「みんなにやさしい終身保険」が改定されたがメリットデメリットは?

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

「みんなにやさしい終身保険」が改定されたがメリットデメリットは?

   

2018年10月1日に改定された「みんなにやさしい終身保険」

みんなにやさしい終身保険はT&Dフィナンシャル生命で販売している一時払いの終身保険です。

今回の改定により、「円貨コース」に加えて「通貨分散コース」が追加されました。

通貨分散コースとは、外貨(米ドル、豪ドル)を一定の割合で組み入れることができるというもので、このコースが追加されたことにより、円建、円+米ドル建、円+豪ドル建の3つのパターンから選択できるようになりました。

外貨の組み入れタイプは業界初というこですが、この商品の特徴を詳しく解説していきます。

みんなにやさしい終身保険の特徴

T&Dフィナンシャル生命の「みんなにやさしい終身保険」は、医師の審査や健康状態の告知が無く、職業告知のみで契約することができ、コースは「円貨コース」と「通貨分散コース」の2つのどちらかを選択します。

「円貨コース」の契約年齢は50歳~80歳までで、契約時に将来の死亡保険金額及び解約払戻金額が円で確定されますが、死亡保険金額は契約時から一時払保険料を上回り、契約から5年後、10年後にも死亡保険金額が増加します。

「通貨分散コース」の契約年齢は50歳~95歳までで、円貨と外貨(米ドルか豪ドル)を組み入れることで為替変動の影響を抑制しながら死亡保障を増やすことが期待できます。

また、外貨の組み入れ割合は25%または50%となっており、両コースともに市場価格調整がないため、金利変動リスクはありません。

 みんなにやさしい終身保険のメリット

みんなにやさしい終身保険のメリットは、なんといっても契約年齢の上限(95歳)が高く、職業告知のみで加入出来る為身体の状態を気にする必要がなく、高齢者が契約しやすい商品です。

特に高齢になってくると相続対策として一時払いの終身保険を検討する方も多いですが、90歳を過ぎてしまうと年齢的に契約出来ないケースもあります。

みんなにやさしい終身保険のように、95歳まで契約出来る一時払いの終身保険は他にありませんので、90歳以上で相続対策を保険で検討するなら唯一の候補となってくる商品です。

みんなにやさしい終身保険のデメリット

みんなにやさしい終身保険のデメリットは、通貨分散コースを選択した場合、対象となる為替レートの変動により一時払保険料を下回る可能性があります。

また、この商品は取扱年齢や健康状態等による高齢者の死亡保険への加入困難性に配慮された商品となっている為、解約返戻金の増額(15年後解約時の利回り換算で0.3%程度)はほとんど期待できず、資産形成を目的とした活用には向きません。

みんなにやさしい終身保険のまとめ

「みんなにやさしい終身保険」は、職業告知のみで幅広い年齢の方が安心して死亡保障を確保できる一時払いの終身保険です。

これまでの「みんなにやさしい終身保険」の特徴を維持したまま、95歳まで加入可能な業界初となる「通貨分散コース」を追加した背景には、ある程度の為替リスクを受け入れることができる富裕層のシニア層が簡単に選択できるようにしたと考えられます。

しかし、死亡保険金額は一時払保険料を上回ってはいるものの、契約年齢によってはほとんど増えない可能性もあります。

保険金で残すべきなのか、その他の選択肢の方が適切な場合はないか十分考慮する必要があると思いますが、シンプルで分かり易く設計された、商品名のとおり「みんなにやさしい」保険だと思います。

 - ドル建て保険 , , , , , , , , , , ,