全労済シニア傷害保険で家族も安心?保障内容を徹底解説!
目次
全労済シニア傷害安心タイプは60歳以上の損害賠償保障に対応している
全労済シニア傷害保険は月掛金2,000円で、60歳以上の損害賠償保障に対応しています。59歳までは、月掛金1,200円の傷害安心タイプで損害賠償に備えることができました。しかし60歳以上になると、保障期間が違うため、それまで加入していた物とは違う損害賠償保険に入り直さなくてはいけません。
しかしうれしいメリットもあります。シニア傷害安心タイプに加入していれば、59歳までの傷害安心タイプと同じように、生計を共にする家族の損害賠償も保障してくれるというメリットがあります。損害賠償保険として、これ一つあれば家族の損害賠償に備えられます。
全労済シニア傷害保険の内容は?
全労済シニア傷害保険の内容についてまとめていきます。
全労済でいう傷害保険とは「契約者または被保険者が急激且つ偶然の外因による事故で大きな傷害などを受けた時に、医療共済金、後遺症共済金などが支払われる共済保険商品」のことを指します。
・長期入院したとき・・・90日以上、180日以上連続した入院で最高20万円、期間ごとに10万円の保障
・死亡や重度障がいが残ったとき・・・交通事故、不慮の事故で500万円
・身体に障がいが残ったとき(3級の一部~14級)・・・20万円~450万円
全労済シニア保険のいいところは、自身の傷害だけでなく、自分が原因で事故を起こして相手に怪我などをさせた場合にも共済金が支払わるところです。損害賠償保障の内容は以下です。
【損害賠償の相手に対して】
・法律上の損害賠償責任を負うとき・・・最高1億円
・対人臨時費用:死亡時・・・10万円
・対人臨時費用:10日以上入院させたとき・・・2万円
・対人臨時費用:対人事故のとき・・・3000円
以上が主な保障内容です。月掛金が半額1000円のシニア傷害安心タイプH(ハーフ)は、自身が負った傷害への保障が半額になります。相手に対しての損害賠償額の最高1億円は変わりません。対人臨時費用も同様で金額の変動はありません。お見舞いなどの費用に充てることができます。
全労済シニア傷害保険は部位別の怪我で保障額が変わる?
全労済シニア傷害保険の特徴として、自身が怪我をした場合、部位や症状によって保障額が変わります。まず、部位別の怪我の対象となるのが、以下の状況です。
1・・・交通事故や不慮の事故後180日以内(事故を起こした日を含めて)に入院したとき。または入院しない状態で5日間以上の通院をしたとき。
2・・・交通事故や不慮の事故で180日以内に5日未満の通院をしたとき。
1が2の要件によって保障額の基本となる「倍率」が変わります。基本の部位・症状別傷害特約共済金はシニア傷害安心タイプの場合3,000円です。
1の場合、倍率が5倍~120倍(1万5千円~36万円)で、2の場合は2倍の固定倍率(6000円)になります。部位と症状の倍率の一例を掲載します。
1・・・眼球及び歯牙を除く顔部(視神経以外の脳神経を含む)→骨折、または脱臼:30倍
1・・・眼球及び歯牙を除く顔部(視神経以外の脳神経を含む)→打撲、擦過傷、挫傷または捻挫:5倍
1・・・眼球及び歯牙を除く顔部(視神経以外の脳神経を含む)→熱傷:10倍
1・・・眼球及び歯牙を除く顔部(視神経以外の脳神経を含む)→脊髄の損傷または断裂:なし
2・・・頸部→骨折、または脱臼:80倍
2・・・頸部→打撲、擦過傷、挫傷または捻挫:5倍
2・・・頸部→熱傷:10倍
2・・・頸部→脊髄の損傷または断裂:120倍
3・・・手指を除く上肢→骨折、または脱臼:35倍
3・・・手指を除く上肢→打撲、擦過傷、挫傷または捻挫:5倍
3・・・手指を除く上肢→熱傷:5倍
3・・・手指を除く上肢→脊髄の損傷または断裂:なし
4・・・手指→骨折、または脱臼:20倍
4・・・手指→打撲、擦過傷、挫傷または捻挫:5倍
4・・・手指→熱傷:5倍
4・・・手指→脊髄の損傷または断裂:なし
5・・・足指を除く下肢→骨折、または脱臼:65倍
5・・・足指を除く下肢→打撲、擦過傷、挫傷または捻挫:5倍
5・・・足指を除く下肢→熱傷:5倍
5・・・足指を除く下肢→脊髄の損傷または断裂:なし
もっとも倍率が高い36万円の共済金に対応している部位と症状が「脊髄の損傷または断裂」です。この場合、重度障がいや障がいを負った際の共済金と重複していることもあるため、頸部を怪我した場合には最も保障が手厚くなります。
シニアの損害賠償を伴う事故は他人事ではなくなってきた
全労済シニアの損害賠償にかかわらず、シニア保険はそれほど重要ではないという時代はすでに終わっています。自転車や車で多くの事故を起こすようになったシニア世代。私は体も動くから大丈夫というわけにはいきません。
ちょっとしたはずみや、瞬間的に反応速度が遅くなったりすると、思わぬ事故に繋がりかねません。明日は我が身と考えて万が一に備えておくことも重要なのではないでしょうか?
掛金が安く、一家全員が対象になるというメリットを考えると、全労済シニア傷害安心プランはおすすめできる共済保険商品です。候補の中に入れてみてもよいでしょう。