第一生命の保険を見直しするときは他社も比較!解約も考えて検討しよう
目次
第一生命の保険の見直し
日本の大手生命保険会社「第一生命」ですが、その取扱商品は非常に「問題のある」仕組みとなっており、加入者の90%以上の方はその問題に気付くことなく、「保険に入っている」という謎の安心感で過ごしてしまっています。
私が第一生命で保険に加入している方に、「これはこういう仕組みになっているけれども、本当にこの仕組みで安心ですか?」とお話しすると、誇張表現ではなく本当に100%の方が、その問題にその時点で初めて気づき、そして見直し~解約されています。
日本人の特徴ですが、「大きな会社」「知名度のある会社」に対して私たちは安堵感を抱きがちであり、まさかこんな大きな会社が変なものを売りつけないだろう、という先入観を持ってしまいます。
今回は、現在第一生命で生命保険に加入してらっしゃる方であれば、即刻見直しを検討されたほうが良い背景を説明していきます。
第一生命の主力商品
現在、第一生命の主力商品と思われるのが、5年ごと配当付終身保険「ブライトWAY」という商品です。
人は、保険に「入る」ことが主目的になってしまい、実際に「使うとき」にどうなるかまで真剣に考えずに保険に加入してしまう傾向があります。
「中身はよくわからないが、商品名に終身保険と書いてあるから、保障が一生涯続くのだろう」「保険なのだから万が一のときには役に立ってくれるはずだろう」
しかし、これから説明する保険の「仕組み」を理解したら、そんなことを言っていられるでしょうか?
第一生命の生命保険の仕組み
定期保険特約付終身保険
「ブライトWAY」というキャッチーな名称が付いていますが、このタイプの保険は、「定期保険特約付終身保険」と呼ばれる仕組みとなっています。
この保険は、一生涯の終身保険の上に期間限定の様々な種類の定期保険が「特約」という形で乗っかっており、終身保険と定期保険が組み合わさったセット商品となっています。
そして、保険証券を見てみると、所々に「10年」「15年」という年数が記載されています。
保険の知識がない方にとっては、この年数が何を意味しているのか分かっていません。
これは、保険期間が「いつまで」続くのかを示す年数です。
更新型保険
終身保険は文字通り保険期間は一生涯ですが、定期保険は「期間限定」の保険ですが、この定期保険部分が「いつまで」続くのかを示すのが、「10年」や「15年」といった年数です。
しかし、保険が「10年」や「15年」で終わると言われると「そんなバカな」と思われるでしょう。
では「10年」「15年」が経過するとどうなるか、特約部分の保障がまた同年数自動的に延長される、つまり「更新」されることになります。
更新されるとどうなるか、「10年」「15年」前よりもその分年齢が上がっていますが、その時点での年齢で保険料が「再算出」されることになります。
つまり、更新を迎えるたびに、保険料が「増大」していく仕組みとなっているわけです。
保険料の増大
仮に、更新期間が「10年ごと」の定期保険特約付終身保険に加入していたとします。
保険料の上がり率は、加入当初の保険料に対して、10年ごとにおよそ「1.2倍」、「2倍」、「4倍」、「8倍」と増えていくことになります。
2倍くらいまでは、ほとんどの方は「これくらいならまだ支払えるか」と思い、ほとんどの方が大して重要視しませんが、4倍あたりから「あれ?」と変に思うようになり、こんな金額毎月支払っていけないと思い、そこで初めて事の重大さに築くようになります。
加入時に保険料が月12,000円程度だとしたら、15,000円→25,000円→48,000円→80,000円と雪だるま式に増えていきます。
加入当初に月12,000円程度だったはずなのに、結婚して子供ができ、そしていざ大学進学を迎えるという段階で、5万円近い保険料を毎月負担していくことに、ほとんどの方が耐えきれるとは思えません。
ほとんどが掛け捨て
更新ごとに保険料がアップしていくことについて触れましたが、本来この保険の名称は、定期保険特約付「終身保険」、つまり本体は終身保険なのです。
純粋な終身保険の特徴は、死亡保障が加入から一生涯続き、保険料の支払いが終わった段階で保険を解約した場合、今まで支払ってきた保険料が「増えて」戻ってくる仕組みになっています。
しかし、このタイプの保険は、更新ごとに増えていった分の保険料は、掛け捨て型の「定期保険」となるため、増えた分の保険料は掛け捨てとなります。
終身保険は微々たるもの
肝心の終身保険、つまり一生涯の保障額はいったいどの程度で加入しているのでしょうか?
ほとんどの方が、終身保障は「50万円以下」に設定されてしまっているでしょう。
ひどい方ですと、終身保障額が「1万円」というギャグみたいな金額で知らずに設定されて、加入させられていらっしゃいました。
保険料が貯まる仕組みである終身保険部分が「少額」に設定させられているため、毎月保険料を支払っていっても、そして保険料がアップしてしまっても支払い続けても、ほとんどお金が貯まらず、そして保険期間の満期が来て、最後にはほとんど何も残らないのです。
保障額が4,000万円となっていると言われても、その内訳、つまり終身保険部分と定期保険部分が、それぞれいくらの保障になっているか、実際に保険証券を確認してみてください。
第一生命のやり口
生命保険は、保険料が「上がらない」仕組みを、加入段階から普通に設計できます。
にも関わらず、なぜ第一生命は、保険料が上がる「更新型」の保険を販売するのでしょう。
このタイプの保険を自分が亡くなるまで最後まで続ける人が果たしてどの程度いらっしゃるでしょうか、そして途中でもし解約した場合、今まで支払ってきた保険料はいったいどこにいってしまったのでしょうか。
第一生命は、生命保険料収入で日本生命を抜き、国内トップに躍り出たそうです。
そこに答えがありそうですね。
第一生命で保険に加入されている方が即刻見直しの検討したほうが良い理由のまとめ
今回は第一生命の焦点を当てましたが、このタイプの商品は第一生命に限りません。
頭に「漢字」が付く保険会社、日本生命、明治安田生命、住友生命、太陽生命などでも、同様なタイプの商品を主力として販売しています。
生命保険は、会社の「規模」や「知名度」で選んでしまうと、後で痛い思いをするのは自分自身です。
この仕組みを知った上でも、この商品を続けたいと思えるのであれば、ぜひ続けてください。
保険料が上がる仕組みとはいえ、特約部分の手厚い保障は若いうちの万が一の際には役には立つでしょう。