第一生命の医療保険は割高だけど安心感がある!詳細な内容と個人的な考え
目次
第一生命の医療保険
第一生命はミッキーがトレードマークでかわいらしい印象ですが、総資産額は業界3位と安心感があります。
また安全性指標でも第一生命は信用格付けA+(保険金支払能力、R&I)、ソルベンシー・マージン比率900.8%(2016年3月末)と高い水準を誇っています。
第一生命保険株式会社自体はとても安心感のある会社ですが、さて医療保険はどういったものを販売しているのでしょうか。
第一生命の医療保険の種類
- 第一生命のメディカルエール 定期型(無配当定期医療保険)
- 第一生命のメディカルエール 終身型(無配当終身医療保険)
- 第一生命のなでしこエール (無配当終身医療保険)
この3種類の医療保険を販売しています。
名前の通り、定期保険・終身保険・女性特有の病気に強い終身保険の医療保険になっているので大変わかりやすいですね。
また純粋な医療保険とは少し違いますが、「シールドU(5年ごと配当付特定疾病保障定期保険)」というものがあります。
こちらは一定期間の3大疾病(所定のがん・急性心筋梗塞・脳卒中)の状態になったときに特定疾病保険金が受け取れるものとなります。
女性特有の病気に強い医療保険については「第一生命の医療保険「なでしこエール」の優位性は果たしてあるのか?」の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
メディカルエール定期型とは?
契約年齢
0歳~49歳
契約期間
10年
保険期間が満期時には契約更新することができ、健康状態にかかわらず最長で80歳まで保障を継続できます。
保険料
メディカルエール(定期型) A2型、60日型、入院給付金日額10,000円の場合
10歳・・・(男性)1,540円、(女性)1,570円
20歳・・・(男性)1,840円、(女性)2,190円
30歳・・・(男性)2,350円、(女性)2,700円
入院給付金日額
最低10,000円~最高20,000円(1,000円単位)
15歳未満は最低5,000円~最高20,000円
メディカルエール定期型は若い世代のみ契約できるもので、保険料も契約した年齢から計算されたものが10年間続き、また次の契約時の年齢によって保険料が変わるというものです。
健康状態に問題がなければ80歳まで更新できますが、年々、保険料が上がっていくので適度に保険の見直しが必要になります。
メディカルエール定期型のメリット・デメリット
メディカルエール定期型のメリット
- 終身型に比べて保険料を安く抑えられる
- 日帰り入院から入院給付金を受け取れ、プランによっては入院一時給付金が受け取れるので、短い入院期間でも満足のいく保障が受けられる(A1型,B1型,C1型の場合)
- 0歳から加入することができる
メディカルエール定期型のデメリット
- いくら第一生命の終身タイプの医療保険よりも割安とは言え、安さを売りにしている他の生命保険会社の保険商品よりは保険料が高くなる
- 更新をするごとに保険料が年々上がっていく
メディカルエール終身型とは?
契約年齢
50歳~80歳
契約期間
終身
保険料払込期間
終身
保険料
メディカルエール(終身型) A2型、60日型、入院給付金日額10,000円の場合
50歳・・・(男性)7,870円、(女性)7,060円
60歳・・・(男性)11,450円、(女性)10,040円
70歳・・・(男性)16,410円、(女性)14,330円
75歳・・・(男性)19,220円、(女性)16,750円
入院給付金日額
最低5,000円~最高20,000円(1,000円単位)
メディカルエール終身型は定期型とは対照的に年齢が上がらなければ加入することができません。
終身払いですが、終身の医療保障を受けられるのが特長です。
メディカルエール終身型のメリット・デメリット
メディカルエール終身型のメリット
- 契約できる年齢が80歳までと幅が広く、終身タイプの保険である
メディカルエール終身型のデメリット
- 保険料払込期間も終身であるため、一生涯の保障を得られたければ一生払い続けなければならない
- 解約返戻金がない
なでしこエールとは?
契約年齢
15歳~49歳の女性
契約期間
終身
保険料払込期間
終身
保険料
なでしこエール A2型、60日型、入院給付金日額10,000円の場合
20歳・・・(女性)4,898円
30歳・・・(女性)6,290円
40歳・・・(女性)8,273円
入院給付金日額
最低5,000円~最高20,000円(1,000円単位)
なでしこエールは、女性をターゲットにした商品のため、やはり女性特有の疾病に対して保険金を多く受け取ることができます。
なでしこエールのメリット・デメリット
なでしこエールのメリット
- 女性特有の病気に強い保険
- 乳がんの手術や子宮の手術、卵巣の手術など女性特有の手術の場合の給付金が高い
なでしこエールのデメリット
- 女性特有の病気を保障してくれるので、メディカルエール終身型よりも割高になっている
- 保険料払込期間が一生涯続く・・・。
第一生命の医療保険に対する個人的な考え
ここまで見てきて第一生命の医療保険は、若い人にはアリかなという印象を受けました。
(お子さんが小さい場合のみ、ディズニーグッズやポイントで東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルに優待価格で泊まれるなどの特典のために加入する方もいるとかいないとか。)
メディカルエール定期型でしたら、保険料もそれほどビックリするようなものではないですし、特徴である骨髄ドナー給付金についても、骨髄バンクに登録できるのは健康な方で、年齢が18歳以上54歳以下の方という限定があるからです。
ただ、若い人でなくとも、ソルベンシー・マージン比率などから第一生命はかなり安心感のある保険会社ですので、多少高い保険料でも安心を買うという意味ではアリなのかもしれません。
他の同レベルの保険でもいざ必要になったら保険業務から撤退してしまった・・・なんていうリスクもありえますからね。
やはり保険というものは個人の価値観によってだいぶとらえ方が変わりますが、安心感を買うという意味合いが8割ですよね。
第一生命の医療保険の型
第一生命では、各医療保険の中でも細かく保障タイプを6つに分けています。
この保障のタイプと保険の種類を組み合わせて自分にもっともマッチした医療保険として作ることができます。
ただ、この組み合わせの一つ一つがとにかくわかりにくいです・・・
ポイントとなる箇所などは太字にしていきます。
1.〜6.まであります。
1. 基本型 A1型
- 疾病入院給付金
- 災害入院給付金
- 手術給付金
- 放射線治療給付金
- 骨髄ドナー給付金
- 入院一時給付金
2. 基本型 A2型
- 疾病入院給付金
- 災害入院給付金
- 手術給付金
- 放射線治療給付金
- 骨髄ドナー給付金
3. 生活習慣病重点保障型 B1型
- 疾病入院給付金
- 災害入院給付金
- 手術給付金
- 放射線治療給付金
- 骨髄ドナー給付金
- 入院一時給付金
- 生活習慣病入院給付金
4. 生活習慣病重点保障型 B2型
- 疾病入院給付金
- 災害入院給付金
- 手術給付金
- 放射線治療給付金
- 骨髄ドナー給付金
- 生活習慣病入院給付金
5. 女性の病気重点保障型 C1型(女性専用)
- 疾病入院給付金
- 災害入院給付金
- 手術給付金
- 放射線治療給付金
- 骨髄ドナー給付金
- 入院一時給付金
- 女性特定疾病入院給付金
6. 女性の病気重点保障型型 C2型(女性専用)
- 疾病入院給付金
- 災害入院給付金
- 手術給付金
- 放射線治療給付金
- 骨髄ドナー給付金
- 女性特定疾病入院給付金
以上です。
1型といわれるものに共通する点は、すべてに入院一時給付金(入院給付金日額×5倍)が付加されている点です。
2型は各保障タイプによって付加されている特長が違いますが、おおむね特定の疾病に対して保障が強化されるものになります。(特定疾病で入院した場合:入院給付金日額×入院日数)
第一生命の医療保険の保障内容は?
保障内容について
疾病入院給付金(または災害入院給付金)・・・
入院給付金日額1万円×入院日数(日帰り入院を含む1日以上)
手術給付金・・・
入院中の手術20万円、外来手術5万円(入院給付金日額の20倍または5倍)
放射線治療給付金・・・
10万円(入院給付金日額の10倍)
骨髄ドナー給付金・・・
20万円(入院給付金日額の20倍)
入院一時給付金(A1型,B1型,C1型のみ)・・・
1回の入院について5万円(入院給付金日額の5倍)
生活習慣病入院給付金(B1型,B2型のみ)・・・
入院給付金日額1万円×入院日数
女性特定疾病入院給付金(C1型,C2型のみ)・・・
入院給付金日額1万円×入院日数
入院給付金の限度
60日、120日、240日の3つ(保険期間中の合計が1,095日まで)
第一生命の医療保険の特色
この商品の特徴的なところは、保障内容のすべてに骨髄ドナー給付金が含まれていることです。
この保障は、責任開始の日から1年経過以後に骨髄ドナー(提供者)として骨髄幹細胞または末梢血幹細胞の採取術を受けた時に所定の金額が支払われるというものです。
骨髄バンクに登録する際に骨髄・抹消血幹細胞の採取後通常は2~3日間は入院しなければなりませんがその間に休業保障などはありません。
ですので、この骨髄ドナー給付金がある医療保険に加入していれば、その数日の入院を伴う採取を行ってもお金が受け取れる=安心して骨髄バンクに登録できるということです。
もちろん、病気ではないので一般的な医療保険は使えませんが、最近でも骨髄バンクで待機中に1655人の方が死亡していた結果を受けて、待機日数などを短縮する動きが出てきています。
やはりソルベンシー・マージン比率が高い第一生命だからこそできる保障だといえますね。
大手保険会社は、社会貢献もしっかり行っているということです。
第一生命の医療保険が自分に合っているか確かめるには?
第一生命の医療保険が気になっているという方は、「保険偏差値」で現状の保険の買い方を平均的な水準から採点してみましょう。
記事中でも述べたように、第一生命の商品はやや組み合わせの一つ一つがわかりにくい部分があり、素人目には本当に良い保険なのか判断が付きづらいです。また、「骨髄ドナー給付金」のように、他の保険にはないような特約も付いているため、ほけの保険と比べてどのくらい良いのか、はたまた悪いのかわかりづらい部分もあるように思います。
「保険偏差値」では、100人超の方の保険加入状況のデータに基づき、保険に対する意向や今加入している、または検討中の保険の内容に関する簡単な質問に答えるだけで、客観的な目で見た保険の買い方の立ち位置を採点してくれる機能が備わっています。
第一生命の医療保険を始め、保険の内容がよくわからず、他の人と比べて自分の保険の買い方がどうなのか知りたいという悩みを抱えている方にとってぴったりのサービスですので、是非一度使ってみてください。
まとめ
今回は第一生命の医療保険について調べてみました。
R&Iの信用格付けや、ソルベンシーマージン比率などから見ても第一生命はとても大きな会社で、安心感のある保険会社です。
ただそれと同時に広告費用や事業の維持のために保険料は少し割高になる傾向にあります。
保険商品にお得感を見出すのか、それとも安心感を重視するのかによって判断基準は分かれるところですね。
参考:第一生命の医療保険について気になっている方におすすめの記事
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