【プルデンシャル生命のドル建て保険まとめ】商品別メリット・デメリットと効率的な資産運用のための営業マン対策を一挙ご紹介

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

【プルデンシャル生命のドル建て保険まとめ】商品別メリット・デメリットと効率的な資産運用のための営業マン対策を一挙ご紹介

   

豊富なドル建て商品を抱えるプルデンシャル生命

外資系保険会社の一角であるプルデンシャル生命は、外資系ならではのドル建ての保険商品を多数取り扱っています。

ドル建て保険商品の種類という点では、業界で最も多くの商品があるのではないでしょうか。

保障の分野としては、終身保障、定期保障、年金保障、介護保障と、他の会社では見られない分野ドル建て商品があります。

今回は、プルデンシャル生命で取り扱っているドル建て商品について、一挙にご紹介していきます。

そもそものドル建て保険の商品性について知ろう

どんな商品であっても常に為替リスクを抱えているのがドル建て保険の特徴であり、プルデンシャル生命に限らず、他の保険会社で取り扱っているドル建て保険はその根本である仕組みは一緒です。

毎月(半年・年)支払っていく保険料は日本円での支払いが可能ですが、その時点での「ドル=円」の為替レートで円をドルに換算して支払うことになるため、一定ではありません。

また、将来受け取る保険金・給付金も、解約返戻金も、ドルベースでの支払いが基本であり、日本円で受け取るためには、保険料と同様にその時点での為替レートで換算して円を受け取るため、こちらも日本円での金額が確定しないという特徴があります。

加入前はメリット・デメリットをしっかり理解しよう

メリットについて

プルデンシャル生命に限った話ではありませんが、ドル建て保険は予定利率が日本円よりも高いため、割安な保険料で加入することができることがメリットとして挙げられます。

為替レート次第という条件付きではありますが、同じ程度の保障額の保険に「円建て」・「ドル建て」でそれぞれ加入した場合、円建ての保険料と比べて、3割~4割ほど安い保険料で済むのがドル建て保険の特徴です。

また、積立利率も円建てよりもドル建てのほうが高いことが一般的ですので、貯蓄目的という観点で、返戻率が高いということも挙げられます。

デメリットについて

保険料が割安となっている反面、為替レート次第では、日本円の保険料よりも高くなってしまうリスクがあります。

また、保険金・給付金・解約返戻金はドルベースでは一定ですが、実際に日本円に換算して受け取る際の金額は、為替レート次第であり、決まっていません。

円建ての保険は、加入した時点で将来いくら受け取ることができるのかが確定している一方、ドル建て保険は金額が読めません。

「何年後に必ずいくらの金額が必要」「最低限この金額は家族に残したい」といったように、保障面では、想定していた金額を受け取る・残すことができないリスクがあります。

また、毎月の保険料が一定ではないため、自分が日本円でいったいいくら支払ってきたのかが分かりづらく、支出を把握できないという点もデメリットとして挙げられるでしょう。

プルデンシャル生命で取り扱っているドル建て商品

プルデンシャル生命には5種類のドル建て商品が存在しています。

簡単に各々の商品について触れていきます。

米国ドル建終身保険

一生涯の死亡保障をドル建てで確保しておきたいという意向に合った商品です。

終身保険ですので、何歳で亡くなられても、家族にドルベースの保険金を残すことができます。

また、貯蓄性のある商品であるため、老後のための資産形成も同時に図ることができます。

しかし、死亡保障と貯蓄性は表裏一体であり、どちらかを取るとどちらかを失うことになります。

家族にお金を残したいのであれば解約返戻金は手にできませんし、自分の貯蓄のためであれば保険機能を諦めることになります。

米国ドル建特別終身保険

「無告知型」のドル建て終身保険、つまり「病気持ち」の方でも審査なく加入できる保険であり、加入可能年齢は「0歳~8歳」までとなっており、ずばり「子供」のための保険です。

第一保険期間と第二保険期間に分かれており、第一保険期間は「17歳」か「18歳」を指定、第二保険期間は一生涯となります。

保険料を子供年齢で「10年」「17歳まで」「18歳まで」の3つから選択し、第一保険期間満了後に子供が生存していれば「生存給付金」が「基本保険金額×30%」の金額が支払われます。

第一保険期間中の死亡保障は、払い込んできた保険料相当額分に抑えられていますが、第二保険期間後は指定した基本保険金額に増えるという仕組みです。

主に「ダウン症」のお子様が審査なしに加入できる死亡保険、という意味合いが強いようです。

米国ドル建リタイアメント・インカム

プルデンシャル生命と言えば「米国ドル建リタイアメント・インカム」、と言われるほどの評判のドル建て保険です。

一定期間の死亡保障と、老後資金としての年金をドル建てで確保できる商品です。

非常に高い返戻率ということで評判であり、支払ってきた保険料に対して「150%」を優に超えるほどの返戻率を「ドルベース」で確保できるほどの商品です。

ただ、以前の記事でも幾度となく論じてきましたが、年あたりの利回りに換算すると「1%」そこらの値であり、リスクのある金融商品としては、パフォーマンスはそれほど高くありません。(むしろ悪い部類です。)

積み立ててきたお金は、一括でも受け取ることができますし、10年や15年の終身年金や確定年金で受け取ることも選択することができます。

米国ドル建平準定期保険

定期保険のドル建て版の商品です。

終身保険のドル建ては他社でもよく見かけますが、定期保険のドル建ては、おそらくプルデンシャル生命だけだと思われます。

期間限定の死亡保障をドル建てで確保することができ、相対的に高い予定利率をもって、割安な保険料で加入することができます。

また、保険期間は100歳まで指定することができるため、法人向け商品として、解約返戻金を役員の優待退職金代わりに使う、といった加入方法もあるでしょう。

米国ドル建介護終身保険

こちらも他社ではなかなか見ない、「介護保障」をドル建てで確保できる商品です。

公的介護保険制度における「要介護2」以上の状態に認定されれば、介護年金が支払われます。

また、会社所定の重度認知症に該当された場合は、介護年金に加えて認知症加算年金が増額されます。

死亡保障もあるため、介護保障と死亡保障を同時に確保できるという特徴があります。

当然、支払われる年金は「ドルベース」となり、実際に受け取ることができる日本円での金額は不確定ですので、ご注意ください。

おすすめできる人・できない人

ドル建て保険の最大のメリットは、予定利率の高さにあり、円建ての保険と比べて「今のところ」は、割安な保険料で同程度の保障額を確保することができます。

しかし、保険の目的を考えたときに、その目的に照らし合わせて不都合が生じてしまうようなケースの場合には、確実な円建ての保障をお持ちになることをおすすめします。

例えば、死亡保障や介護保障などは、自分のためというよりも「家族のため」に加入することが一般的であり、保険金・給付金などが想定したよりも少なくなってしまうリスクがあります。

良く分からない「ドル建て」という保険金を家族が受け取ってどう思われるのか、お金が必要な段階にも関わらず、為替レートによっては全然足りない金額であり、結局家族が負担しなければならないといった出来事も十分ありえるでしょう。

一方、死亡保障ではなく、貯蓄性を重視したい、家族にお金を残す必要はない、とお考えの方には、為替レートによってお金が増えようが減ろうが、自己責任ですから、このような目的の場合には加入を検討しても良いかと思います。

プルデンシャル生命から「米国ドル建終身保険」を提案されたら…

ドル建て保険において、貯蓄性を最大限高めるためには、保険料の支払い期間をできるだけ「短く」することで可能になります。

30年間保険料を支払うよりも、5年や10年といった短い期間に保険料を支払いきってしまえば、それ以降は積立金がずっと増え続けていくため、返戻率は非常に高くなっていくでしょう。

しかし、プルデンシャル生命の担当者に「5年」や「10年」で支払いきりたいと相談されると、おそらく「おすすめしない」とそれとなく回避する方向に話を持っていかれると思います。

というのも、ドル建終身保険は、販売手数料(担当者に入るコミッション)が高めに設定してあるのですが、「5年」や「10年」という短い期間での契約は、非常にわずかな手数料しか担当者に入りません。

そのため、担当者はできるだけコミッションを高くするために、できるだけながーく保険料を支払ってもらいたいのです。

本当にあなたのことを考えているのであれば、自分のコミッションを犠牲にしてでも、5年や10年という支払期間を了承してくれると思いますが、もし「保険料が高くなるからやめておいた方がいい」といったように、そうしない方向性に持って行ったとすると、「あぁ、この人は手数料稼ぎか」と思っても差し支えないでしょう。

加入を決めたらどうやって申込手続きするの?

プルデンシャル生命のドル建て保険を申し込みする手続きについては、一般的な他の保険会社と大きな差異はなく、申込書・告知書・意向確認書・引落口座申込書といった書類を提出することになります。

ただ、1点プルデンシャル生命で申し込みを行う際の初回保険料には注意が必要です。

一般的な保険会社で保険の申し込みを行う場合、初回保険料については来月以降からの引き落としで対応することが可能であるため、申込段階で支払う必要はありません。

しかしプルデンシャル生命で申し込みを行う場合、銀行などで直接振り込みを行うか、専用の機械に「キャッシュカード」もしくは「クレジットカード」を通し、その場で初回保険料を引き落とす必要があります。

プルデンシャル生命のドル建て商品を一挙ご紹介のまとめ

プルデンシャル生命で取り扱っているドル建て保険について、簡単に解説させていただきました。

ただ、個人的にはプルデンシャル生命で加入するメリットは皆無だと思っています。

ドル建てという予定利率が高く保険料が割安とは言えども、他社のドル建て保険に加入したほうがよっぽど保険料を抑えることができるからです。

プルデンシャル生命がなぜ高いかを揶揄する例として、保険商品と担当者の価値を「車のベンツ」に自ら例えているらしく、その話を聞いた時には噴き出してしまいました。

生命保険はいわば「生活必需品」の1つであり、生活必需品に「ベンツ」などのブランド力は不要でしょう。

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