驚異的な保険料の安さを誇るFWD富士生命(旧AIG富士生命)の収入保障保険
目次
死亡保障では一択になりかねないFWD富士生命(旧AIG富士生命)の収入保障保険
2018年8月、FWD富士生命(旧AIG富士生命)から新しい収入保障保険が発売されました。
この新商品が発売されて、競合保険会社各社は、戦々恐々としているのではないでしょうか。
収入保障保険の分野においては、トップクラスに安い保険料水準を誇った料金体系となっており、純粋な死亡保障という点においては、右に出る者がいないと言っても過言ではないほどの安さとなり評判になっています。
ただ、あくまで保険料の割安さが突出しているのは、非喫煙者かつ健康優良体に該当する方に限った話であり、喫煙者や健康状態に不安・問題のある方は、他社のほうが保険料が安くなる可能性はあるでしょう。
その中身について解説していきたいと思います。
FDW富士生命の収入保障保険の特徴
FWD富士生命の収入保障保険はFWD収入保障といい、基本的な保障の仕組みとしては、従来から存在している収入保障保険と同様に、被保険者が「死亡・高度障害状態」に該当した際に、毎月給付金が支払われていく保障となっています。(過去に販売していたものはさいふにやさしい収入保障といいます。)
その他の特徴としては、「生活支援特則」という身体障害状態や介護状態になってしまった際の保障を受けられるものや、喫煙の有無や健康状態に応じた「4つの保険料率区分」で保険料の割引を受けられたりするもの。
FDW富士生命の収入保障保険の特約について
「3大疾病保険料払込免除特約Ⅱ」を付加することにより、初めてがん(悪性新生物)と診断確定されたとき、心疾患・脳血管疾患では継続15日以上の入院もしくは手術を受けると、以降の保険料の支払いが免除される、条件適用となる範囲が非常に広くなっていることも特徴的です。
また、保険料負担がない「配偶者同時災害時死亡時割増特則」は、疾病ではなく災害と限定されていますが、ご夫婦が災害時に同時に(180日以内の死亡も同時とみなす)死亡した際には、災害割増遺族年金として「倍額保障」を受けることができます。
保障範囲がかなり手広くなっている一方、保険料も非常に割安水準となっていることから、「死亡保障・高度障害保障」に限って言えば、非の打ち所がありません。
保険料水準について
4つの保険料率について
喫煙の有無・健康状態によって、4つの保険料率が用意されています。
①非喫煙者優良体保険料率 ②喫煙者優良体保険料率 ③非喫煙者標準体保険料率 ④喫煙者標準体保険料率 の順に保険料が高くなっていきます。
健康状態が優良体かどうかの目安としては、「最高血圧140未満かつ最小血圧90未満」、「BMIの値が18.0~27.0の範囲内であること」、そして、医師による診査または健康診断・人間ドックの結果等提出が必要となります。
喫煙の有無についても、所定の喫煙検査を受けることになります。
例え本人が喫煙をしていなくとも、受動喫煙による「喫煙者」と判定されることもあるので注意が必要です。
具体的な保険料水準について
契約年齢:30歳 保険期間・保険料払込期間:65歳 最低保証支払期間:5年 年金月額:10万円 配偶者同時災害時死亡時割増特則:付加
<男性>
保険会社 | 商品名 | 保険料 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(非喫優良体) | 2,136円 |
損保ジャパンひまわり生命 | じぶんと家族のお守り(非喫健康体) | 2,500円 |
ネオファースト生命 | ネオdeしゅうほ(非喫健康体) | 2,542円 |
三井住友海上あいおい生命 | &LIFE 新収入保障(SD非喫優良体) | 2,590円 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(喫煙優良体) | 3,018円 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(非喫標準体) | 3,135円 |
オリックス生命 | キープ | 3,390円 |
東京海上日動あんしん生命 | 家計保障定期保険NEO(非喫煙者) | 3,840円 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(喫煙標準体) | 4,185円 |
<女性>
保険会社 | 商品名 | 保険料 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(非喫優良体) | 1,722円 |
三井住友海上あいおい生命 | &LIFE 新収入保障(SD非喫優良体) | 2,010円 |
ネオファースト生命 | ネオdeしゅうほ(非喫健康体) | 2,060円 |
損保ジャパンひまわり生命 | じぶんと家族のお守り(非喫健康体) | 2,110円 |
オリックス生命 | キープ | 2,430円 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(非喫標準体) | 2,474円 |
東京海上日動あんしん生命 | 家計保障定期保険NEO(非喫煙者) | 2,540円 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(喫煙優良体) | 2,709円 |
FWD富士生命 | 収入保障保険(喫煙標準体) | 3,366円 |
非喫煙者で健康状態が優良な方であれば、男性でも女性でも、FWD富士生命が最も保険料が安くなることが分かります。
収入保障保険はFWD富士生命一択なのか?デメリットはないのか?
死亡保障・高度障害保障「だけ」に特化した保障という意味では、FWD富士生命がベターであると言えます。
しかし、実際の営業現場においては、各保険会社、特約という形で様々な手厚い保障を組み合わせることが可能です。
FWD富士生命にも、「生活支援特則」という保障を手厚くする手段もありますが、例えば他社には、疾病を事由とした就業不能状態に備えることができるもの、一定期間だけ保障額を上乗せ保障できるもの、精神疾患にも対応しているもの、実に様々です。
長い人生の中で、「どういう保障があったら安心できるのか」という考えは、十人十色の価値観によって決まるものです。
単なる「死亡保障」のみで安心できるのか、特約でより手厚い保障を備えておいたほうが良いのか、しっかりと考え抜いて決めることが必要になるでしょう。
驚異的な保険料の安さを誇るFWD富士生命(旧AIG富士生命)の収入保障保険のまとめ
しかしこの保険料の安さは驚きです。
FWD富士生命は、他社ではあり得ない商品をリリースすることが過去の歴史の中で何度かありました。
例えば、「新がんベスト・ゴールド」というがん保険は、当時は考えられないほどの割安な保険料と手厚い保障内容を実現したがん保険でした。
しかし、過去の歴史を振り返ってみますと、そういう商品ほど「短命」で、すぐに販売停止に追い込まれる傾向があるように思えます。
この収入保障保険も、かつての「新がんベスト・ゴールド」と同じ轍を踏まないことを願います。