ソニー生命の変額保険の解約返戻金と運用益の引出しの関係性とは
目次
運用益の引出しができるソニー生命の変額保険における解約返戻金の考え方
マイナス金利の影響もあり、定額保険の代わりとして予定利率の高い変額保険商品の人気が高くなっています。
その中でも、運用実績の高さと運用益の引出し機能があることでソニー生命に加入する人が増えていますが、運用益の引出しを行うと保険金や解約返戻金が減ってしまうので注意が必要です。
今回は、運用益の引出しを行うとなぜ保険金や解約返戻金が減ってしまうのか解説しますので、加入を検討している方は是非参考にしてみてください。
変額保険の仕組み
変額保険とは、預かった保険料を保険会社が株式や債券を中心に運用し、その運用実績によって保険金や解約返戻金が変動(増減)する保険です。
そのため、運用実績が良ければ保険金や解約返戻金は増えますが、運用成果が悪ければ受け取る保険金や解約返戻金は減ることになります。
そして保険金額は保険金請求時の運用状況により決定し、解約返戻金は解約時の運用状況により決定します。
ソニー生命の変額保険の運用益
ソニー生命で販売している変額保険は、「有期型」、「終身型」、「年金型」の3種類です。
死亡した時に受け取れる死亡保険金の金額は「基本保険金」に「変動保険金」を合計した金額ですが、「基本保険金」は最低保証されているため、どんなに運用実績が悪くてもその金額を下回ることはありません。
変動保険金とは運用益を積み立てている積立金のことで、この積立金も複利で運用しています。
また、解約返戻金は、解約時点での解約返戻金に運用益が上乗せされますが、運用益がマイナスだった場合は、支払った保険料を下回ってしまいます。
運用益の引出しと解約返戻金
運用益の引出しは、変動保険金がプラスの時に年2回の範囲内で行うことができますが、運用益を引出す行為は積立金を減額することになるので、正しくは積立金の減額と言います。
運用益の引出しをしても基本保険金は保障されているため変わりませんが、運用のための積立金が減ることになるので運用そのものが小さくなってしまい、解約返戻金もその分減ることになります。
解約返戻金の確認方法
変額保険は貯蓄を目的として加入している方がほとんどなので、運用益が出てているタイミングで減額や解約をしたいと考えている方もいると思いますが、解約返戻金や運用益の確認方法は、web上で確認するか電話で確認するかの2通りです。
web上で確認する方法は、お客さまwebサービス登録をしている方のみ、自身のマイページ上で確認することができます。
お客さまwebサービスの登録をしていない方は、電話で確認する方法しかありませんので、担当者かソニー生命カスタマーセンターへ電話をして確認することになります。
ソニー生命の変額保険の運用実績
ソニー生命の運用先(特別勘定)は8種類ありますが、その中で特に高い実績を出しているのが世界株式で、年のリターンは約12%(他の平均は約2.4%)という破格の数字を出しています。
年のリターンは、100万円だったものが次の年に112万円になった場合、「(112-100)÷100=12%」と計算されますので「1年のリターンは12%」ということです。
現在、新規契約の変額終身保険は、世界株式には50%までしか組み入れることはできませんので注意が必要です。
ソニー生命の変額保険の解約返戻金のまとめ
変額保険は投資を組み入れた生命保険です。
資産形成を期待して加入する場合は、短期解約はせず長期で保有するという気持ちでなければ損をしてしまうことになりかねませんので、この点には注意が必要です。
変額保険の特徴とそのリスクをきちんと把握すれば、必要以上に変額保険をこわがることなく、自分にあった保険を選んで活用することができるはずです。