評判が悪いのはわかっている、住友生命のがん保険の裏情報
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評判が悪いのは承知の上、住友生命のがん保険を語る
住友生命が販売する、『がん保険』の評判が悪いことなど今更伝えても、皆が言っていることだろうとなってしまいます。
なので今回の記事では、がん保険と住友生命と関連つけて様々な保険業界の変化まで、知る限りのお話をしようと思います。
住友生命の『がん保険』の加入を検討している方はどうすればいいのか。
そもそも、住友生命はこの酷評でなぜ販売を続けているのだろうか、と思う加入者の方もいるでしょう。
今回は酷評を発表する場ではなく、なぜこうなったか。という保険加入者がパンフレットで知り得ない情報を公開NGギリギリラインまでお伝えします。
住友生命のがん保険はなぜ評判が悪いか
住友生命のがん保険の評判が元々悪いと予想を立てることができるのは、他のほぼ全ての商品において、酷評が多く、その大部分で共通点があります。
それは『保険料の高さの商品の主契約の柔軟性が欠ける』という部分です。
どうしても大手国内生命保険会社のブランドバリューを守り、維持させたいという社風があるため保険料は外資系や通販型に比べて圧倒的に高いです。そして、住友生命は『特約商売』というスタイルで主契約以外に特約を付けて、保険料がより高くなってしまう傾向にあります。
別の視点から言えば主契約だけでは、『保障内容は足りない』と感じる方が多いようです。
どんな商品?住友生命のがん保険
現在住友生命ではがん保険だけを単品では販売していないため、『ドクターgo』という商品に追加特約をしてがんの保障に備えます。この特約型のがん保障は近年多いため、特約の付加提案に強い住友生命にとっては好都合だと言えます。
・がん入院特約
・がん薬物治療特約
・がん診断特約
・先進医療特約
・(女性疾病入院特約)
の計4(5)特約の付加でがん保険が完成します。女性疾病に関しても一部対象です。しかし、がん保障の内容は一時金など極々一般的です。『スミセイバリュー』という信頼を自動付帯させる分やはり、保険料が高いと言えます。
外資系に白旗?住友生命のがん保険事情
『がん保険といえば』でマーケットシェアを確立したアフラックはやはり知名度も確立した地位も築いたと言えるでしょう。外資系生命保険会社のプライスと内容の充実、外資系企業ならでは、営業方針は住友生命がどれだけ意識しても追いつかなかった分野だといえます。
もはや、住友生命事態の『安定志向』は外資系に太刀打ちできないと思っているのではないか。と思うほど、商品の改定も消極的です。
保険屋の本音スミセイの『お客様第一主義』はもう今はない
一昔前まで、『お客さま第一宣言』といえば、住友生命だったのは、世代交代となってしまったようにも思えます。
働き方改革にかまけて、有給休暇を多くとる役職者や代理店フォローが疎かになる社員が続出。その結果、加入者は不満を感じ、保険料も内容も優れている外資系に住友生命の命綱のような富裕層まで乖離を始めている要因だといえます。
私の友人のアフラックの役職者は今話題の『働き方改革』に関して、非常に不満を持っています。理由としては、アフラックの代理店を運営しているサポートが顧客や、お客さま第一に直結していると考えているからです。
この2社の役職者の『お客様第一』に対する温度差は、結果として住友生命を取り扱う代理店へのフォロー不足も関わってくるため、代理店との意思疎通までできなくなってきます。
小さい代理店を足きりする住友生命
住友生命など大手国内生命保険会社は「働き方改革」をスタートした後、昨今保険業界で問題視されている『代理店の高齢化』を解決させるきっかけとしました。
『高齢化』が進んだ代理店は、コンプライアンスや新商品への知識や、そもそもの保険のトレンド自体を把握していない店主が多いのが現状の問題です。
保険会社としては多少の挙績が落ちても、『法令遵守』をしたいという気持ちから、代理店の閉業や吸収合併に注力しました。
すると、過去の住友生命のがん保険の加入者からの支持率まで落ち込み、新規客どころか既存の顧客まで外資系などの保険会社へ流出する結果となりました。
このような、足切りは大手の保険会社にはあることですが、代理店のフォロー体制が悪いと、大型代理店は『住友生命切り』を行う可能性も高まってきます。
医療保険の進化、がん保険の将来性
がん保険に関しては現在、損保系生命保険会社は医療保険に『ガン診断一時金』などの特約制度や『手術給付金』の特約制度を織り交ぜ、がん保険の必要性すら危うくするほど充実した医療保険を完成させています。
その特約を合わせた医療保険は住友生命も同じだと言えますが、損保系や外資系は独自の強みを持っています。
アフラックなどはがん保険NO.1という圧倒的な安さとステータス、三井住友海上あいおい生命などの損保系は保障内容や特約の設定がシンプルで、『がん保険』を上手に提案しやすい仕組みができています。
『保険の見直し』に置いてけぼりになった住友生命や国内大手の生命保険会社は、『秀でる何か』を持ち合わせず、加入者の外資系慣れしてしまった高い期待値は、『スミセイバリュー』では、歯が立ちません。
住友生命のがん保険の評判が良くなったときに、生命保険業界が大きく変わる
今の住友生命のがん保険に、『どこの保険会社にも勝るもの』が見出せないため、外資系や損保系生命保険会社のがん保険を組み込んだ医療保険や、コスパが良い商品がますます加入者を増やしていきます。
そして、『スミセイバリュー』に胡座をかくセールス、顧客フォローも代理店フォローも二の次の『働き方改革』に甘える上層部。このままの『スミセイ』を続けると『がん保険』で住友生命は『評判すら、出てこない』状態になってしまいます。早急に住友生命は、このスパイラルから抜け出さなければ『AI』の導入で、代理店やセールスすらいない保険業界が先に完成してしまうかもしれません。
全てのことを加味して仮にも住友生命が通販型のような制度を導入し、国内生命保険会社のできなかったことができるようになった日が来るとすれば、生命保険会社はスミセイ一人勝ちの業界に変革する日となると言えるでしょう。