ジブラルタ生命米国ドル建て終身保険の解約前に確認したいこと
目次
ジブラルタ生命ドル建て解約を考えた時にまず確認すること
人はそれぞれ、家族のためや自分のために外貨建て保険に加入してきたと思います。保険契約者は、必要な目的に合わせいつでも解約返戻金を請求することができます。解約をする前にまず確認をしておきたいことをご説明します。
ジブラルタ生命保険のドル建て終身保険は、死亡保険金などの保障以外にも、払い込んだ保険料を払い込んだ年月数、または経過した年月数によりジブラルタ生命保険の定める方法で計算して、解約返戻金としてお金が受け取れるシステムになっています。ただし、途中で解約すると損をしてしまう低解約返戻金という形の保険もありますので、どんな種類のドル建て保険に入っているか確認してみましょう。
解約返戻金の支払いは、一時払いの他、年金支払いや措置支払いなどもあります。解約をする前に、生活全体を通し今ある保険がどのような保険が再度確認し、手続きすることをお勧めします。
商品別の特徴と解約返戻金の違い
米ドル建て終身保険
保険料を払込続けることで、年々解約返戻金が上がっていくタイプの保険です。契約日より、経過１０年未満に解約した場合は、解約する責任準備金額に対し、経過年数に応じた所定の解約控除率を乗じた金額を負担しなければいけませんので注意が必要です。
米ドル建て終身保険（低解約返戻金型）
払込期間中の解約返戻金を抑えることによって、保険料を安くしているため、保険料払込満了までに解約してしまうと、解約返戻金は少ない（米国ドルで受け取る解約返戻金額の７０％）のが特徴です。為替変動の影響もあるので、注意が必要です。保険料払込機関を終えた後は解約返戻金が上がります。
米ドル建て介護保険付終身保険（低解約返戻金型）
死亡保障だけでなく、介護（要介護２以上）が必要になった時に米国ドルで備える保険で、介護保険金が受け取れます。解約返戻金は徐々に増えていくタイプですが、低解約返戻金なので、保険料払込期間前に解約をすると解約返戻金は少なくなり（米国ドルで受け取る解約返戻金額の７０％）、為替変動も影響もでてきますので注意が必要です。
払込期間後は解約返戻金は上がり、年金受け取りの場合は円での受け取りも可能です。
どるフィン（生存給付金特則付米国ドル建終身保険）
好きな時に受け取れるジャンプボーナス（生存給付金）があるのが特徴で、解約返戻金の受け取りは円でも可能です。解約返戻金より、払込期間中の途中で生存給付金を受け取りながら少しずつ増やしていけます。
払込期間が終了した後も徐々に解約返戻金は増えていくため、老後の第二の人生に利用することもできます。また、年金として受け取ることもできます。
ドリームゲート（生存給付金特則付米国ドル建終身保険）
子供のための保険として子供を被保険者にすることで、払込終了後に増えていく解約返戻金と一生涯の保障をプレゼントすることができる保険です。また、払込期間中には4回ドリームボーナスが給付され、受け取りは円かドルで受け取れるので海外留学を考えている家庭にもお勧めできます。
解約返戻金は、年金としても受け取れます。
一時払い米国ドル建終身保険の場合
解約返戻金を元に契約者貸付制度を利用できる保険です。特約を付加することで解約返戻金を円で受け取ることも可能です。
一時払いの保険なので、解約返戻金は他の商品に比べて多いのが特徴です。遺産相続をすると税金がかかるため、一時払いでお子様やお孫様への保険を入ることで税金対策をしながら貯蓄と保障を兼ね備えていく方にはおすすめです。
いつでも解約できますが、為替変動に合わせて解約する時期を見計らいましょう。
積立利率更改型一時払終身保険の場合
未来を楽しむための資産運用のための保険で、定期引出金を毎年受け取れ、もしもの時や、ゆとりある生活のために解約返戻金を利用できる死亡保障のある一時払の終身保険です。
米国ドルでの積立金が着実に増加することができる上、健康状態に関する告知や医師による診査がないため、病気の有無に問わず加入できる保険です。
積立金を年金払いに以降できる特約もあり、年金の受け取り方も選べます。
| 解約返戻金の計算方法 ●解約日（減額日）が積立利率計算基準日の場合 解約返戻金＝積立金額 ●解約日（減額日）が積立利率計算基準日以外の場合 解約返戻金＝解約日（減額日）の積立金学×（１−市場価格調整率−解約控除率） |
解約返戻金を受け取る場合に確認すること
米国ドル建て終身保険を加入した人には、円建て保険と違い、受け取る際に円かドルか選ぶことができます。（一部特約）解約返戻金を米ドルで受け取る場合は金融機関ごとに諸手数料が異なるため、取り扱い機関に確認する必要があります。
また、解約返戻金を円で受け取る場合、半支払い用の為替レートには、為替交換手数料（０.０１円／１米ドル）が含まれています。
解約返戻金を年金で受け取る場合には、年金開始以後、受け取り年金額に対して、１．０％を年金支払い日の積立金より控除されます。
ジブラルタ生命の解約返戻金については、「ジブラルタの解約返戻金はこうすれば増える！返戻率を知るとドル建ても怖くない」の記事でも詳細に解説しています。
ジブラルタ生命の米ドル建て保険の解約時の為替リスクは？
米国ドル建て保険は、通常の保険と違い、円で支払い、円で受け取る場合、為替相場の変動により、受け取り時の為替相場で円に換算した解約返戻金額が既払込保険料総額を下回ることがあります。
為替とは円と外貨との価値を換算する基準となるものです。
ジブラルタ生命は、指標として指定する銀行の為替レートに合せて計算されています。
円安と円高では保険解約時にこんなに変わる！
1ドル＝１００円だった場合で見てみましょう。
加入時よりも円安になっていた場合、満期時に円安になっていたので、１２０円で受け取れる。
逆に、円高になってた場合、満期時に８０円しか受け取れない。
ジブラルタ生命の為替レート確認方法
ジブラルタ生命では、円で受け取る場合は、為替の影響より書類を受理した日の前日の為替にて計算されます。ジブラルタのホームページには毎営業日の当日午前０時に為替レートが表示されます。
http://www.gib-life.co.jp/st/lineup/kawase_list/index.html
換金時期は自分で選べるので、為替レートに応じて有利な時期に解約すると良いでしょう。
解約した時のメリット／デメリット
保険料払込期間中に解約をした場合、その後の支払いがなくなり、解約返戻金が受け取れるのが最大のメリットです。
デメリットとしては、その後の保障がなくなること。そのため、保険以外に貯蓄がない場合などは注意が必要です。解約する時期によって、上記で述べた為替リスクもあり保障がなくなるだけでなく既払込保険料総額を下回り、損をすることがあります。解約返戻金だけに焦点を絞ると完全デメリットに見えますが、必ずしもデメリットかいうとそうは言えません。
保険料の支払いが家計に負担を強いる場合など、保険を解約したことで、日々の生活の支払いが減ってゆとりができたり、また解約返戻金を利用して車などの購入でローンを組んだりする予定のある人は、将来ローンの支払いを計算していくと、解約返戻金が元本割れしても結果的に得になってるケースもあります。
解約返戻金と税金
解約返戻金を受け取る前に確認しておきたい税金の話をします。
解約返戻金は、一時所得と言う区分で課税されるので、金額によっては税金がかかることがあります。この取り決めがあるため、長い間保険料を支払い続けた貯蓄型の保険でない限り得をすることはないと言えます。
一時所得の金額は、受け取った解約返戻金から既払込保険料を差し引いたあと、５０万円の特別控除を差し引いた金額となります。
| 一時所得の金額（課税分）＝解約返戻金−既払込保険料−５０万円×１／２ |
満期前に解約する場合など、解約返戻金が払い込んだ保険料より少ない場合や、解約返戻金が５０万を超えない場合は、受け取った解約返戻金には税金がかかりません。
解約しなくても保険金／解約返戻金がもらえる
米国ドル建て終身保険には特約がつけられます。特約があることで保険金の受け取り方もいろいろあります。以下の特約保険料は無料なので、ほとんどの保険契約についているとは思いますが、解約返戻金申請をする前に保障を続けながら保険金を利用する方法もありますので、保険証券に記載されている特約を確認していくことをおすすめします。
リビングニーズ特約
被保険者の余命が６ヶ月以内と判断された生きるための資金として受け取る保険金です。療養中の生活費や最先端を遅ようを受ける、また自分らしく生きるための資金として使用できます。
介護前払い特約
保険料払込期間満了かつ、被保険者の年齢が万６５歳以上で要介護状態になった場合は、保険金額の一部を介護年金で受け取ることができます。
保険金等の支払い方法の選択に関する特約
契約してから５年経過後であれば、ライフプランに合わせて年金で受け取ることができます。ライフプランに合わせて一定期間年金を受け取れる「確定年金」、生きてる限り年金を受け取れる「保障期間付終身年金」、夫婦のどちらかが生きている限り年金を受け取れる「保障期間付夫婦連生終身年金」から受け取り方法を選べます。
年金はご希望により、原資を「米国ドル」か「円」で換算することが選べます。年金原資が米国ドルの場合、年金は、米国ドルか、円で受け取ることができます。また、年金原資が円の場合、年金は円での受け取りとなります。
貸付金
一時的にお金が必要な場合、貸付時の主契約の解約返戻金額の９割以内であればお金を貸付することができ、返済は返済できる時に一括返済、または分割返済で支払うことができます。
ジブラルタ生命のアプリを活用
ジブラルタ生命は、一部対応していない保険もありますが、専用アプリがあり契約内容が確認できます。解約返戻金がいくらか、いつでもチェックすることができるので、保険料払込期間終了後の解約返戻金がどれくらい増えているかいつでも確認することができます。
変更届や支払い状況確認など、自分の保険情報を全てオンラインでできるのは忙しい方や、問い合わせが苦手な方にもおすすめです。
ジブラルタ生命のライフプランコンサルタント
ジブラルタ生命には、ライフプランコンサルタントと言う担当者が必ず相談に乗ってくれますので、解約する際は、解約したいと相談してみるといいでしょう。その状況にあった手続きやいろんなアイディアをご案内してくれます。
解約時に必要なもの
解約する時に必要なものは、保険証券、身分証明書、振込口座の通帳です。ジブラルタ生命は手書きサインに統一されているため、印鑑は不必要です。
解約返戻金が指定口座に振り込まれるまで時間がかかるため、余裕を持って連絡するといいと思います。
最後に
解約以外にもお金を受け取れる方法がたくさんあることが理解できたと思います。
なんのために解約するか、用途に合せて保険をうまく利用してみてください。
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