10代でがん保険に加入するメリットを考える

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

10代でがん保険に加入するメリットを考える

   

がん保険に10代から加入すること

がん保険に限らず、医療保険や死亡保険など、一般的な生命保険に加入するタイミングとして多いのは、社会人として働くようになってから、結婚してから、子供が生まれてから、といった人生のターニングポイントでしょう。

特に10代や20代といった年齢の方は、保障の必要性がなかなか理解できず、かつ保険料という新たな支出を増やしてしまうことになるので、自発的に考える方は少ないと思います。

今回は、10代という年齢からがん保険に加入しておくことのメリットについて、考えてみたいと思います。

10代のがん罹患率

国立がん研究センターのがん情報サービスによると、がんの罹患率は以下のグラフのような統計が出ています。

年齢階級別がん罹患率(全部位 2013年) 男女男女とも50歳代くらいから増加していき高齢になるほど高く、30歳代後半から40歳代で女性が男性よりやや高く、60歳代以降は男性が女性より顕著に高くなっています。

このグラフから見るに、10代のがん罹患率はとても低いものとなっており、10代でがん保障が必要かと問われると、正直なところ不要でしょう。

保険料の違いから見るがん保険

実際のがん罹患率の統計からは、10代でのがん保険の必要性は薄いように思えます。

では、10代でがん保険に加入した場合と、30代でがん保険に加入した場合で、月の保険料がどの程度差が生じ、トータルで支払う保険料の差についても検証してみたいと思います。

男女別で18歳と30歳の年齢で、同じ保障内容のがん保険に加入した場合を前提とします。

シミュレーション

加入商品:オリックス生命「ビリーブ」 保険期間:終身 保険料払込期間:終身

がん入院給付金:日額10,000円 がん初回診断一時金:100万円 がん治療給付金:50万円 がん手術給付金:20万円 がん退院一時金:10万円 がん通院給付金:日額10,000円

18歳男性:月2,000円

30歳男性:月2,890円

18歳女性:月1,820円

30歳女性:月2,540円

合計保険料の違い

年齢・性別40歳合計保険料50歳合計保険料60歳合計保険料70歳合計保険料80歳合計保険料
18歳男性528,000円768,000円1,008,000円1,248,000円1,488,000円
30歳男性346,000円693,600円1,040,400円1,387,200円1,724,000円
18歳女性480,480円698,880円917,280円1,135,680円1,354,080円
30歳女性304,800円609,600円914,400円1,219,200円1,524,000円

それぞれの年齢でがん保険に加入した場合、「60歳」での合計保険料を見てみると、男性の場合は60歳の時点で既に18歳から加入した場合の方が合計保険料が少なくなっており、女性の場合でも60歳時点ではまだ18歳からの加入した場合の方が合計保険料が大きいですが、すぐに下回りそうです。

試算結果からの結論

10代からがん保険に加入しておいた方が、トータルで支払う保険料額が少なくて済むという結果になりました。

いずれ、がん保険に加入を考えているのであれば、早くから加入しておいた方が、支出額を抑えることができるので、お得であると言えます。

しかし、今必要ないものに対してお金を支払うという行為は、あまり気が乗らないことも確かです。

自身の経済的な状況で判断した上で、参考にしていただければと思います。

体況上としてのがん保険

がん保険に限らず、医療保険、死亡保険などの生命保険は、健康状態を申告する告知が必要不可欠であり、健康状態如何では、お引き受けが断られてしまうことになります。

がん保険は、がん保障に特化した内容であるため、医療保険や死亡保険の告知事項よりも「緩く」なっていることが一般的ですが、がんのリスクが高いと思われる疾病をお持ちの方は、がん保険への加入を断られる可能性が高くなります。

参考までに、オリックス生命のがん保険ビリーブの告知項目は以下の通りになります。

一つでも「はい」または「指摘あり」該当すると、加入はできません。

がん保険の告知項目(オリックス生命:ビリーブ)

1.今までに、がんまたは上皮内新生物にかかったことがありますか。

2.最近3か月以内に、以下の病気または病状で、医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかを受けたことがありますか。(投薬には、病院や診療所で薬の処方のみを受けた場合を含みます。)

ポリープ・腫瘍など、消化器の病気、腎臓の病気、呼吸器の病気、その他(糖尿病、白板病など)※詳細はオリックス生命に直接お問い合わせください。

3.過去2年以内に、健康診断・人間ドックを受けて、以下の検査結果の異常(要再検査・要精密検査・要治療)を指摘されたことがありますか。(再検査・精密検査の結果、異常がなく、診療完了となった場合は、「指摘なし」に)

健康状態から判断するがん保険

人の健康状態は、年を重ねるにつれて悪化していき、持病を持つようになってしまうことが多いです。

10代であれば、それほど病気について過度に不安を持つ必要はありませんが、それでも10代の方全員が健康かというと、少なからず病に苦しまれていらっしゃる方もいることは事実です。

がん保険、医療保険、死亡保険など、生命保険は今必要ない物であっても、将来必ず購入できる買い物ではありません。

人の健康はいつ害するか誰にも分からない以上、健康状態が良好なうちに加入しておいた方が、間違いはないでしょう。

こちらも参考にいただければと思います。

10代でがん保険に加入するメリットを考えるのまとめ

保険料の観点と、健康上の観点から、10代でがん保険に加入するメリットを説明してみました。

おそらく、10代で保険に加入していらっしゃる方は、ご両親様が本人の代わりに保険料を負担し、保険をかけていらっしゃるケースがほとんどでしょう。

ご家庭の経済状況に余裕があるのであれば、10代という保険料が非常に安く、健康状態も良好なうちに、ご両親様が代わりに保険料を負担され、子供が独り立ちした段階でバトンタッチすることが、経済的にも加入資格的にも、安心できるのではないでしょうか?

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