ソニー生命の掛け捨て保険「家族収入保険」は辞めておいた方がベター
目次
ソニー生命の掛け捨て保険
今回は、ソニー生命で契約されている多くの方が加入していらっしゃると思われる掛け捨て保険「家族収入保険」について言及したいと思います。
ライフプランナー制度という、販売員によるコンサルティングを行い、ソニー生命で取り扱っている商品のみを組み合わせることで保険を販売しているソニー生命ですが、各保険会社の様々な分野で優れた商品性のラインナップが拡充している現代において、1社のみで保険を完結してしまう、というのは少々時代遅れに感じます。
「家族収入保険」という名の、収入保障保険について、各社の同種商品と比較し、いかにソニー生命の家族収入保険が劣っているのかを確認してみたいと思います。
ソニー生命の家族収入保険
被保険者が死亡・高度障害状態になってしまった際、家族年金または高度障害年金が、保険期間が満了するまで毎月支給されるタイプの商品です。
「遺族の生活費」に焦点をあてた商品で、ほとんどの会社でこの種類の商品が販売されています。(一昔前は外資系保険会社のみしか取り扱っていませんでした。)
保険期間が期間限定で、あらかじめ指定した保険期間のみを保障する定期保険タイプの商品であり、掛け捨て型の保険となっています。
保険料の支払い方法を「短期払い」で設定することができる会社も中にはあり、その場合には、解約返戻金が発生し、貯蓄も兼ねる仕組みを取ることもできますが、非常に保険料が高額になってしまう仕組みでもあります。
ソニー生命では短期払いの取り扱いはないようです。
優良体・非喫煙者割引
健康状態が良好な方や、喫煙をされない方が、保険料の割引を受けることができる特則があります。
これも多くの保険会社で多くなってきましたが、ソニー生命の家族収入保険にも適用されます。
非喫煙者優良体、非喫煙者標準体、喫煙者優良体、標準体、の4つの区分があり、順に保険料が高くなっていきます。
優良体の基準は、血圧値、BMI値、尿検査などが、会社所定の基準以内になっていることが必要です。
ソニー生命の家族収入保険の保険料
契約年齢:30歳男性 月額給付金額:15万円 保険期間・保険料払込期間:65歳 の条件で保険料を試算を行いました。
非喫煙者優良体(最も保険料が安い区分):月4,830円 トータルの保険料:2,028,600円
標準体:月6,765円 トータルの保険料:2,841,300円
他社の収入保障保険の保険料
ソニー生命と同様に、健康状態が良好で非喫煙者の方が、保険料の割引がある会社を複数社ピックアップし、保険料を出してみました。
保険会社:保険商品名 | 保険料 | |
---|---|---|
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命:家族のお守り | 非喫煙者健康体:月4,440円 | 標準体:月6,165円 |
チューリッヒ生命:収入保障保険プレミアム | 非喫煙者優良体:4,335円 | 標準体:6,855円 |
T&Dフィナンシャル生命:家計にやさしい収入保障 | 非喫煙者健康体:4,410円 | 標準体:6,285円 |
マニュライフ生命:こだわり収入保障 | 優良体:4,400円 | 標準体:6,620円 |
メットライフ生命:マイディアレスト | 非喫煙者:4,845円 | 標準体:6,165円 |
アフラック:GIFT | 非喫煙者:5,130円 | 喫煙者:7,650円 |
東京海上日動あんしん生命:家計保障定期保険NEO | 非喫煙者:5,100円 | 喫煙者:5,580円 |
メディケア生命:メディフィット収入保障 | 非喫煙者優良体:4,291円 | 標準体:6,297円 |
ネオファースト生命:ネオdeしゅうほ | 非喫煙者健康体:4,270円 | 標準体:6,937円 |
ソニー生命:家族収入保険 | 非喫煙者優良体:4,830円 | 標準体:6,765円 |
最も保険料が安いのが、ネオファースト生命の「ネオdeしゅうほ」のようです。
非喫煙者健康体の区分に該当される方であれば、保険料は月4,270円、トータルの保険料は1,793,400円となります。
ソニー生命の家族収入保険と比べ、月560円安く、トータルでその差は「235,200円」となります。
喫煙者の方は
もしタバコをお吸いになられている方であれば、オリックス生命の収入保障保険「keep(キープ)」一択になると思います。
同一条件で試算を行うと、保険料は月5,475円、トータルの保険料は2,299,500円となります。
ソニー生命の標準体の保険料月6,765円との差は「月1,290円」となり、トータルでの差は「541,800円」もの開きになります。
ソニー生命の家族収入保険は高い
結局なところ商品性に相違がないのであれば、掛け捨て保険であることを考慮すると、1円でも保険料が安いに越したことはありません。
非喫煙者の方で優良体の方であったとしても、約23万円を余計に支払うのか、支払わずに済むのか、といった問題になります。
喫煙者の方であれば、約54万円を無駄にしないで済むか、という選択肢を突き付けられているのです。
既に加入してしまっている方
まだ提案を受けている最中、これから検討しようとしている、といった方であれば、上記の保険料試算がお役に立てればと思います。
しかし、既に加入してしまっているのであれば、加入からまだそんなに年数が経過していなければ、現状よりも安いものに切り替えることができるかもしれません。
加入してしまっていても、実際に試算をしてみる価値があると思います。
ソニー生命の掛け捨て保険「家族収入保険」は辞めておいた方がベターのまとめ
掛け捨て保険は、保険料が安いものに尽きます。
ソニー生命に限らず、1社のみで保険を検討してしまうのは、大きな損失です。
数十万円という単位を、溝に捨てても痛くもかゆくもないほどの資産家の方であれば、数千円の差など差ではないでしょう。
しかし、家計を何とかやりくりし、その中からなんとか捻出して保険料を支払っているのであれば、重い腰を上げ、行動に移してみてはいかがでしょうか?