日本生命の「ロングドリームGOLD(ゴールド)2」はどんな仕組みの保険?改定箇所と特徴を解説
目次
日本生命のロングドリームGOLD(ゴールド)2とは
昨今の国内の低金利環境において、資産形成ニーズに応えながら万一の保障を一生涯確保できる商品の日本生命の「ロングドリームGOLD(ゴールド)」が、この度改定され「ロングドリームGOLD2」として2018年10月より発売開始となりました。
ロングドリームGOLDと同様に全国の金融機関窓口でのみ契約できる商品ですが、ロングドリームGOLD2の特徴や改定された箇所について詳しく解説・説明していきたいと思います。
ロングドリームGOLD2の改定について
ロングドリームGOLD2は日本生命の一時払いの外貨(米ドル、豪ドル)建て終身保険です。
「ロングドリームGOLD」から改定されたのは、複利で「ふやすタイプ」に加えて、新たに毎年定期支払金を「うけとるタイプ」を選択できるようになったほか、契約後は円建終身保険として「のこすコース」、年金として「つかうコース」に移行できるようになりました。
その他には、契約年齢が85歳までから90歳まで可能となったこと、これまで契約者が負担していた7%の初期費用がなくなったこと、解約の際には最大6%が控除されるようになった(改定前は控除なし)こと、円建死亡保険金特約が新設されたことなどが改定されており、評判はまずまずといったところでしょうか。
ロングドリームGOLD2は2つのタイプから選択
日本生命のロングドリームGOLD2は契約時に「ふやすタイプ」と「うけとるタイプ」のどちらかを選択します。
ふやすタイプ
契約者が日本円で保険料を一括で支払い、それを保険会社が外貨で運用した後、契約者が死亡したら保険金が受け取れるというものです。
うけとるタイプ
契約者が日本円で保険料を一括で支払い、それを保険会社が外貨で運用し増加した分を給付金で受け取るというものです。
また、「うけとるタイプ」から「ふやすタイプ」への変更は可能ですが、その逆は出来ません。
ロングドリームGOLD2のコース移行
ロングドリームGOLD2は、契約後都合に応じて「のこすコース」か「つかうコース」へ移行することも出来ます。
のこすコース
契約時にタイプを選択した後、自分で設定できる目標値(105~200%)に到達したら円建終身保険へ移行し、資産を円で残すことが出来るというものです。
のこすコースに移行するメリットは、急速に円安になり大きな利益が見込める場合など、外貨から円へ換えることによる為替差益が得られるところです。
つかうコース
円で年金形式で定期的に解約返戻金を受け取ることが出来るコースで、保険金受け取り人に先立たれた場合など、死亡保険金として残すことが不要になった場合に移行します。
このコースへ移行した場合は終身保険は解約となるため、死亡しても死亡保険金は受け取れない点には注意が必要です。
ロングドリームGOLD2の注意点
その他の注意点としては、他社の外貨建て終身保険と同様に為替レートによって為替リスクと金利リスクがあります。
死亡保険金が金利分だけ増えるといってもあくまで外貨で増えるということなので、外貨の金利が増えても為替が円高になれば損をしてしまう可能性もあります。
逆に円安に進行して積立金の円換算額が増加していることを期待して解約したとしても、金利が上昇したため市場金利調整(市場価格調整)により解約払戻金が減少して損をしてしまうこともあります。
また、改定前にはなかった解約控除がありますので10年未満の解約にも注意が必要です。
ロングドリームGOLD2のまとめ
ロングドリームGOLD2の予定利率は、現在米ドルで2.8%、豪ドルで2.3%となっておりどちらも他社と比較して平均か少し低めの水準となっていますので金利面では他社よりもメリットがあるとは言い難いです。(サニーガーデンよりは予定利率・積立利率はやや高いという感じでした。)
利率だけ見ると外貨建て終身保険としての魅力はあまりありませんが、「うけとるコース」のような給付金パターンが無い保険会社もあるので、都合に応じて対応出来る部分は評価出来ると思います。
しかしながら、うけとるコースだけではこの商品を選ぶメリットにはなり得ないと思いますので、個人的には他社の外貨建て終身保険を検討した方が良いと思います。