ビーエルガーデンの評判と保険のプロが見るポイントの違い
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ビーエルガーデンの評判と保険のプロが見るポイントの違い
ビーエルガーデンとはメットライフ生命の外貨建て一時払い終身保険の商品名でプロのFPの方からも評判の良い商品です。
一般的にはサニーガーデンEXという商品名で販売されていますが、三井住友銀行ではビーエルガーデンと言う商品名で販売されており、内容は同じ保険です。
FPの方に「メットライフ生命のビーエルガーデンは増やせるいい保険と言う評判を聞いたんですが本当ですか?」と聞いてみたところ「ビーエルガーデンは増やせる可能性がある保険ですが、注意しないといけないポイントもありますよ」と言う物でした。
保険のプロが見ているポイントは素人とは違うなと感じたので皆さんと共有したいと思います。
ビーエルガーデンの商品内容とは?
まず簡単にビーエルガーデンがどんな商品なのかお伝えします。
一時払いの保険なので契約時にまとまった保険料を支払い、最初からある程度の運用益を狙える商品です。
運用する通貨は米ドルと豪ドルから選ぶ事ができ、最低保険料は米ドル・
死亡保険金は運用通貨建で一時払い保険料と同じ額が最低保証されて
契約する際のプランは3種類あり
- 定期支払コース・・・契約の 1 年後から毎年、定期支払金を一生涯受取れるプラン。
- 目標設定付定期支払コース・・・円建の目標額を設定し定期支払金を受け取りながら、目標額に到達した場合は円建の終身保険に自動的に移行するプラン。
- 積立金増加コース・・・海外の金利を活用して時間をかけて運用するプラン。
から選択します。
各コースの現在の積立利率はコチラから確認できます。
ビーエルガーデンの評判!保険のプロが見るポイントとは?
「2.5%を超える積立利率が10年間も確定しているなんてスゴイ!」と私は単純に思ったんですが、保険のプロは違う目線で見ていました。
保険代理店のFPの方は「外貨建ての場合は為替手数料もチェックするべきポイントです」と教えてくれました。
外貨建ての保険はどの商品も円で支払った保険料を外貨に交換する際と外貨で運用していたものをまた円に交換する際に手数料がかかります。
手数料は保険会社によって違ってメットライフ生命は1米ドルあたり0.5円の設定になっています。
他社では1米ドルあたり0.01円と言うところもあるのでメットライフ生命はちょっと割高との事です。
更に「外貨での運用がうまくいっても日本円で受取るときにマイナスになってしまっては意味がないです」とも言っていました。
為替のリスクと損をしないボーダーラインとは?
ビーエルガーデンのシミュレーション(試算例)
例として40歳、男性、米ドル建てで300万円の契約をした場合、仮に1ドルあたり114円の為替では保険金額が26315ドルになります。
10年後の解約返戻金は34140ドルですので驚異の三割増しという計算になります。
ここで解約し円で受け取る場合に為替の影響が出てきますが、10年後も今と同じ1ドルあたり114円だった場合は約390万円が戻ってきます。
では為替がどこまで円高になるとマイナスになってしまうのでしょうか?
為替変動で損をするライン
仮に1ドルあたり87円だった場合の解約返戻金は297万円となり、元本を割れてしまいます。
「ここがボーダーラインになるのでそこまで円高にはならないだろうという予想の下で契約するなら良いのでは」とアドバイスされました。
大昔に1ドルあたり80円なんて時もありましたが、今後10年の間でそこまで円高になる可能性は低いんじゃないかなと私は思いました。
そう考えるとどのぐらいのリスクがあるのか?、どのぐらいのマイナスになる可能性があるのか?と言うのが何となく見えてきませんか?
ビーエルガーデンの評判と保険のプロが見るポイントの違いのまとめ
ビーエルガーデンのような外貨建て保険はリスクがあるという事はぼんやりとわかっていましたが、実際のところ具体的にどの程度のリスクなのか?と言う意味では分かっていませんでした。
プロの目線で注意するポイントやリスクを考えるボーダーラインなどを教えてもらって、目からウロコな気分でした。
当然これからの為替の値動きは誰にもわからないので確かな事は言えませんが、色々予想しながら見るのも楽しいかもしれませんね。
もちろん余裕のある資金でという条件は付きますが、外貨建ての保険を検討する際の参考にしていただければと思います。
三井住友銀行ではメットライフ生命のビーエルスマイルII、ビーエルクローバーなど様々な外貨建て保険を販売していますが、詳細が良くわからないという方は他の記事も参考にしてください。