運用から介護保障まで!?マニュライフ生命のパワー・カレンシーの魅力
目次
介護?運用?外貨建て個人年金のパワー・カレンシー
マニュライフ生命のパワー・カレンシーは外貨建ての個人年金になります。最近は円建ての貯蓄系保険商品は、利率が悪くて運用には向かなくなっていますよね。個人年金も例外なく販売停止などに追い込まれている中、外貨建てなどの商品が注目されてきています。
マニュライフ生命にもこだわり個人年金という外貨建ての個人年金があるのですが、パワー・カレンシーは一時払い個人年金といって、またちょっと使い道が違います。
一つ大きな特徴として介護保障がつけられることですが、これが実はかなり魅力的!なんとその保障をつけるのに告知がいらないんです!
普通保障を持つには健康告知が必要ですよね。パワー・カレンシーは告知がいらないので、例えば他の保険商品で健康状態により介護保障など加入できなかった人も入れてしまうんです。
介護人口が増えている中で、備えはしたいけど持病があって保険は入れない。そんな人でも入れちゃうってスゴイと思いませんか?さらに言えば、プランによってはすでに介護認定されてしまった方も加入できてしまうというスゴさ。
普通保険商品だと、介護保障の査定基準は結構厳しいんですよね。ちょっとした病気なのに入れない方とかたくさんいると思うので、そういった方にもオススメです。
パワー・カレンシーは大きく分けて介護保障よりのプランと、運用よりのプランの2つがあります。それぞれの魅力をご紹介します。
マニュライフ生命のパワー・カレンシー:介護保障タイプ
パワー・カレンシーの介護保障タイプは資産運用もしつつ、万が一介護になっても備えとして使える「据置プラン」とすでに介護認定されてしまった人向けの「即時払プラン」があります。
それぞれ共通して払込通貨は円、米ドル、豪ドル、ユーロ、ニュージーランドドルの5つから、契約通貨は米ドルか豪ドルを選べます。
パワー・カレンシー:据置プラン
パワー・カレンシーの据置プランの特徴として主に3つが挙げられます。
特徴1:要介護2の認定
パワー・カレンシーの特徴の1つ目は介護認定が要介護2になった場合、そこから一生涯の介護年金が受け取れることです。しかも年金原資の100%が最低保障!途中で亡くなっても最低保障分は受け取れます。
介護で怖いのは動けず死ねずの状態ではないでしょうか。精神的なものはもちろんですが、経済的な不安もついて回ります。その状態で長生きしたらと思うと…少なくとも経済的な部分だけでもずっとカバーされたら安心ですよね。
特徴2:一生涯の保障
介護認定された場合は一生涯の介護年金がもらえますが、では介護にならなかったら?実はその場合でも年金を一生涯受け取れるんです。人生100年時代がこれからやってくるかもしれません。平均寿命も年々伸びていますが、健康での長生きなのか、寝たきりでも長生きなのかどうなるのかはわかりませんよね。
少なくとも、長生きしている間は受け取れるというのは大きいのではないでしょうか。
特徴3:最低保障
年金の合計額は年金原資の100%ないし110%を最低保障してくれます。為替の影響はありますが、最低保障を満たすまでは契約者が亡くなった場合でも、年金の受給は止まらないんですね。
100%にすれば年金額は大きくなり、110%にすれば保証金額は大きくなります。年金原資の100%に到達するのは大体受給後12〜15年といったところでしょうか。
60歳で契約すると、10年据置して、介護にならなければ70歳から受取り開始して、約80歳を超えると原資の100%を超えるイメージですね。
据え置きプランの運用利率
具体的にパワー・カレンシーの据え置きプランがどれくらい増えるのか試算してみます。条件は以下の通りにします。被保険者は60歳男性、為替レートは1ドル=109.45円で計算しています。
保険料払込通貨 | 日本円 |
保険料払込額 | 10,000,000円 |
契約通貨 | 米ドル |
一時払保険料(ドル) | 91,366USD |
年金原資 | 113,577.84USD |
介護保障期間 | 10年 |
年金払込開始年齢 | 70歳 |
年金支払い期間 | 終身 |
支払い総額保障割合 | 100% |
積立利率 | 2.2% |
70歳以降の毎年の年金額は6,406USD(69.7万円)になり、保障割合の100%を超えるまでに15年かかります。つまり、契約時から25年後なので、85歳まで生きれば同額で、それ以上に長生きすればするほど毎年70万円が利益になるということです。
当然保障割合を増やせば、その分同額になるまでの期間がのびることになります。110%に設定すると給付開始からおよそ16年が同額になるラインです。
パワー・カレンシー:即時払プラン
即時払プランはすでに介護認定を受けてしまっている人向けのプランです。契約して2ヶ月経過後から受取りが開始します。これも100%ないし110%は最低保証されるので、先の見えない介護生活に入ってしまって不安を抱える人にはオススメのプランです。
パワー・カレンシーの介護保障プランは据置プランなら55〜80歳まで、即時払プランは50〜80歳までの方が加入できます。高齢者向けプランですが、自分や家族を守るために介護になったらの備えも考えないといけませんよね。
即時プランの運用利率
即時プランも同様の条件で試算してみようと思います。同じく60歳男性で為替レートは1ドル=109.45円です。
保険料払込通貨 | 日本円 |
保険料払込額 | 10,000,000円 |
契約通貨 | 米ドル |
一時払保険料(ドル) | 91,366USD |
年金原資 | 91,366USD |
介護保障期間 | 終身 |
年金払込開始年齢 | 60歳 |
年金支払い期間 | 終身 |
支払い総額保障割合 | 100% |
積立利率 | 2.0% |
この条件で計算すると、毎年の介護年金額は4,889USD(53.2万円)になり、最低保障の100%を超えるのは19年以降となります。60歳からスタートするので、79歳以降も長生きすればその分多く受け取れるということになります。最低保障を110%にすると22年必要になるので、82歳以降も長生きすれば利益になるということですね。
すでに介護になっている人向けですが、どこまで長生きするかはわかりません。まとまったお金を介護の費用として充てるために置いておくのか、このパワー・カレンシーに入れて将来に備えておくのかはご家族のライフプラン次第といったところでしょうか。
マニュライフ生命のパワー・カレンシー:確定・終身年金タイプ
マニュライフ生命のパワー・カレンシーのもう1つのプランは運用よりのタイプです。受取期間が5年の5年確定年金である目標設定プランと一生涯受け取れる終身年金プランです。
目標設定プランは若い人から高齢者まで対象で、当面使う予定のないまとまったお金がある人や、短い期間で少しでも増やしたい人に向いています。終身年金は高齢者向けですね。
パワー・カレンシー:目標設定プラン
パワー・カレンシーの目標設定プランは、まず円建てで投資額の120%〜150%の目標値を決めます。投資した金額が目標値に達すると、自動的に円建て年金に移行します。
年金移行までの期間は5年か10年で選択します。つまり、このパワー・カレンシーの使い道とは短い期間で運用したい人、例えばまとまったお金を銀行に入れておいてももったいないので、少しでも増やしたい人向けのプランと言えます。
200〜500万円くらい贈与や相続などで降って湧いたお金をひとまず…といった感じでもいいかもしれませんね。10年程度と短いので中期の投資として活躍できそうですし、銀行の定期預金に入れるよりはよっぽど増えるでしょう。
目標設定プランの運用利率
目標設定プランで受け取る方法は二つです。目標額に到達して円建ての年金を受け取るか、目標額に届かず契約時に設定した年金原資を元に受け取るかです。
どれくらいもらえるのか試算してみたいと思います。試算条件は60歳男性で為替レートは1ドル=109.45円です。
保険料払込通貨 | 日本円 |
保険料払込額 | 10,000,000円 |
契約通貨 | 米ドル |
一時払保険料(ドル) | 91,366USD |
年金種類 | 確定年金 |
据置期間 | 10年 |
年金払込開始年齢 | 70歳 |
年金支払い期間 | 5年 |
目標値 | 120% |
積立利率 | 1.95% |
契約時に確定する年金原資は110,829.90USD、毎年の年金額は23,031USD、5年間で受け取れる年金の合計額は115,155USDになります。為替レートが同一とすれば、12,603,715円となり、返戻率は126%となります。
目標値に到達しなくても為替レート次第ですが、120%を超える可能性はあるんですね。目標値に到達すると、支払い開始まで据置で運用されるので、もらえる金額としてはそこまで大きく差が出ないかもしれません。
パワー・カレンシー:終身年金プラン
パワー・カレンシーの終身年金プランは高齢者向けなので、55歳以上でないと加入できません。終身年金は2ヶ月後から受け取れるのですが、保証金額に達するまでに20年から40年かかります。
どちらかというと長生きする自信がある人向けですかね。
終身年金プランの運用利率
終身年金プランは生きている限りずっと受け取ることができます。ただ、昨今の商品では正直そこまで利率が良いとは言えないところがあります。終身年金プランではどれくらいになるのか試算してみます。試算の条件は一緒で60歳男性、為替レートは1ドル=109.45円です。
保険料払込通貨 | 日本円 |
保険料払込額 | 10,000,000円 |
契約通貨 | 米ドル |
一時払保険料(ドル) | 91,366USD |
年金種類 | 支払い総額保障付終身年金 |
据置期間 | 0年 |
年金払込開始年齢 | 60歳 |
年金支払い期間 | 終身 |
目標値 | 100% |
積立利率 | 2.0% |
この条件で試算すると、毎年の年金額は4,057USDになり、最低支払い保障期間は23年になります。60歳の方であれば83歳で元は取れて、それ以上に長生きすればするほど利益になるということですね。
マニュライフ生命のパワー・カレンシーのデメリット
最後にパワー・カレンシーのデメリットを挙げてみたいと思います。最初に思いつくのはやはり外貨建てであるということでしょうか。外貨自体は100%以上保障になっていますが、為替による損失の可能性はあります。受取時の為替レートが円高によってしまっていたりすれば、元本よりも少ない金額になってしまうこともあるでしょう。
ただ、長期で受け取るものなので、円高の時もあれば円安の時もあり、平均化すればそこはさほど神経質にならなくてもいいかと思います。
また、もう一つデメリットとして、終身年金を得するまで受け取ろうとするとかなり長生きしないとペイしない構造になっています。日本人の平均寿命が男性80歳、女性86歳ということを考えると万人向けではない感じです。
老後のライプランを考えて選択する必要があります。
マニュライフ生命のパワー・カレンシーまとめ
マニュライフ生命のパワー・カレンシーは色々なプランがありますが、個人的には介護保障プランの据置きか5年確定年金プランがおすすめですね。
特に定年退職する年齢層の方は、介護保障がオススメです。告知があっても関係なく備えられるので、老後の安心に一役買えそうです。