第一生命スキップUは本当にお得なのか判断する方法

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

第一生命スキップUは本当にお得なのか判断する方法

   

第一生命スキップUがお得かどうか判断するためには

第一生命のスキップUをはじめとして世の中には様々な商品が販売されていますが、実は、その商品はざっくり2種類にわけることができるということをご存知ですか?

そうです、それは、形のある商品なのか、あるいは、形のない商品なのか?ということです。

保険という金融商品は、形のない商品の代表例で、冷蔵庫や洗濯機を買うときのように商品を見て決めるということができません。

そのため、配当金や積立があるからおすすめです、とか、お祝い金がもらえるからおすすめです、とか、営業担当者に言われてなんとなく契約してしまった、ということが案外多いかもしれません。

そこで今回は、そもそも保険の選び方には、どのようなポイントがあるのか、また、その保険は本当におすすめなのか?順番にみていきたいと思います。

第一生命スキップU以外に、そもそも保険てどんな種類があるの?

まず、第一生命のスキップUという商品内容を検討する前に、そもそも保険とは何か、という大前提について考える必要があります。

保険とは、もともと万が一のための死亡保障を買うものですから、基本形は掛け捨てかつ死亡保障を目的とした定期保険で、この定期保険がすべての保険の選び方のスタートとなります。

2つめに、解約時に積み立てた保険料がもどってくる死亡保障として終身保険があります。

3つめに、三大疾病や、介護保障つきの商品、老後の生活資金を積立するための個人年金など、長生き社会を反映した商品があります。

この3つの原則をおさえたうえで、第一生命のスキツプUをみていきたいと思います。

第一生命スキップUの中身をみてみよう

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商品名 :第一生命スキップU5年ごと配当付生存給付金付定期保険
契約年齢:3歳~50歳
保険料例:9,105円(契約年齢20歳 30年満期 保険金額500万円の場合)
商品特性:3年ごとに保険金額の3%、満期時には保険金額の30%の生存給付金を支給
受取総額:285万円(3年ごとに15万円×9回 満期時150万円)
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まず見方ですが、商品名では本質がわからないのでこの際あまり気にしなくて大丈夫です。

重要なのは、商品名の横の漢字の部分で、これをみますと、スキップU、5年ごと配当付生存給付金付定期保険、と、あります。

要は、定期保険ということに気が付けばOKで、ははぁ、これは掛け捨ての死亡保障なんだな、ということがわかります。

第一生命スキップUの配当金と生存給付金について

しかし、この第一生命スキップUは掛け捨なのに配当や、生存給付金までついており、生存していれば3年ごとに生存給付金が保険金額の3%(この場合は15万円)、満期時には保険金額の30%(150万円)が支払われます。

え?掛け捨てなのに配当やお祝い金がでるならおすすめじゃないの?という疑問がわくかと思いますが、実はそれは間違いです。

まず配当ですが、1980年代のバブル期にはそれこそ利率5.75%もついたいわゆる「お宝保険」がありましたが、現在の金利状況では、配当部分ははほとんどつきません。

また、生存給付金については、単に、契約者が多めに支払って積み立てられた保険料をお戻ししているだけなのです。

積立好きの日本人にうけるような商品開発をするからか、生保各社はこのように掛け捨て保険に色々見栄えをよくするような特徴をつけ、パッケージングして販売しています。

第一生命スキップUがどれくらいお得か実際に計算してみよう!

例えば第一生命スキップUですと、単純に保険料を9000円と考えますと、30年では、9000円×12ヶ月×30年=324万円です。

324万円支払って285万円かえってくるわけですから、返戻率87.9%の商品に加入していた、ということになります。

ただし、その間、死亡保障もついていたわけですから、その死亡保障の部分の保険料は実質いくらだったのか?という計算をしてみますと、累計保険料324万円-285万円=39万円で、これが30年分の保険料ですから、月々の保険料は、39万円÷30年÷12ヶ月=約1083円、となり、月々約1000円ほど支払って500万円の保障にはいっていた、という見方をすることもできます。

ここまで考えてきますと、結局、この保険がお得なのかどうか?というのは、この500万円の保障が1000円である、ということをふまえて検討されたらよいかと思いますが、通常は、保険で生存給付金つきのものに入らなくても、もっと安い掛け捨ての保障にはいり、貯金は別途自分で積立をする、という結論になる場合が多いです。

最近は医療保険の分野でも、掛け捨てではなく、3年ごとにお祝い金が出るもの、がよく販売されていますが、理屈はこの商品と同じなので、純粋にかけすての商品と比較してみるとそれほどお得でないことがわかります。

結局第一生命スキップUはお得な商品なの?

ただし、第一生命スキップUをはじめとした様々な保険商品は、その保険料だけで良し悪しを単純に比較できないこともあります。

例えば、私の知り合いで第一生命のスキップUに加入している人は、自分で貯金ができないから保障がついた積立を検討していたけど、やっぱりお祝い金つきの保険を最終的に選んだという例もありました。

それほどお得とはいえないまでも、第一生命のスキップUがその方のニーズにぴったりだったので契約したそうです。

商品は契約される方の立場によって様々な使い方が想定されますので、どのような特徴がある商品なのか、その特徴はご自身にあっているのかどうか、十分にご検討されたうえでご契約されてはいかがでしょうか?

本商品は、2019年3月31日現在販売停止となっており、現在はジャストという商品の中の生存給付金付定期保険としてご加入いただくことが可能です。

また、そのほか評判のよい生存給付金タイプの商品ですとニッセイみらいのカタチや、大樹生命(旧三井生命)の大樹セレクトなどがあります。

生存給付金が自分には向いていそうかしら、と、思われたなら、これらの商品も含めてご検討なさってはいかがでしょうか?

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