持病があっても加入できる!JAの引受緩和型医療共済・引受緩和型終身共済の告知内容は?
目次
持病がある方におすすめ!JAの「引受緩和型医療共済・終身共済」
JA共済では、持病がある方向けに入院・手術保障の「引受緩和型医療共済」と亡くなったときの保障の「引受緩和型終身共済」の2種類を販売していますが、どちらも他社と比較して告知項目が少なく加入しやすいのが特徴です。
今回はJA共済の持病がある方向けの医療保障「引受緩和型医療共済」と死亡保障である「引受緩和型終身共済」の2種類の保障内容を他社の告知項目などから詳しく見ていきたいと思います。
持病がある人でも入りやすいJA共済の「引受緩和型」の告知項目は?
JA共済で販売している「引受緩和型」の告知項目と他社が販売している保険の告知項目数を比較すると加入しやすさがわかると思います。
会社名 | 引受緩和型医療保険の告知項目数 | 引受緩和型終身保険の告知項目数 |
JA共済 | 3項目 | 3項目 |
オリックス生命 | 4項目 | 4項目 |
メットライフ生命 | 3項目(オプション付加で+1項目) | 3項目 |
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 | 3項目(オプション付加で+1項目) | 取扱いなし |
アクサ生命 | 4項目 | 4項目 |
アフラック | 3項目(オプション付加で+3項目) | 取扱いなし |
この記事では、JA共済の「引受緩和型医療共済」と「引受緩和型終身型共済」について、メリット・デメリットや告知項目の紹介を中心に解説していきますので、持病があるけれど保険や共済に加入したいと考えている方は必見です。
告知項目が少ない!持病に不安がある方向けの引受緩和型保険とは?
生命保険は健康状態が良好であることが大前提な商品であり、健康状態によっては、保険料の割増や保障部位不担保、一定期間の保障額の削減、といった特別条件が付いてしまったりするケースがよくあります。
しかし、特別条件付きでも、加入できるのであればまだましであり、持病をお持ちの方の場合、加入自体を保険会社からお断りされてしまい、一生保険に加入できないといったことも少なくありません。
そんな持病をお持ちの方向けに、引受条件を緩和した「引受緩和(限定告知)型保険」と呼ばれる商品が保険各社から販売されており、共済でも「引受緩和型共済」という名前で販売されています。
JAの引受緩和型医療共済(終身共済)のメリット・デメリットは?
JA共済の引受緩和型共済のメリットは前述の通り、他の引受緩和型商品に比べて加入しやすい点がありますが、他にも余剰金が発生した場合に割戻金が受けとれるという点も魅力的だと思います。
割戻金は支払いが約束されているわけではないですが、支払われた場合は、掛金が実質安くなります。
逆にデメリットは掛金の支払い期間が99歳払いしか選択できない点です。
保険会社の中には60歳払済や65歳払済みといった短期払いも選べる会社もありますが、JA共済は99歳払いのみなので、終身払いと変わらないと考えた方が良さそうです。
三大疾病で掛金が免除されるオプションの用意もなく、持病があるにも関わらず、ほぼ一生涯掛金を支払わなければならないことを考えると不安が残ります。
JAの「引受緩和型医療共済」と「引受緩和型終身共済」の告知内容は?
JAの引受緩和型共済は、医療共済と終身共済の2種類存在しています。
いわゆる、医療保険と終身保険のような商品性です。
双方の引受条件(告知項目)は以下の点に1つでも該当しないことが必須となります。
JAの「引受緩和型医療共済」と「引受緩和型終身共済」の告知内容
①現在入院中ですか?または、今後、入院・手術の予定がありますか?
②過去2年以内に入院または手術をしたことがありますか?
③過去5年以内にがん・肉腫・白血病等の悪性新生物または脳腫瘍で治療・投薬を受けたこと、または、医師に診断されたことがありますか?
病名の指定が、悪性新生物や脳腫瘍といったものに限定されており、その他①や②の要件に該当しなけば、既往症をお持ちの方でも加入可能であり、非常に要件は緩いと言えるでしょう。
共済掛金払込免除制度があらかじめ付加されている!
JAの引受緩和型共済には、災害・所定の感染症により所定の状態になった場合に、それ以降の掛け金が免除される仕組みがあります。
JA共済が販売している「引受緩和型医療共済」の保障概要
オーソドックスな医療保険と同様に、入院日数や手術によって給付金が支給されるタイプです。
1日(日帰り)入院から保障され、1回の入院につき支払限度日数は60日となっており、重度疾病による入院においては日数に不安が少々残ります。
手術共済金と放射線治療共済金も主契約に含まれ、その金額は入院日額×5倍の金額になります。
また、先進医療に対する保障もあり、先進医療共済金(通算1,000万円)と先進医療一時金(先進医療共済金の額の10%または30万円のいずれか小さい額)が支給されます。
加入後「1年間」が、保障期間抑制期間となり、この期間における保障額は、指定した金額の「50%」の金額に抑制され、1年を経過して保障額が戻ります。
JA共済が販売している「引受緩和型終身共済」の保障概要
一生涯の死亡保障に備える「終身保険」の引受緩和型版になります。
引受緩和型終身共済については、保障期間抑制期間は2年間と少々長めになっています。
抑制期間を第1共済期間と呼び、2年後から第2共済期間となります。
第1共済期間における死亡共済金額は、月払契約の共済掛金に相当する額×12×経過年数により計算され、第2共済期間における死亡共済金額は、加入時に指定した金額になります。
JA「引受緩和型医療共済」と「引受緩和型終身共済」の掛金は?
他保険会社で取り扱っている緩和型医療保険と比較し、優位性があるのかを確認してみます。
対象とするのは、オリックス生命で取り扱っている緩和型医療保険「新キュア・サポート」と緩和型終身保険「新ライズ・サポート」で行います。
「新キュア・サポート」と「新ライズ・サポート」の告知事項は、JAの緩和型と非常に似ており、その要件は緩いと言えます。
「引受緩和型医療共済」と「新キュア・サポート」の比較
【引受緩和型医療共済】
入院共済金日額:5,000円 手術共済金:2.5万円 放射線治療共済金:2.5万円 先進医療共済金:通算1,000万円まで 共済掛金:月3,837円
【新キュア・サポート】
入院給付金日額:5,000円 手術給付金(放射線治療含む):5万円 先進医療給付金:通算2,000万円まで 三大疾病入院無制限特則付加 保険料:月3,155円
単純な保険料だけの比較を見ても新キュア・サポートの安さが目につく上に、保障内容もより手厚いものになっています。
また、新キュア・サポートには、三大疾病やがんなどを重点的に保障を手厚くできる特約を付加することも可能ですので、汎用性という観点でも新キュア・サポートに軍配が上がりそうです。
「引受緩和型終身共済」と「新ライズ・サポート」の比較
契約年齢:30歳男性 共済金額/保険金額500万円
【引受緩和型終身共済】
共済掛金:月9,830円
【新ライズ・サポート】
保険料:月9,835円
新ライズ・サポートの保障抑制期間は1年となっており、共済終身よりも短くなっていることはメリットではありますが、この抑制期間にこだわらない方であれば、月5円の差で、引受緩和型終身共済が好ましいでしょう。
JAの引受緩和型医療共済・引受緩和型終身共済のまとめ
引受緩和型商品を解説してみましたが、医療保障であればJAの引受緩和型医療共済は選択肢には挙がらないでしょう。
他社と比較して、保険料も割高ですし、保障内容も今ひとつ足りないものになっています。
終身保障であれば、業界でも安い水準であるオリックスの「新ライズ・サポート」と比較してみても、保険料的にあまり差がありませんでした。
こちらに関しては、持病をお持ちの方が終身保障を検討する上で、選択肢として挙げても良さそうです。
どちらにせよ、JA共済の場合もオリックス生命の場合にもきちんと信頼できる担当がいるところで加入することをお勧めします。