明治安田生命にはがん保険がない理由。がんの保障を別立にしないことで得られるメリットは?
目次
明治安田生命にはがん保険がない?
明治安田生命には、外資系や中小の保険会社で取り扱っているような「がん保険」という保険種類はありません。その代わりになるのが、総合保障型「ベストスタイル」の特約です。
ベストスタイルに加入することによって、結果的にがんへの保障も準備できます。
一般的に、がん保険では①一時金の保障、②入院などの治療費にあてる保障の大きく分けて2つの保障の種類がありますので、ベストスタイルの特約で、これに該当する特約についてご紹介でいきましょう。
明治安田生命のがん保障~一時金~
がんになった時の一時金の保障としては、「がん保障特約」があります。
これは、契約時にあらかじめ特約保険金額を決めて加入し、がんになったときには特約保険金額相当額を「がん保険金」として受け取ることができます。
その他の特長としては、一度がんになっても支払回数無制限の再発保障があります(直前のがんが完治した後2年経過以降などの条件あり)。
また、がん保障特約では「上皮内がん」が支払い事由となっていないため、上皮内がんの保障も準備したいという方は「がん・上皮内新生物保障特約」も付加するとよいでしょう。
明治安田生命のがん保障~入院や通院時にかかる治療費用~
明治安田生命の医療保障の特約は、他社の特約と少し異なります。
他の大手保険会社の総合保障型の商品に付加する特約は、一般の入院や手術を保障する特約に、がんの上乗せ保障を希望する人は「がん入院特約」をプラスすることによって、がんのときにはより多くの給付を受けるというものです。
明治安田生命の「入院治療保障特約」の場合、支払う給付金額は入院時の治療費の計算に使用する診療報酬点数に連動します。
通常の入院時の自己負担金額は、治療費総額の3割ですが、「入院治療保障特約Ⅲ型」はこの3割相当額が給付額となり、実費負担金額の給付を受けられるというしくみです。
がんで入院治療を受け通常よりも治療費が高くなったとしても、安心して治療に専念することができます。
明治安田生命のがん保障は実費保障
明治安田生命は、「新・入院特約」、「入院治療保障特約」等をセットにして「医療費リンクシリーズ特約」と呼んでいます。
「医療費リンクシリーズ特約」によって、入院時の治療費のうち、診療報酬点数により計算される部分については、「入院治療保障特約」で過不足なく支払われるので、自己負担金額はありません。
また、診療報酬点数では計算されない「食事代、差額ベッド代など」は「新・入院特約」でカバーするようにおススメしているようです。
その他、入院を伴わない日帰り手術や放射線治療には「外来時手術保障特約」や、退院後の通院時の保障として「退院後通院保障特約」もあるので、これらをセットすれば、通常の病気に加えてがんへの備えとしても有効でしょう。
明治安田生命にはがん保険がないのでわかりやすい
明治安田生命では、「医療費リンクシリーズ」という他社にはないコンセプトで医療保障準備を提案しており、がんのみの保障を切り離した保障体系となってはいません。
よって、他社のがん保険との比較は難しいのですが、「入院治療保障特約」は原因に関係なく入院中の診療報酬点数に連動して支払われるので、複数の病気での治療の場合などには、給付金請求時にわかりやすいでしょう。