三井生命の医療保険は評判も何も保険料が高すぎでしょう

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三井生命の医療保険は評判も何も保険料が高すぎでしょう

   

三井生命の医療保険「メディカルⅤ」の評判?

三井生命の主力商品である「大樹セレクト」で「医療保障セレクト」を選択し、総合医療特約を付加した商品を「メディカルⅤ」と呼称しているようですが、その評判を探そうと商品内容を見てみたところ、圧倒的な高額保険料の数字に驚かされました。

「メディカルⅤ」という医療保険は、漢字生保の中では珍しく「更新型ではない」仕組みの医療保障となっているようで、一定の評価はしたいと思いますが、何よりも「こんな高い保険料、誰が入るんだろう」と思わざるを得ないほどの保険料水準となっています。

その高額な保険料に「見合った」保障内容であればまだ話もわかりますが、正直なところ、保障内容にそれほど魅力を感じる点もありません。

実際の保障内容と保険料水準について解説していきたいと思います。

三井生命の医療保険「メディカルⅤ」の保険内容・仕組み

基本となる「総合医療特約」の内容としては、入院保障・手術保障・5疾病(上皮内新生物などを除くがん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患)での入院給付金支払限度日数が無制限になる保障内容となっています。

5疾病を対象に医療保障を手厚くしているという観点から、「Ⅴ」の表記がなされているのだと思われます。

入院給付金に関しては、日帰り入院からの保障で、1回の入院あたりの入院給付金限度日数を「90日」となっています。

手術給付金に関しては、「入院中のがん手術(開頭術・開胸術・開腹術)の場合」で入院給付金の40倍。「入院中のがん以外の手術」で20倍、「外来手術」で5倍となります。

「メディカルⅤ」に付加できる主な特約

生活習慣病医療特約

5疾病による入院時・手術時の保障を手厚くする特約です。

5疾病による入院の場合は、生活習慣病入院給付金として、入院給付金が上乗せ支給されます。

手術の場合は、「入院中のがん手術(開頭術・開胸術・開腹術)の場合」で生活習慣病入院給付金の40倍。「入院中のがん以外の手術」で20倍、「外来手術」で5倍となります

入院一時給付特約

入院給付金が支払われる入院をした際に、「入院給付金とは別」に一時金が支払われます。

保険期間を通じて「30回まで」となっています。

がん医療特約

がん治療のための保障を手厚くすることができる特約です。

保障対象は、入院・手術・放射線治療の3点です。

女性疾病医療特約

女性特有の疾病に対して保障を手厚くすることができる特約です。

がん医療特約と同様に、入院・手術・放射線治療の際に保障額が増えるという仕組みです。

その他、「瘢痕に対する植皮術・瘢痕形成術」「足ゆびの後天性変形に対する形成術」「乳房切除術を受けた乳房再建術」を受けられた際に、形成治療給付金を受け取ることができます。

先進医療サポート特約

保険期間を通じて2,000万円までの先進医療技術料保障に加え、療養1回につき先進医療サポート給付金として10万円が支払われます。

保険料払込免除特約:楽々名人

所定の状態に該当することで、以後の保険料支払が免除される、お馴染みの特約ですが、「メディカルⅤ」に付加できるこの「楽々名人」という名のこの特約は、対象範囲が広いです。

三大疾病・・・上皮内新生物などを除く悪性新生物と「診断確定されたとき」、急性心筋梗塞を発病し60日以上労働を制限する状態もしくは「手術」を受けたとき、脳卒中を発病し60日以上所定の後遺症が継続もしくは「手術」を受けたとき

介護状態・・・公的介護保険制度の「要介護2以上」の認定、もしくは、180日以上所定の要介護状態が継続したとき

身体障害・・・1~3級の身体障害者手帳の交付を受けたとき

「メディカルⅤ」の月払保険料水準について

それでは、肝心の保険料について見てみたいと思います。

契約例として三井生命のホームページに記載のある保障内容を参考にします。

  • 契約者(被保険者):男性
  • 保険期間・保険料払込期間:終身
  • 入院給付金日額:10,000円(90日)
  • 生活習慣病医療特約:日額5,000円
  • 入院一時給付特約:10万円
  • 先進医療サポート特約:付加
  • 保険料払込免除特約(楽々名人):付加
年齢保険料
20歳7,168円
30歳9,208円
40歳12,692円
50歳18,733円
60歳28,841円

他社の医療保険との保険料比較

三井生命の「メディカルⅤ」がどれほど高いか、チューリッヒ生命の医療保険「終身医療保険プレミアムDX」と比較してみます。

完全に同一の保障内容を設計することはできませんので、できるだけ同じような保障内容を組んでみます。

  • 契約者(被保険者):男性
  • 保険期間・保険料払込期間:終身
  • 入院給付金日額:10,000円(120日)
  • 七大疾病延長入院特約:日額10,000円
  • 入院一時金特約:10万円
  • 手術給付金:(入院中)20万円・(外来)5万円
  • 先進医療特約:通算2,000万円(先進医療一時金15万円)
  • 三大疾病保険料払込免除特約:付加(悪性新生物:診断確定 急性心筋梗塞・脳卒中:入院)
年齢保険料
20歳3,672円
30歳4,077円
40歳6,665円
50歳10,285円
60歳16,821円

保険料の比較による所感

三井生命の「メディカルⅤ」固有の特徴としましては、5疾病における「手術給付保障」が大きい点、保険料払込免除の要件として、三大疾病うち「急性心筋梗塞」と「脳卒中」が「手術を受ける」ことで適用となる点、公的介護保険制度の「要介護2以上」で適用となる点などが挙げられます。

一方、チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」に関しては、1回あたりの入院給付限度日数が「120日」と長い点、七大疾病として肝硬変・慢性腎不全が含まれ手厚くなっている入院保障がある点、保険料払込免除の要件として、「急性心筋梗塞」と「脳卒中」が「入院」で適用になる点が挙げられます。

しかし、何よりも「保険料の開き」が大きすぎるように思われます。

仮にどちらの医療保険に加入しても、高額療養費制度などといって仕組みを前提にして考えれば、どちらでも困るような自体はあまりないでしょう。

であれば、やはり割安な保険料に軍配が上がるのではと思います。

三井生命の医療保険は評判も何も保険料が高すぎでしょうのまとめ

保険料の比較からも、三井生命の医療保険「メディカルⅤ」は、保険料負担が厳しすぎるように思われます。

手術保障が手厚いと行っても、高額療養費制度の適用を考えると、大きければ良いとも言えません。

唯一、「保険料払込免除」についての「要介護2以上」という条件にどこまで魅力を感じるかに尽きると思われます。

ただ、この条件のためだけに、1ヶ月の保険料で4,000円~もの余分な支払価値があるのかと問われると、私自身は「不要」と答えます。

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