ひまわり生命「勇気のお守り」の告知内容はどんな内容?他社とは違う?
目次
勇気のお守りの告知内容は他の保険商品と内容が違う?
勇気のお守りは損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険が販売しているがん保険で、告知書を提出すると申込みできる商品です。
がん保険はがんに特化した保障内容のため、がん保険専用の告知書が用意されています。
そのため、医療保険で加入できなかったが、がん保険には加入できたというケースは珍しくありません。
代表的な例をあげるとうつ病などの精神疾患については、医療保険は加入できませんが、がんとの因果関係は一切ありませんのでがん保険は加入することができます。
勇気のお守りの告知内容はどんな内容?
それでは実際に勇気のお守りの告知書がどのような内容なのか確認してみましょう。
告知項目は下記の通り4つの項目に分かれています。
①今までに、がんまたは上皮内がんにかかったことがありますか?
②最近3か月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがありますか?
③過去5年以内の【表1】に掲げる病気についておうかがいします。
(1)入院したこと、または手術を受けたことがありますか?
(2)7日以上にわたる医師による診察・検査・治療、あるいは7日分以上の投薬を受けたことがありますか?
【表1】
ポリープ・腫瘍等 ポリープ・ポリポーシス・異型上皮・異形成・カルチノイド・腫瘍・腫瘤・リンパ腫・腺腫・結節・のう胞 胃・十二指腸の病気 胃かいよう・十二指腸かいよう・食道静脈瘤・狭窄 腸の病気 腸炎・大腸炎・腸閉塞・クローン病 肝臓の病気 肝炎・肝線維症・肝硬変・肝機能障害 腎臓の病気 多発性のう胞腎・尿毒症 肺の病気 慢性気管支炎・肺気腫・間質性肺炎・気管支拡張症・肺線維症・COPD・じん肺・珪肺・石綿肺・ベリリウム肺 子宮、乳房の病気 子宮筋腫・びらん・乳腺症・胞状奇胎 その他の病気 前立腺肥大症・停留精巣・膵炎・膠原病・白板症・黄疸・鉄欠乏性貧血を除く貧血・血便・血尿・不正出血・吐血・喀血・下血 ④過去2年以内に、健康診断・人間ドックを受けて、【表2】の検査・検査項目について異常を指摘されたことがありますか?
【表2】
がん検診・乳房視触診・マンモグラフィー検査・組織診・細胞診・病理検査・レントゲン検査・MRI検査・CT検査・超音波検査・内視鏡検査・PET検査・腫瘍マーカー・肝炎ウイルス検査・HBs抗原検査・HCV抗体検査・尿潜血検査・尿沈渣検査・便潜血検査
他社の保険会社が販売するがん保険の告知内容はどんな内容?
他社の告知書については下記リンク先をご覧ください。
オリックス生命「がん保険ビリーブ」
アフラック「生きるためのがん保険Days1」
告知書をご覧いただければわかりますが、質問の内容は各社似ていますが、質問の対象となる病気の種類や質問数に違いがあります。
告知書に記入された内容をもとに加入できるかの診査をするので、告知書だけでは加入のしやすさは判断できませんが、
ひまわり生命を含めた3社の中では、「がん保険ビリーブ」が一番告知項目が少なく、「生きるためのがん保険Days1」が一番項目が多くなっています。
告知内容で勇気のお守りに加入できなくてもがんの保障を持てる可能性がある?
告知書の内容で勇気のお守りに加入できなかった方もがんで入院や手術をした際の保障がある保険に加入できる可能性はあります。
ひまわり生命のがん保険は健康な方向けの商品しかありませんが、医療保険であれば持病がある方でも加入しやすい限定告知型の医療保険「新・健康のお守りハート」の用意があります。
医療保険であればがんにかかわらず保障してくれるので、もちろんがんの入院・手術もカバーしてくれます。
また、医療保険には90日間の待ち期間というものがありませんし、「新・健康のお守りハート」であれば、保険に加入する前の病気が悪化したとしても保障の対象になるので、良性の腫瘍が将来的にがんになったとしてもしっかり保障してくれます。
「新・健康のお守りハート」は加入から1年間は保障額が半額になってしまう点や、通常の医療保険に比べて保険料が高くなってしまうという点などのデメリットも存在するので、あくまでがん保険に加入できなかった場合の最後の手段として検討しましょう。
他社と比較した際の勇気のお守りの強み
勇気のお守りは2010年に発売された商品ですが、がん治療の主体が入院から通院になりつつある実態を踏まえ、支払いのハードルが低い通院保障をコンセプトとしてできた商品です。
そのため、入院日数に関わらず、がんの治療で通院された場合は保障の対象となりますし、
抗がん剤治療、放射線治療、往診での在宅治療など通院による長期治療を保障するために、所定のがん治療が続く限り、通院・往診を保障してくれます(年間120日限度・通算無制限)
また、がん診断給付金も回数の制限なく、がんと診断されてから2年経過した後に新たにがんと診断されたのであれば、再度がん診断給付金を受け取れます。
参考に他社がん保険の通院保障の支払い条件なども見てみましょう、がんの通院保障1つとっても各社で特徴があることがわかっていただけるかと思います。
給付金の名称 | 通院目的の条件 | 入院条件 | 支払条件 | 支払限度 | |
ひまわり生命 | 外来治療給付金 | がんの治療を直接の目的とした医師の治療処置を伴う外来治療 | なし | 外来治療期間(1年)の治療※治療が続いていれば延長 | 1年で120日/通算限度なし |
あんしん生命 | がん通院給付金 | がんの治療を目的とした通院 | 1日以上 | 入院前60日以内・退院後180日以内の通院 | 1入院後の通院45日/通算730日 |
アフラック | 通院給付金 | がんの治療を目的とした通院 | なし | 退院後365日以内の通院 | 退院後365日以内は無制限 |
メットライフ | 終身ガン通院サポート給付特約 | がんの治療を目的とした通院 | なし | 支払い基準期間1年につき60日 | 支払い基準期間1年につき60日/通算無制限 |
ひまわり生命が販売する「勇気のお守り」の告知内容まとめ
「勇気のお守り」はがん保険なので他の保険とは違う専門の告知書が用意されており、医療保険などに加入できなかった場合でも、がん保険には加入できる可能性があります。
また、保険会社によって告知の内容は異なりますし、がん保険に加入できなかった場合は、持病があっても入りやすい限定告知型の医療保険などに加入することにより、がんの入院や手術を保障することができます。
「勇気のお守り」は通院給付金が長い期間支払われるのが強みですが、強みは保険会社によって様々です。
がんの通院保障のありなしだけではなく、告知書の内容や支払条件なども含めて自分自身にあったがん保険を見つけましょう。