、借りたお金で保険料を支払い、経済的に余裕ができた時にゆっくりと貸付金を返済するという方法で契約を継続することもできるのです。
入院保障がないから不安って本当?
「がんベスト・ゴールド」「がんベスト・ゴールドα」「新がんベスト・ゴールドα」は入院給付金がもらえないため、がんで長期入院したときに不安と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、精神疾患は長期入院になりやすいものの、がんの平均入院日数は20日前後であり、必ずしも長期で入院するというわけではありません。
20日前後の入院で、公的医療保険からの支援も受けられることを踏まえて、本当に入院給付金が必要なのかをじっくり検討する必要があります。
富士生命のがん保険を解約するのに適した時期は?
慎重に検討した結果、どうしても富士生命のがん保険を解約しようと思う場合、必ず新しいがん保険に加入してから解約することを忘れてはいけません。
新しい保険に加入する際には診査や告知が必要になるため、その内容によっては保険に加入できないこともあります。
先に富士生命のがん保険を解約してしまうと、万が一新しいがん保険で契約不承認になった場合に無保険状態になるリスクがあるということを必ず頭に入れておきましょう。
富士生命のがん保険を解約したい場合は必ず相談を
富士生命のがん保険は掛け捨てのため、基本的に解約をすると損をしてしまいます。
ただし、以前加入していた保険の方が保障の割に保険料が安く、保険期間が終身であった!なんていう「お宝保険」である可能性もあり得ます。
しかし、保険商品は世間のニーズにあわせて日々進化しており、これからもっと保険料が安くて保障が充実した商品が販売される可能性があることも事実です。
その場合であっても、安易に1人で解約の判断をせずに、本当に今の保険よりもお得な保険と言えるのか、専門のプランナーからのアドバイスをもらって慎重に検討することが大切です。