明治安田生命の豪ドル建一時払養老保険は加入するべき?注意したいポイント
目次
明治安田生命の豪ドル建一時払養老保険はおすすめなのか
明治安田生命は、2018年12月3日から豪ドル建一時払養老保険を販売しています。
すでに明治安田生命は、米ドル建一時払養老保険を販売していますが、業界全体で見てもこのような外貨建ての保険の売り上げは好調で、評判も悪くありません。
しかし外貨建ての養老保険は、円建てと比べてもメリットが大きい反面、気をつけなければいけないデメリットも多いためしっかり理解してから加入する必要があります。
ではそもそも豪ドルとはどんな通貨なのか、米ドル建一払い養老保険と何が違うのか、説明していきたいと思います。
明治安田生命 豪ドル建一時払養老保険は米ドル建との違いを比較
明治安田生命の豪ドル建一時払養老保険と、米ドル建一時払養老保険の違いは、文字通り運用先の通貨を、米ドルとするか豪ドルとするかの違いがあります。
豪ドルと米ドルそれぞれの通貨によって予定利率が違ってきます。
予定利率が違うと、将来受け取れる満期保険金や、解約時に受け取ることができる解約返戻金も変わってくることになります。
どちらが良い悪いはあまりなく、予定利率も似たような数値となっています。(2018年12月5日現在は、米ドルの予定利率は3.25%で豪ドルの予定利率は3.01%です)
また豪ドル建一時払養老保険は、銀行などの金融機関で加入できるのに対して、米ドル建一時払養老保険は金融機関では加入できず、明治安田生命の営業職員からしか加入できません。
豪ドルはどんな通貨?
豪ドルとはオーストラリアで用いられている通貨ですが、オーストラリアはアメリカに比べて人口がかなり少ないため、流通量も米ドルほど多くありません。
また、オーストラリアは資源国家のため、鉄鉱石や石炭、銅などを輸出しており、これらの資源の価格の影響を受けやすいです。
そして、オーストラリアの貿易の相手は主に中国で、鉄鉱石などを中国に輸出しているため、中国の経済の影響をとても受けます。
少し前に豪ドルの価値が上昇していたのは、中国が少し前の日本のバブルのような景気になっていたため、その影響で豪ドルの金利も上昇していました。
しかし、現在中国の経済は落ち着いているため、オーストラリアの金利はしばらくは上昇しない見込みとなっています。
外貨建て養老保険のメリットとデメリットをおさらい
そもそも外貨建ての保険にははっきりとしたメリットとデメリットがあるため、きちんと整理しておく必要があります。
外貨建て養老保険のメリット
外貨建て養老保険のメリットはなんと言っても高い予定利率!
豪ドル建の予定利率は12月5日現在で3.01%で、米ドル建と同じく3%以上の予定利率となります。
また、外貨建て終身保険エブリバディプラスの豪ドルの予定利率も現在3%以上をキープしております(2018年12月5日時点)
円建ての保険の予定利率が0.35%と考えるとその利率の差は、大きな差ですので、増える額もかなり違ってきます。
外貨建て養老保険のデメリット
外貨建て養老保険のデメリットとしては、「為替リスク」に気をつけなければいけません。
為替リスクとは、契約時の円相場と、満期時もしくは解約した時の円相場を比べた時に、損をしたり得をしたりする可能性があることを言います。
これは円建ての保険にはないリスクですので、しっかりと理解する必要があります。
そして何より、外貨建ての保険は内容が複雑で分かりにくいという最大のデメリットがあり、自分でしっかり理解できるまでは外貨建ての保険に加入すべきではないでしょう。
明治安田生命 豪ドル建一時払いの銀行窓販商品との違いを比較
明治安田生命が販売する豪ドル建の保険には2種類あるので、違いをしっかり認識する必要があります。
終身保険か養老保険か
豪ドル建の保険は、豪ドル建一時払い養老保険の他にも、エブリバディプラスという一時払い終身保険もあります。
養老保険は、一定の年数(だいたい10年)を経過すると、満期保険金を受け取ることができるのに対して、終身保険は解約しない限り、生涯に渡って保障が続くという違いがあります。
よって、終身保険は自分で解約のタイミングを選ぶことができますが、養老保険には満期になると保険金が支払われるものであると、覚えておきましょう。
市場価格調整を行わない
市場価格調整とは、契約したそきの市場金利と、解約した時の市場金利を比べて、解約返戻金が上限することを言います。
例えば、契約した時の市場金利に比べて、解約した時の市場金利が高くなっていると、解約返戻金は少なくなってしまい、その逆の場合は、高くなります。
これは、明治安田生命が預かった保険料を、長期国債というもので運用していることが原因です。
明治安田生命 豪ドル建一時払養老保険まとめ
このように豪ドル建一時払養老保険は、米ドルと比べてもあまり差はなく、販売するメリットがあるのかよく分かりません。
敢えて言うならば、銀行の窓口で加入できる唯一の外貨建ての養老保険ですので、銀行からすれば顧客に与える選択肢が増えることとなります。
いずれにしても、外貨建て保険に加入する時の注意すべきことはしっかり確認しておく必要があります。
明治安田生命の一時払い養老保険のデメリットについては「明治安田生命の一時払い養老保険はデメリットもしっかり理解すべし!」でも詳しく解説しています。