第一生命の介護保険「クレストWay」の特徴と向いている人
目次
第一生命の介護保険「クレストWay」の概要
第一生命の介護保険の商品名は「クレストWay」と言います。被保険者が介護が必要になった際に保険金が支払われるというシンプルな商品です。保険金の支払条件は、要介護2と判断されるか、第一生命独自の基準に定められている要介護状態に180日継続していることで、介護年金は一生涯受け取れます。
特約も様々なものが付加できますが、例としては保険金の支払条件を緩和するものや、死亡時や高度障害状態になった際に保険金が支払われる定期保険特約などが挙げられます。保険金は掛け捨てです。
第一生命の介護保険「クレストWay」のメリットは?
医療の発展に伴って介護にかかる年数も増加傾向にあるので、介護をする側の人の年齢も上がってきています。そして介護には後何年続くのかという見通しがつかないので、介護をする側にとって介護費用に関する不安が長期間つきまといます。
また、公的な介護保険についても、今後の超高齢化社会では支給額が減ってしまう可能性もないとは言えないため、介護が必要になった場合に費用面での備えは自分で行うということも、充実した介護サービスを受ける上では重要です。
よってクレストWayに加入することで、長期間の介護が必要になった場合の費用面の心配を軽減することができるという点は大きなメリットであると言えます。
第一生命の介護保険「クレストWay」のデメリットは?
クレストWayは、保険料が掛け捨てで、類似の介護保険商品と比較して保険料が割高という点がデメリットとして挙げられます。もちろん保険料に見合った保障は受けられる商品だとは思いますが、介護はいつまで続くのかが分からないのと同様に、いつから始まるかも分からないです。よって、割高な保険料を払っていく余裕がある家庭は問題ありませんが、家計を切り詰めて将来の介護に備えるという目的には不向きだと言えます。
また、掛け捨てであるので保険の機能のひとつである貯蓄という役割もこの商品には備わっていません。よって、余裕資金がない場合にはこの保険商品は適していない商品だと言えます。
では第一生命の介護保険「クレストWay」にどう付き合っていくべきか?
先述の通りのメリットとデメリットがあるので、デメリットに挙げた余裕資金内で割高で掛け捨ての保険料が払える場合はクレストWayへの加入を積極的に考えても良いと思います。一方で余裕資金内で保険料を払うことが難しい場合は、選択肢としては二つ挙げられます。
まず一点は、貯蓄にお金を回すことで将来的に介護保険に加入した場合の保険料の準備を行うことです。余裕資金内でということをおすすめしましたが、余裕資金を貯めてから介護保険に加入するというわけです。もちろん貯蓄をそのまま介護資金に充てるということも可能だと思いますが、介護がいつまで続くか分からないという点を考えれば、また老人ホームへの入居を考えたり、家をリフォームしたりまとまったお金が必要になることも考えられるので、介護保険への加入を考えておいた方がより万全な備えを行う上では良いです。
二点目は、介護保険でも掛け捨てではない、あるいは保険料の安い保険商品を選ぶことです。具体的にはソニー生命の「終身介護保障保険」と損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「コープ介護保険」です。まずソニーの終身介護保障保険は保険料は同じく割高ですが、解約返戻金があるので掛け捨てではなく、要介護状態になった場合の一時金がまとまって出ることや毎年の介護年金も60万円が一生涯受け取れること、死亡保障もついているので、手厚い保障を求める人にとってはおすすめです。またコープ介護保険はなによりも保険料が安いことが大きな魅力です。何が起きるか分からないので保険には入っておきたいが余裕資金がそれほどあるわけではないという人にとっては、加入しやすい保険としておすすめできる商品です。
第一生命の介護保険の特徴についてのまとめ
このように、クレストWayは保障の充実した良い商品だと言えます。一方で保険料については他の類似商品と比べると割高で掛け捨てのため、家計の状況次第で加入を決めるべき商品だと言えます。
まずは保険金と払込期間をシミュレートして加入の是非を考えてみてください。その上でクレストWayへの加入は難しいなとお感じになられたら、先述した終身介護保障保険とコープ介護保険をご覧になっていただければと思います。