日本生命の収入保障(就業不能保険)は本当にお得?他社商品との徹底比較!

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日本生命の収入保障(就業不能保険)は本当にお得?他社商品との徹底比較!

   

日本生命の就業不能保険は本当にお得な保険なのか?

病気やケガにより就業できなくなった場合の生活費を保障するために、民間の保険会社が発売している商品が就業不能保険です。
会社員であれば健康保険に加入するため、病気やケガにより就業不能状態になった場合には傷病手当金が支給されますが、支給期間は最大1年6か月と限定されています。
そのため就業不能保険は、傷病手当金ではカバーできない部分を保障したり、制度の対象外である自営業者の就業不能に備えるために、加入を検討したい保険の1つであると言えます。
今回は、日本生命から2017年10月2日に発売されたばかりの就業不能保険が本当にお得なのかについて、わかりやすく解説します。

日本生命の収入保障「もしものときの生活費」はうつ病も対象

日本生命の就業不能保険「もしものときの生活費」の最大のメリットは、うつ病などの精神疾患による就業不能状態が保障の対象になっている点です。
精神疾患は病気の中でも特に長期入院になりやすく、統合失調症の患者さんの平均入院日数は540日を超えます。
他社の就業不能保険と比較した場合、ライフネット生命の「働く人への保険2」は精神疾患による就業不能が保障対象外であり、チューリッヒ生命の「くらすプラス」は、精神疾患が保障対象となる代わりに他の疾病による保障については悪性新生物や脳卒中などの5種類に限定されています。
病気やケガの種類が限定されず精神疾患まで保障されることが、日本生命の就業不能保険の最大のメリットです。

日本生命の就業不能保険のデメリット

日本生命の就業不能保険「もしものときの生活費」には、次のようなデメリットがあります。

保障範囲が広いぶん、保険料が高い

日本生命の就業不能保険は、長期の就業不能になりがちな精神疾患までを保障しています。
保障範囲が広いぶん、他社の就業不能保険と比べると保険料が高めに設定されていますが、これは仕方のないことです。

契約のタイプが少ない

日本では高齢化が進み、定年退職後も仕事をする人が増えているため、現在では70歳まで仕事をしている人を見かけることも珍しくありません。
しかし、日本生命の就業不能保険は保険期間が長くても65歳までであるため、65歳以降の就業不能状態は一切保障されないことがデメリットです。
その点、ライフネット生命の「働く人への保険2」は保険期間を55~70歳までの5年単位で設定できるため、定年以降も働く人や定年退職自体が存在しない自営業者へのニーズにも答えた保険であると言えます。

死亡保障がなく、解約返戻金もない

日本生命の就業不能保険は被保険者が生存しており、かつ就業不能状態である期間の生活費が保障される保険であり、死亡保障はありません。
また、無解約返戻金型の契約であり、解約しても解約返戻金は支払われず、掛け捨ての保険になります。
さらに就業不能保険は、就業不能な状態が60日以上経過したときから給付金の支払いが開始されます。
そのため、被保険者が死亡した後の家族の生活費や、就業不能後60日を経過していない場合の医療費については、別の死亡保険や医療保険に加入して備える必要があることも覚えておかなければいけません。

日本生命の就業不能保険の具体的な保険料と保障内容

日本生命の就業不能保険の具体的な保険料例

  • 月払・口座振替扱
  • 契約30歳
  • 払込満了・満期65歳
  • 短期就業不能給付月額:20万円
  • 長期就業不能給付月額:25万円
男性の保険料:8,005円
女性の保険料:7,625円

単純に、月払で支払っていく場合、累計保険料は男性の場合は35年間で3,362,100円、女性の場合は35年間で3,202,500円になりますが、この保険料はご自身が設定するもしもの時に受け取る月額料を安くすることで安くなる傾向にあります。

上記、保険料の場合、受給できる保険金は「短期就業不能給付月額」の場合20万円、「長期就業不能給付月額」は25万円になります。

ただ、長期化した場合に支払われる「長期就業不能給付月額」を受給せずに保険期間満了時に生存されている場合「長期給付無事故支払金」(長期就業不能給付月額1か月分)を受け取れるので、解約返戻金がない保険でも満期金があるような感じになっています。

 

日本生命の就業不能保険の保障内容

病気・ケガまたは精神・神経疾患の状態が60日以上継続した翌月から病気・ケガの場合は3月目~19月目まで「短期就業不能給付金」20月目以降は「長期就業不能給付金」を、精神・神経疾患の場合は「特定疾患就業不能給付金」を受給できます。(この二つは重複して受給できません。)

特定疾患就業不能給付金は支払った回数を通算して17回がお支払い限度になるので、注意が必要です。

ただ、よくよく読んでみると特定疾患就業不能給付金(精神・神経疾患)については、精神・神経障がい等級2級以上となりますと書かれているので、これは精神疾患の中でも重度なものに該当するので、長期化しやすい特徴があります。(それほど重い精神疾患の場合は、障がい者年金が受け取れる可能性がありますので、そちらを検討するようになるからかもしれません。)

反対に、軽度なうつ病などでは受給できない可能性もあるため、加入する際には十分に商品内容を考慮する必要がありますね。

日本生命の就業不能保険は必要?

日本生命の就業不能保険は、保障の範囲が広い代わりに保険料が高いというデメリットがあります。

また、万が一の生活費については、就業不能保険だけではすべてをカバーすることができず、医療保険や死亡保険、介護保険とセットで備える必要があることも重要なポイントです。

就業不能保険の加入を検討する際には、現在加入している保険の保障内容を確認し、必要な保障がすべて揃っているのかを専門のプランナーに相談しながら決めるようにしましょう。

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