第一生命の保険には要注意!更新と転換がもたらす悲惨な老齢期

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

第一生命の保険には要注意!更新と転換がもたらす悲惨な老齢期

   

第一生命と「更新」・「転換」

第一生命で保険に加入している方は、ご自身の保険が更新の繰り返しによりどのような結末を迎えるか考えたことがあるでしょうか?

第一生命で取り扱っている保険を語る上で避けられない重要なワードは、「更新」と「転換」の2つです。

保険の手続きでもあるこの2つのワードは、保険でやってはいけない代表的な手続きだと個人的には思っていますが、体感上、第一生命で加入している保険契約の9割以上は、残念ながら「更新」と「転換」が避けられない保障内容となっているように感じます。

第一生命で保険契約をしていらっしゃる方向けに、注意喚起の意味も含めて、その問題性について触れてみたいと思います。

第一生命の更新型保険の特徴

第一生命は数年ごとに新商品をリリースしていますが、実際に販売されている基本的な仕組みはほとんど変わっていません。

その仕組みとは、保障内容がどうこうではなく、10年や15年などの何年かごとに更新を繰り返すという特徴があります。

生命保険は、保険加入時に保険期間を定めなければなりませんが、更新型の特徴は、「10年ごと」や「15年ごと」に保障がいったん終了し、その時点での年齢で同額保障の保険料を再計算し、また新たに「10年間」「15年間」の保障を延長していくことにあります。

つまり、更新を迎えるたびに保険料が上がっていくことになります。

保障額によって上り率は変わってきますが、よく見る保障内容を例に出すと、20代~30代のうちの更新時には当初の保険料の1.2倍→1.5倍程度ですが、40代~50代になると「3倍~5倍」と、驚くほど保険料が上がっていきます。

更新期間の制限

更新型の保障は、未来永劫ずっと更新し続けることはできませんし、更新の度に再度告知をしなければなりません。

現実問題として、50代~60代以降の更新時における保険料負担が大きすぎてそこまで続けられる方は少ないですが、仮に膨大な保険料負担に耐え続けても、ほとんどの保障は「80歳」までしか更新することはできません。

死亡保障はもちろんのこと、疾病に対する大切な医療保険ですら「80歳」までしか続けることができません。

80歳以降は、無保険での生活を強いられるという恐ろしい商品性となっています。

更新型ではない仕組み

10年や15年ごとに保険料が上がっていき、最終的に80歳ですべてが消滅する更新型保険ですが、これはあくまで「仕組み」の1つであり、更新型ではない仕組みでの契約ももちろん可能です。

○○歳まで、もしくは一生涯、更新することなく全期間にわたって保険料が変わらない「全期型」と呼ばれる仕組みです。

しかし、現実問題としてセールスレディ達が販売しているのは、「更新型」の仕組みばかりです。(本当に極々稀に全期型にご加入されていらっしゃる方もいます。)

更新型は、全期型と比べると「当初」の保険料は同額保障の保険料と比べると割安で販売しやすいです。(トータルの支払保険料で考えると、更新のない更新型のほうが、保険料負担は少なく済みます。)

しかし、更新のたびに保険料が増大していき、しかも増えた分の保険料は掛け捨てで、そっくりそのまま保険会社の懐に入るわけであり、そしていずれ保険料負担に耐えきれず多くの契約者が保険を解約してしまえば、保険金を支払う必要がなく保険会社にとっては「ウハウハ」なのでしょう。

伝家の宝刀「転換」

生命保険でやってはいけない手続きの一つ「転換」とは、更新で上がってしまう保険料をできるだけ「抑える」ことができる手続きです。

原理としては、現在乗っている車を「下取り」に出すことで、新しい車をできるだけ「安く」買うことができることと同義です。

毎月支払っている保険料のうちから「わずか」ながら積み立てられていた積立金を「下取り」に出すことで、更新以降の保険料の上昇率を「抑える」ことができます。

しかし、完全にその上り率を0にすることはできず、いくらかの保険料上昇は受け入れざるを得ないのですが、問題はそこではなく、大切な「資産」を切り崩してしまっていることにあります。

転換=資産の切り崩し

積立金は、将来保険を解約した際に戻ってくる解約返戻金となりますが、それを保険料上昇を抑えるための転換に使ってしまえば、当然積立金は0になることになるので、また新たに積立していかなければなりません。

貯まっては使って貯まっては使ってを繰り返し、40代~50代の急激な保険料上昇局面を迎えた段階で、転換してもそれほど保険料上昇を抑えることができなくなり、どんどん上がっていく保険料負担に耐え切れずいずれ解約してしまえば、ほとんどお金は戻ってこなくなります。

そのうえ、そのまま続けてもほとんどの保障が80歳で終了することとなるので、転換して解約返戻金を吐き出してしまっているうえ、保険としても結局手元には何も残らないわけです。

一方、全期型の仕組みをとっていれば保険料が上がることはないため、積立金は将来の解約返戻金として活用することもできるわけです。

更新型保険に加入中の最悪なケース

こうした更新型の保険に加入してしまっている場合に想定される最悪のケースは、契約途中で「病気」になってしまうことです。

生命保険は、健康体であることが加入の大前提です。

更新のたびに増え続ける保険料に限界を感じ、別の保険会社への切り替えを考えても、「病気」であることを理由に加入が謝絶・制限される可能性がでてきます。

その場合、増え続ける保険料負担に耐えながら保障を確保するか、保険を解約して無保険で今後過ごしていくか、究極の2択を突き付けられることになります。

そのような状況に陥ってしまう前に、本当に今の保険が信用できるものなのか、早めに再検討されることをおすすめします。

更新型保険の本来のメリット

更新型保険は、保障内容を個別に吟味しながら、更新をしない保障を選択をしたり、保障額を増減させたりと、ライフスタイルの変化に応じて、自由に保障内容を変更できるメリットがあります。

しかし、実際の営業現場においては、そもそも「全期型」の仕組みの話すらなかった、契約者側から意思表示しなければ強制的に「自動更新」されてしまう、担当が保険を売るだけ売って会社を辞めてしまい、全く知らない担当者が引き継いだ、というような問題が多くみられます。

ライフスタイルの変化に応じて保障内容を自由に変更できると言っても、保険の知識に乏しい素人の契約者が、自分の責任で保険内容を変更しようとすることには限界があるでしょう。

加入したままそのままほったらかしにしている、ということがほとんどであり、保険料負担が厳しくなってきた段階になって初めて、更新型の問題に気付くわけです。

第一生命の保険には要注意!更新と転換がもたらす悲惨な老齢期のまとめ

保険料アップに耐え続けても結局ほとんどの保障が消滅し、手元に何も残らない更新型保険。

果たして、安心して老齢気を過ごすことができる仕組みと言えるのでしょうか。

今回は第一生命を例に出しましたが、第一生命に限った話ではありません。

日本生命、明治安田生命、住友生命、太陽生命、富国生命、漢字ばかりが並ぶ保険会社では、ほとんどのケースで更新型保険が横行しています。

更新型ではない仕組みをとることができるにもかかわらずです。

あなたはそれでもこうした保険会社を選びますか?

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