3分で考えが変わる!『住友生命の解約返戻金と終身保険』
目次
住友生命の終身保険を考えるなら、解約返戻金より『目的』重視
住友生命が販売する複数の終身保険は、パンフレットに目を通すと貯蓄も保険も兼ねた良い商品!と魅力を感じますよね。
特に、終身保険を選ぶ決め手を最近は、『解約返戻金重視』とする傾向が強くなっていますがそのデメリットや様々な用途にあった保険商品を知らずに検討されている方も多いのが事実です。
終身保険を検討中の方にぜひ知ってもらいたいデメリットや終身保険の細かな違い等、保険屋の店主としての経験からお伝えします。
解約返戻金と終身保険の関係
最近、私も保険屋として相談を乗らせてもらう際、「解約返戻金がある終身保険を検討しています」と言われる方が増えました。
ニーズの多さと、昨今の生命保険会社の新商品の特性も後押しして『低解約返戻金型終身保険』の加入がトレンドとなっています。
しかし、解約返戻金があることによるデメリットも存在します。
デメリットとして一番大きいのは保険料で『支払い保険料が低解約返戻金型の方が無解約返戻金型より割高であること』です。
本来の終身保険は、死亡や高度後遺障害へのリスクを軸に備える商品でしたが、今では『貯蓄』を意識した商品に終身保険のイメージが変わってしまっています。
そのことも踏まえて、加入を考える際は『加入する目的』を明確にしておくべきだと言えます。
住友生命が販売する終身保険のラインナップ比較
◾️スミセイの終身保険
◾️バラ色人生
◾️バリューケア
◾️スミセイの終身保険(一時払い)
この4つの商品が住友生命の終身保険です。
『スミセイの終身保険』は、住友生命が販売する商品で一番定番な終身保険です。
「5年ごと利差配当付終身保険」が主流で、『無配当』を選択することも可能です。『バラ色人生』と違う部分は、『バラ色人生』は解約返戻金型であることです。
低解約返戻金型の共通点で登場するのが『バリューケア』で、『バリューケア』は低解約返戻金型に一生涯の介護保障が付いている商品です。
低解約返戻金型のトレンドと、保障範囲が拡がることで複数のニーズに応えることができることがセールスポイントでしょう。
その他には、資産運用の特性を活かして銀行窓口でのみ契約ができる一時払い型の『スミセイの終身保険』もイレギュラーではありますが、販売されています。
全ての終身保険で、パンフレットに共通して書かれているのは、『死亡したり、高度障害状態に備える保険』というの部分です。
解約返戻金をどれだけ優先しているかという部分で、商品の選択は変わってきます。
終身保険としての保険内容に、優先順位を置くと無解約返戻金型がマッチします。
貯蓄に重きを置くのであれば、低解約返戻金型や一時払いの商品を選ぶと、払い込み保険料より増額して解約返戻金を受け取ることが可能です。
解約返戻金が終身保険の決め手ではない
『解約返戻金』を意識しがちですが、目的に応じて解約返戻金の『優先順位』を、明確に決め手置く必要があります。
その理由は、『解約返戻金が多い商品が、加入者全員にとって良い商品』とは限らないからです。
保険商品の中では確かに『貯蓄性』や『資産運用』の効果がありますが、金融商品の中では、安定性はあるものの、他の金融商品の方が短期間で圧倒的に高い利回りを期待できる商品がたくさん存在します。
逆に、「お金を貯めることが苦手だ」「資産運用なんて夢の話だ」と思っている方の方が、「気づけば貯蓄ができていた」という感覚で終身保険を活用できるかもしれません。
『低解約返戻金型破産』もリスクの一つ
たくさんの生命保険会社がある中で、選択できる商品は数えきれず、保険業をしている私も覚えきれない部分もあります。
最近のトレンドで『低解約返戻金型』を勧めるセールスは多いので、加入者がミスマッチして加入してしまう、『しわ寄せリスク』も存在します。
そのミスマッチの1つとして医療保険も貯蓄性保険、低解約返戻金型にしてしまうことが挙げられます。
例えば、損保系生命保険会社の三井住友あいおい生命が販売する『新医療保険Aプレミア』は、経済雑誌で大々的に『驚異的なコスパ』『お宝保険』とまで、ジャーナリストに言わせる商品です。
その『新医療保険Aプレミア』は『低解約返戻金型の医療保険』を販売しています。
今回新しく、『低解約返戻金型の終身保険』に加入して、医療保険が『新医療保険Aプレミア』の『低解約返戻金型医療保険』を選んでいれば、貯蓄はたくさん期待できますが、割高な保険契約ばかり加入することとなります。
そんな割高な保険ばかり加入してしまうと、「低解約返戻金型の保険料」が家計を圧迫し保険料破産をしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
「住友生命のこの終身保険が良い」理由についてご自身で確認を
まとめとして、保険屋の私が言えることは、「解約返戻金も納得して、住友生命の終身保険が良い」そう思えるまで終身保険の加入は、見送るべきでしょう。
住友生命の商品も複数の商品で終身保険が構成されている背景は、加入者のニーズが様々であるからです。
解約返戻金より終身保険を『何を目的に加入をするのか』『何を優先するのか』を明確に考えた後に、加入するべきだと言えます。
『低解約返戻金型』だから良い訳ではなく、『死ぬまで付き合う』という覚悟がいる商品だということを、知ってもらいたいと思います。
だからと言って、終身保険を避けることはありません。妥協しなければマッチする保険商品はあるはずです。
あとは、「友達が言っていた」「ご近所さんが言っていた」の口コミには流されないことです。
もしも、アドバイスが必要であれば、中立的な立場のプロのアドバイスを受けるべきでしょう。
異動がすぐあるような大手よりも、地元密着型のアドバイザーの方が気軽に相談ができて良いように思います。