日本生命のロングドリームGOLD(ゴールド)の特徴とメリットデメリットを解説

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子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

日本生命のロングドリームGOLD(ゴールド)の特徴とメリットデメリットを解説

   

外貨建て一時払い終身保険「ロングドリームGOLD(ゴールド)」のメリット・デメリット

外貨建て一時払い終身保険「ロングドリームGOLD(ゴールド)」は日本生命の商品で銀行窓口で加入することができますが、メリット・デメリットを十分に理解する必要があります。

全国の銀行等提携金融機関で積極的に販売されている一時払の外貨建て終身保険は、一括で払い込むので保険料が高額となる為比較的お金に余裕のあるリタイヤメント層以上の年齢の人に人気がある保険です。

高齢者にも販売されることもあり、仕組みやデメリットを十分に理解していないような場合に途中解約などトラブルもおこしやすい保険商品でもあります。

そこで今回は、日本生命の外貨建て一時払い終身保険「ロングドリームGOLD」の特徴とメリットデメリットについて解説・説明してみます。

ロングドリームGOLDの特徴

ロングドリームGOLDは、円換算で目標値を設定し、目標に到達したら円建終身保険へ自動移行する外貨建て一時払終身保険です。

契約時に米ドル、豪ドル、ユーロの3種類の外貨から選択することができ、指定した通貨での運用成果を円で自動確保する機能を備えています。

また、健康状態等の告知なしで契約することが可能で、死亡保険金は基本保険金額(一時払保険料)が選択した通貨で最低保証されます。

ロングドリームGOLDのデメリット

  • 指定通貨に応じた外国国債などを中心に運用するため、市場金利に応じて市場金利調整率がかかり、解約払戻金額が一時払保険料を下回る可能性があります。
  • 為替レートの変動によって損失を受ける可能性があります。
  • 契約時に一時払い保険料から7%が初期費用として控除され、保険期間中には所定の費用(保険契約関係費)がかかります。
  • 短期解約をすると元本割れをしてしまい、損失を受ける可能性があります。

個人的な評価を下すと「ロングドリームゴールド」はデメリットが目立ち、予定利率なども他社と比べてそれほど高い水準ではないため、積極的にお勧めすることはありません。

ロングドリームGOLDのメリット

  • 告知なしで加入できる為、健康状態も気にせず簡単に加入できます。
  • 外貨での運用成果を円で自動的に確保します。
  • 積立金は複利運用されるので一生涯増加します。
  • 一生涯の保障が確保できます。

ここに挙げたメリットは正直、他の外貨建て一時払い終身保険に多くみられるもので加入可能年齢も最長であるわけでもありませんので、魅力的なメリットとは感じることは少ないでしょう。

ロングドリームGOLDの総評

いかがでしたか、ロングドリームGOLD仕組みをご理解いただけたでしょうか?

日本生命のロングドリームGOLDは、簡単に言うと終身保険に外貨建て資産運用機能がついた保険商品です。

他社にも保険機能と資産運用を兼ね備えた商品はいくつかありますが、予定利率の推移などを参考に他社商品と比べてもロングドリームGOLDの優位性はあまり感じられず、わざわざこの商品を選ぶ理由は見当たりません。

資産運用を目的とするのであれば投資信託で良い気がしますが、海外債券型の投資信託を保有した場合でも為替の影響は同じくあって、価格が変動するのでやはり投資が怖いという方も多くいると思います。

ここに、 生命保険会社の付け入る隙があり、 保険に色んな機能をつけて高コスト商品が出来上がってしまったと思います。

また、この商品が銀行の窓口等で積極的に販売されている背景には、生命保険会社が銀行へ払う手数料が転嫁(初期費用の中に)されているということもあると思いますので、銀行員の勧めに乗って安易に加入しないよう注意したい商品です。

最近(2018年10月)に改定されたロングドリームゴールド2についても個人的にはほぼ同意見です。

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