損保ジャパンの自動車保険3年契約は魅力がたくさんある!メリット・デメリットまとめ
目次
損保ジャパンの自動車保険には「3年契約」が存在する
損保ジャパンは損害保険会社としては大手3社の一角を占めていますが、損害保険と言うと自動車保険を連想する方も多いと思います。
自動車保険と聞くと1年毎の契約を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は「3年契約」というものが存在します。
ディーラーで車を購入され、そこで保険も任せていると3年契約になっていることが多いのですが、3年契約の「メリット」について把握されている方はあまりいないのが実情です。
今回は損保ジャパンの自動車保険3年契約についてその特徴をご紹介していきます。
損保ジャパンの自動車保険3年契約は事故で保険を使用してもすぐに保険料は変わらない!!
同じ損保ジャパンの自動車保険契約で1年契約と最も異なるのはこの部分です。
どういうこと?となるかもしれませんので、3年契約20等級の方が初年度に追突事故を起こし保険を使用して相手に賠償した場合の翌年以降の等級変動について1年契約の場合との比較を表にしてみました。
初年度 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | |
1年契約 | 20等級事故有0年 | 17等級事故有3年 | 18等級事故有2年 | 19等級事故有1年 |
3年契約 | 20等級事故有0年 | 20等級事故有0年 | 20等級事故有0年 | 19等級事故有2年 |
ご覧の通り3年契約というのは、「保険始期日時点での等級から3年間は事故が無かったものと見なして進行するため、このような等級の差が開きます。
通常に事故では3等級ダウンですが飛び石での窓ガラス修理やイタズラ、台風などでの風水災では1等級ダウンとなり、等級変動は下表のようになります。
初年度 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | |
1年契約 | 20等級事故有0年 | 19等級事故有1年 | 20等級事故有0年 | 20等級事故有0年 |
3年契約 | 20等級事故有0年 | 20等級事故有0年 | 20等級事故有0年 | 20等級事故有0年 |
3年契約では1回の飛び石修理では保険料アップ無く進むことになりますので、保険本来の役割である「事故の時に使う」がより使いやすくなってきます。
ここ4年で3年契約のメリットが強くなった!!
表を見て気づいた方もいるかもしれませんが等級の後ろに「事故有□年」と記載しましたが、実は4年前に自動車保険の等級制度に改定が入りこの文言が追加されました。
この改定というのは「無事故の方と事故で保険を使用した方の保険料割引率を分ける」というものです。
先ほどの表に割引率も記載するとこのようになります。
初年度 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | |
1年契約 | 20等級事故有0年(63%割引) | 17等級事故有3年(38%割引) | 18等級事故有2年(40%割引) | 19等級事故有1年(42%割引) |
3年契約 | 20等級事故有0年(63%割引) | 20等級事故有0年(63%割引) | 20等級事故有0年(63%割引) | 19等級事故有2年(42%割引) |
事故をする事で割引率の差としてみると25%程度ですが、実際の保険料で見ると大体1.5~2倍ぐらいになります。
仮に割引なしで保険料100,000円の自動車保険とすると、20等級事故有0年では63%割引なので、
100,000円-63,000円(割引)=37,000円(保険料)
ですが、事故により事故有係数適用年数が1年以上つくと38%割引なので
100,000円-38,000円(割引)=62,000(保険料)
となり、倍近いの保険料になることが判ります。
3年契約は途中でブルー免許になってもゴールド免許割引が適用され続ける!
等級の変動でもわかる様に3年契約は「契約始期日時点の被保険者情報を元に3年間をひとくくりにする」という性質を持っています。
これは他の割引にも適用され最もポピュラーなものではゴールド免許割引挙げられます。
3年契約は始期日時点でゴールド免許割引対象であれば、途中で免許の色が変更になっても次回更新になる3年後までゴールド免許と見なします。
ゴールド免許割引も7%ほど付きますので、馬鹿にできません。
しかしこの特徴は3年契約のデメリットとも表裏一体なのです。
3年契約はメリットが大きいがデメリットもある
それは「始期日時点で適用になっていない割引は3年後まで適用されない」という事です。
つまり始期日時点でブルー免許だったが、途中でゴールド免許になってもゴールド免許割引が適用になるのは次回更新時、すなわち3年後です。
その他新規設定された割引なども設定後最初の契約始期日(更新時)でないと適用されません。
適用する場合には「中途更改」という3年後を待たずに任意のタイミングにて更新処理をして「入りなおす」ことで適用させることも可能です。
3年間担当に放置される可能性があるデメリット
今お話しした「中途更改」も担当に連絡して手続きをすることになりますが、更新が3年後になのでその間の担当との接点が少なくなることが往々にしてあります。
他の代理店から新しい割引の情報などを聞いた際に「初めて聞いた!!何であの人教えてくれなかったのだろう・・・」なんてことは良くある話です。
代理店側も毎年の更新が面倒との理由で、ここまでご紹介したメリットとは関係なく3年契約をしているケースもあります。
3年契約の取り扱いは保険会社ごとに異なる
ここまで損保ジャパンの自動車保険での3年契約のメリットをご紹介しました。
この記事をご覧の方の中には他社で3年契約されている方もいるかもしれませんが、実は3年契約のメリットがある保険会社と無い保険会社が存在します!!
損保ジャパンと同じメリットが得られるのは
- 東京海上日動
- あいおいニッセイ同和損保
- 朝日火災
など数社に限られます。
それ以外の損保会社での自動車保険は3年契約でも期間中に事故で保険を使用すると、翌年度にすぐに等級を下げられてしまいますので、実質的に1年契約と変わりません。
流行りのネット損保にはそもそも3年契約という形態自体存在しません。
JA共済や全労済などの共済にも3年契約は存在しません(JA共済のみ2年契約はあります)
損保ジャパンの自動車保険3年契約はメリットが多い、ただし自分が受けられる恩恵についてはよく確認を
損保ジャパンの自動車保険3年契約はとても有利な条件を持ち合わせています。
ただ、どんな保険商品もメリットとデメリットがあり、まとめると下記のようになります。
・ゴールド免許の方は保険料が安くなるメリットがあるので、よほど細かく更新したい方以外はメリットが大きい
・事故を起こしても保険料が変わらないので請求をしやすく、過去に事故を起こして保険料あがるという理由で請求を控えずとも良いメリットがある
・ブルー免許の方でもう少しでゴールド免許になれる見込みがある方は少し手間でも1年更新がメリットがある可能性も
そのバランスをよく吟味した上で、ご自身にとってベストな保険に入りましょう。