第一生命の終身保険に満期はないが、払済年齢を設定できる！保険料支払いを考えて設定しよう
第一生命の終身保険は満期があるのか？
まず第一生命の終身保険に限らず、「満期」という言い方が誤解を生みかねないのですが、終身保険には養老保険のような満期保険金はありません。
そもそも「満期」というのは、保障が終了する時期を指し、満期保険金を受け取ることを想定するかもしれません。
なので終身保険の場合、保険料の払込を終了(ストップ)させるためには「満期」という表現ではなく「払済」が正解だと思います。
そして第一生命の終身保険において「払済年齢」は50歳～80歳の間の何歳でも設定ができます。
契約後は変更できないので「払済年齢」を設定するのであれば、良く考えないといけません。
今回は第一生命の終身保険を満期のように受け取るために払済設定する年齢について細かくお話し、私が考えるおすすめの払済年齢などについてもお話していきます。
第一生命の終身保険の払済年齢は何歳にするのが一番いいのか
第一生命の終身保険で払済の年齢は何歳でもできますが、設定できる年齢は50歳～80歳までです。
そして単純に1000万円の保障を30歳の人が60歳までに払い込もうとする保険料と、30歳の人が80歳までに払い込もうとする保険料では圧倒的に保険料が違います。
では分かりやすく保険料を表にしてみたいと思います。
| 払済年齢 | 月払保険料 | 払込保険料累計額 | 解約返戻金 | 返還率 |
| 50歳 | 36,390円 | 8,733,600円 | 9,405,000円 | 107.6％ |
| 55歳 | 29,880円 | 8,964,000円 | 9,405,000円 | 104.9％ |
| 60歳 | 25,590円 | 9,212,400円 | 9,405,000円 | 102.0％ |
| 65歳 | 22,580円 | 9,483,600円 | 9,405,000円 | 99.1％ |
| 70歳 | 20,400円 | 9,792,000円 | 9,405,000円 | 96.0％ |
| 75歳 | 18,790円 | 10,146,600円 | 9,405,000円 | 92.6％ |
| 80歳 | 17,630円 | 10,366,440円 | 9,215,000円 | 88.8％ |
| 終身払 | 16,170円 | 6,985,440円（79歳時点） | 5,806,000円（79歳時点） | 83.1％ |
払済年齢が先にすればするほど保険料は安くなりますが、解約したときの返還率が悪くなります。
もし「絶対解約をしない」「死亡保障として欲しい」と考えるのであれば、終身払でも良いかもしれません。
終身払の保険料で88歳まで払ってようやく50歳払済の払込保険料累計額と同じです。
ですが上記の表は死亡保障1000万円としてだけの保険料で、一時金や入院特約などがついていません。
となると更に保険料が高くなると予測できますが、30歳から50歳といえば結婚、出産、育児と一番お金のかかる年代でしょう。
そんな時にいくら保障の為とはいえ高額な保険料を払うのは現実的ではないですよね。
なので、払済の年齢はご自分の家庭の将来計画を考えながら決めるのが良いと思います。
第一生命がすすめる終身保険の払済年齢
第一生命で営業が上手い保険営業員が勧める払済年齢はだいたい65歳払済か70歳払済ではないでしょうか。
理由はいくつかありますが一番わかりやすいのが、定年退職の年齢です。
平均的な退職年齢は昔は60歳でしたが今では65歳が普通になり、さらにそのあと再雇用で70歳まで働いているなんていう話ももう珍しくはありません。
なので働いている間はきっと払えるでしょうという考えから65歳又は70歳を勧めています。
ただやはり自分の老後の事なども考えないといけないとは思いますので、私は60歳又は遅くても65歳払済にしてなるべく早く支払を終えた方がいいのではないかと思います。
もちろん死亡保障としてしか考えていないのであれば、終身払済でも良いと思います。
平均寿命は女性87歳、男性80歳なので終身払保険料で88歳まで払ってようやく50歳払済の保険料累計額相当なのであれば十分なのではないでしょうか。
第一生命の終身保険の満期に関するまとめ
第一生命の終身保険では、満期という考え方はなくもしも保険料を払い込むのを終了するための時期を指すならば、払済ということになります。
終身保険ですから、もちろん、保障は一生涯続くものですが、年齢を重ねていくにつれて年金生活になってまで終身保険の保険料が払えるかは実際のところ厳しいと思います。
やはり払済にする年齢については営業員と相談したり、ご自身でもよく考えて設定していきましょう。