ジブラルタ生命の格付けは?それよりも選択するうえで大事なことは担当者だった
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ジブラルタ生命の格付けは?
生命保険を選ぶうえで保険会社の信頼性や健全性が大きなポイントになると思います。
その中で財務面の健全性の指標として「格付け」があります。
格付けとは第三者の格付け会社が保険会社の保険金を支払う能力や財務の健全性等に対して評価したものです。(保険金支払い等について格付け会社が保障をするものではなく、格付け会社の判断で将来的に変更される可能性があります)
ジブラルタ生命では第三者である格付け機関スタンダード&プアーズ社に依頼し、A+と高い評価(2017年10月末現在)を得ていますが、そもそもそれってどれほどの判断材料になるのでしょうか。
ジブラルタ生命の格付けスタンダード&プアーズのA+ってそもそも良いの?
格付けというあまり聞きなれない考えや言葉なので簡単にこのスタンダード&プアーズについて説明すると、スタンダード&プアーズはアメリカ民間の有力な、ムーディーズと並ぶ世界的な二大格付け機関です。
ジブラルタ生命のスタンダード&プアーズ社の格付けはA+であるため、上から3つ目の格付けを得ています。(AAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC)
A+はAの格付けに分類され、保険契約債務を履行する能力は強いが、上位2つの格付けと比較して、事業環境が悪化した場合にその影響を受けやすいという扱いになります。
ジブラルタ生命で格付け以外の大切な指標
またジブラルタ生命では格付け以外の指標として、「保険契約継続率」と「ソルベンシー・マージン比率」を用いています。
「保険契約継続率」は顧客満足度の向上を心掛けたサポートやサービスのような、企業努力による顧客満足度をはかる具体的な指標のひとつで、契約してから1年以上継続している契約の割合を示すもので、2017年3月末の保険契約継続率は、93.7%です。
経営の健全性を示す指標の「ソルベンシー・マージン比率」は、環境の変化などによって通常の予測を超えたリスクが発生した際、対応しうるだけの「支払余力」がどれだけあるかを判断するもので、行政監督上の指標のひとつにもなっています。
一般に健全とされる水準が200%であるのに対し、ジブラルタ生命のソルベンシー・マージン比率は908.4%と大幅に上回っています。(前年度末比37.5%)
ジブラルタ生命の格付けの他社比較について
他社では「スタンダード&プアーズ」の格付け以外にも「格付け投資情報センター」や「ムーディーズ」などを使用している会社もあります。
しかしジブラルタ生命では「スタンダード&プアーズ」のみの格付けです。
また日本生命やソニー生命などの「スタンダード&プアーズ」の格付けはA+で、ジブラルタ生命と同じ格付けです。
また日本の国債もA+の格付けであることから、ジブラルタ生命は格付けだけを見てみると安定している会社であるのではないかと思います。
格付けよりも見ておきたいジブラルタ生命の過去の逮捕事件
ジブラルタ生命の格付けは他社と比べてさほど変わりがないですが、ジブラルタ生命は詐欺による逮捕者が直近で多くいます。
例えば架空契約で約2億円を搾取したジブラルタ営業職員やオレオレ詐欺に関与していた営業職員などがいます。
そのため格付けだけを見てみるとジブラルタ生命は会社として安心できるかもしれませんが、それ以外の信頼問題は営業職員によって全く異なっています。
また上記の詐欺事件などの影響により、平成29年度上半期のジブラルタ生命への苦情件数は15,775件と非常に多くなる結果になりました。(プルデンシャル生命は4,926件)
ジブラルタ生命では格付けよりも誰が担当してくれるかが大事だった
詐欺事件が起こってしまった背景として、ジブラルタ生命は協栄生命やスター生命、エジソン生命などが合併してできた会社であるため、営業職員の方向性が少しずつ違うのも問題があったようです。
異なった会社が集まり、営業方針や収入制度などが違っていたことからジブラルタ生命内では不満を持っているような職員などがいて、詐欺事件などに発展してしまったとも言われています。
そのため安心して保険に加入するためにはまずは格付けも大事でずが、よれよりも営業職員が信頼できる人なのかをしっかり見極める必要があります。
しかし架空請求での逮捕者は約2億円を約10年間にわたり26人から搾取していたということなので、その営業職員も信頼できるような風貌や口調だったのかもしれません。
結局ジブラルタ生命の格付けは良いの?加入するかの判断材料は何?
ジブラルタ生命の格付けはA+と他社と比べて大きく変わりはないため安心をしてもよいですが、それよりも担当してくれる営業職員が信頼できる人なのかが1番大切です。
基本的に保険契約をした時に担当をしてくれた営業職員が退職しない限りは、ずっと担当をしてくれるため長い付き合いをできる人なのかという部分も選択材料の1つにしても良いかもしれません。(退職後は地域担当が担当してくれます)
また保険会社によって保険商品の強みや弱みもあるため、自分に合った保険を選んで加入するのが良いと思います。