オリックス生命の新キュアで給付金が支払われない手術の種類
目次
オリックス生命で給付金が支払われる手術の種類と支払われない手術
オリックス生命をはじめ、医療保険を検討するときに気を付けたいのが給付を受けることができる手術の種類です。
2007年の医療保険キュアの発売を皮切りに、医療保険の分野では非常に高い評判を得てきたオリックス生命、その後2015年にキュアをリニューアルして「新キュア」をリリース、新キュアもまた、保障と保険料のバランスに優れたものとなっており、依然として高い人気を誇っています。
各保険会社も、医療保険は年々商品改定を行っており、次々と保障が手厚く保険料も安い商品が誕生していますが、約10年前の医療保険と現在の医療保険との大きな変化としては、手術給付金の対象範囲の拡大が挙げられます。
昔の医療保険が手術給付金の対象としていたのは「88種類」となっていますが、現在主流となっている医療保険は、公的医療保険に連動した約1,000種類と、かなり広く保障対象としています。
公的医療保険に連動した約1,000種類の手術が対象と聞くと、ほとんどの手術が保障されるのではないかと感じますが、それでも保障されない術式も存在しています。
今回は、オリックス生命の医療保険新キュアであっても、手術給付金が支払われない手術の種類について言及していきます。
手術給付金対象となる「88種類」の意味
まず、昔の医療保険が手術保障の対象としていた「88種類」について、誤解が多いようですので解説しておきます。
「88種類」というのは、非常に「広い範囲」としての分類となっており、実際の術式数は「約600種類」ほど該当しています。
「88種類」と「約1,000種類」と聞くとかなりの差を感じますが、実際のところは「約600種類」と「約1,000種類」の差です。
そのため、実は「88種類」という手術保障の医療保険でも、ほとんどの術式を対象としているため、そう困るようなことはありません。
しかし、自分が将来どのような疾病に罹りどのような治療が行われるか分からない状況下では、手術保障の範囲が広ければより安心と感じる方にとっては、「約1,000種類」のほうが魅力に映るでしょう。
オリックス生命の新キュアが対象外としている手術の定義
新キュアの約款より、手術給付金が支払われるための条件が記載されている箇所を抜粋してみます。
『公的医療保険制度にもとづく医科診療報酬点数表によって手術料の算定対象として列挙されている診療行為(公的医療保険制度にもとづく歯科診療報酬点数表によって手術料の算定対象として列挙されている手術については、医科診療報酬点数表においても手術料の算定対象として列挙されている手術以外は含まれません。)』
『医科診療報酬点数表によって放射線治療科の算定対象として列挙されている診療行為(歯科診療報酬点数料によって放射線治療科の算定対象として列挙されている診療行為については、医科診療報酬点数表においても放射線治療科の算定対象として列挙されている診療行為以外は含まれません。)』
『先進医療に該当する診療行為。』
上記から、「歯科診療報酬点数表」による手術、つまり「歯医者」などで行われる手術に関しては、「医科診療報酬点数表」による手術料の算定対象となっていないと、保障されない上、オリックス生命が独自に対象外としている術式もいくつか存在しています。
保障対象とならない手術の代表例
皮膚・乳房の手術
- 皮膚切開
- 傷の縫合
- 魚の目、タコ切除術(鶏眼・胼胝切除術)
筋骨の手術
- 徒手整復術
- 非観血関節授動術
- 骨折の整復(切開を伴わない場合)[骨折非観血的手術・非観血的整復固定(術)・非観血的骨整復(術)・関節(脱臼)非観血的整復術など]
- 創傷処理・デブリードマン
- ギプス固定(骨折・非観血)
- レーザー椎間板減圧術(PLDD)
呼吸器・胸部の手術
- 異物除去(鼻腔内)
- 胸腔穿刺(吸引を含む)
- 鼻粘膜・下甲介粘膜の焼灼
循環器・脾の手術
- 冠(または肝)動脈造影
- リンパ節摘出(非悪性のとき)
- 肝動脈内注入療法[動注化学療法・TAI(経カテーテル的抗がん剤動注療法)など]
消化器の手術
- 胃持続ドレナージ(経口的な場合)
- 経皮的エタノール注入術(PEIT)
- ERCP(内視鏡的逆行性胆膵管造影)
- イレウスチューブ挿入
泌尿器・生殖器の手術
- 尿管カテーテル留置
- 子宮筋腫に対するMRIガイド下集束超音波
- 人工妊娠中絶術
神経の手術
- 神経ブロック
感覚器(耳・目)の手術
- 視力矯正手術(レーシック・フェイキックなど)
- 異物除去(耳)
- 鼓膜切開
口腔・咽頭の手術
- 抜歯(埋伏歯や智歯の抜歯、難抜歯を含む)
- インプラント
- 歯の移植
- 歯根端切除術
- 歯根嚢胞摘出手術
- 歯周組織再生誘導法(GTR法)
血管の手術
- 下肢静脈瘤レーザー焼灼術(保険適用外のレーザーを使用した場合)
オリックス生命の新キュアで給付金が支払われない手術の種類のまとめ
オリックス生命の医療保険新キュアが保障対象外としている代表的な手術の種類についてご紹介させていただきました。
基本的には、手術給付金が対象となる前提には、「疾病」や「ケガ」の治療に伴う手術行為があります。
つまり、検査を目的とした手術や美容整形を目的とした手術、傷などの手当などの「処置」などは、手術保障の対象外となるでしょう。
ご自身が手術を受けることになり、術式が給付対象かどうか気になる場合は、是非担当者に問い合わせるかコールセンターなどに連絡しましょう。