明治安田生命のドル建て養老保険の評判が悪い理由と優れている点
目次
明治安田生命のドル建て養老保険の評判について徹底解説!
明治安田生命の一時払いドル建て養老保険の評判は多くの保険のプロの間ではあまり良くないようですが、お金を効率良くためたいと思っている方には人気の保険のようです。
またドル建て保険の他のサイトでの評価は、「保険の内容がわかりにくい」ことが指摘されているため、あまり評判が高くありません。
今回は明治安田生命のドル建て養老保険のメリット・デメリットだけでなく、加入する際は何にを気をつけるべきなのかを解説していますので、ドル建て保険を検討している方に読んでいただきたい内容となっています。
明治安田生命はなぜこのタイミングでドル建養老保険を販売したの?
そもそも、明治安田生命の米ドル建一時払養老保険(以下ドル建て養老保険)は2017年の8月に販売開始となりました。
明治安田生命でドル建養老保険が販売された理由としては、現在の低金利下の状況でも、根強い貯蓄性保険のニーズがあったからです。
しかし、円建ての保険では、充分な運用益を顧客に約束することは難しかったため、米ドル建てで貯蓄性保険を販売することとなりました。
米ドルで運用することにより、高い予定利率を確保することにより、高い返戻率や受取率を可能にしています。
そもそも養老保険てなに?
養老保険とは、保険期間中に死亡すれば死亡保険金を受け取ることができ、保険期間が終了すれば、満期保険金を受け取ることができます。
少し前の、金利が高かった時代は、この養老保険に加入する方が非常に多く人気商品でした。
明治安田生命のドル建て養老保険に関しても、保険期間は10年間となっており、10年経過すると満期保険金を受け取ることができます。
明治安田生命でドル建て養老保険が販売された時はどんな評判だったの?
では、明治安田生命がドル建て養老保険を販売した当初は世間はどんな評判だっだのでしょうか?
明治安田生命のドル建て養老保険は、高い予定利率を約束し、かつ人気商品である養老保険として販売したのですが、結果は大ヒットした!というわけではありませんでした。
その理由については以下の通りです。
アメリカの情勢や政治に不安があった
ドル建て養老保険は2017年8月に発売されましたが、当時アメリカはトランプ政権が発足したばかりの時代でした。
このため、為替相場に対して世間はとても敏感、そして慎重であったため、今後の円相場が読めず、加入を見送った方も多いです。
富裕層向けの保険だった
そもそもドル建て養老保険は、万人におススメできるものではありません。
なぜなら、保険料を一時払いする、つまり一括で支払う必要があるので、契約時にまとまった資金が必要でした。
最低保険料は100万円からのため、加入されるのは富裕層の方が中心でした。
明治安田生命のドル建て養老保険の評判はその後どうなった?
その後、明治安田生命のドル建て養老保険の評判どうなったのでしょうか?
現在では、明治安田生命のドル建て養老保険はまだ発売されて間もないですので、口コミなどの評判も少ないです。
しかし、よくある「外貨建て保険の人気ランキング」に明治安田生命のドル建て養老保険を見かけることはありません。
理由として考えられるのは、明治安田生命のドル建て保険が”一時払い”で”養老保険”であると考えられます。
一時払いは為替リスクに弱い!
為替リスクとは、円とドルの為替相場が変動することにより、予定していない差損益が発生することです。
明治安田生命のドル建て養老保険は一時払いのため、保険料を払い込むときと、保険金を受け取る時の2回しか、円とドルを交換するタイミングがないので、この為替リスクの影響を受けやすいです。
一方で、他社が販売している外貨建て保険は毎月保険料を支払う、平準払いが主流です。
毎月保険料を支払うということは、毎月円をドルに交換することになるため、為替レートが異なるタイミングで円とドルを複数回に分けて交換しているため、リスクを分散することができます。
この方法を「ドルコスト平均法」というのですが、明治安田生命のドル建て養老保険は一時払いのため、この方法を使うことができません。
養老保険より終身保険の方がメジャーになった
前述したように、養老保険は少し前は人気商品でした。
しかし、時代の流れとともに金利が低下していったことに伴い、養老保険の魅力が減っていき、販売も中止した会社が多かったため、養老保険よりも終身保険のほうが知名度が高くなりました。
ちなみに終身保険とは、養老保険や定期保険と違って保険期間が定まっておらず、解約をする、もしくは死亡するまで、保障を受けることができる保険で、更新がないため保険料が途中で上がりません。
明治安田生命からは、外貨建ての終身保険としてエブリバディプラスが販売されています。
以上のような理由で、他社で販売されている平準払いで終身保険である外貨建て保険の方が、人気がありランキングでもよく見かけます。
明治安田生命のドル建て養老保険のシミュレーションをする方法
明治安生命のドル建て養老保険のシミュレーションは明治安田生命の公式サイトから行うことができます。
年齢や性別、支払いこむ保険料を入力すると、現時点での予定利率を元に試算をしてくれます。
しかし、試算された画面を見てドル建て養老保険を理解するのは、おそらく難しいでしょう。
「受け取り率が129%なんてすごい!」
という理由だけで加入してしまうと、あとあとになって痛い目を見ると言うことになりかねないので、販売員の説明をしっかり聞いて納得してから加入するようにしましょう。
明治安田生命のドル建て養老保険を加入する際に注目すべきポイント
明治安田生命のドル建て養老保険も、リスクに対して全く対策がなされていないわけではありません。
明治安田生命のドル建て養老保険は、説明した通り、一時払いなので為替リスクの影響を大きく受けますが、以下のような対策が施されています。
相場がいくらになったら損をするのか確認しよう
米ドル建て一時払い養老保険の設計書には、損益分岐点が記載されています。
例えば、1ドルが〇〇円になった場合に損しますよ!という記載されているので、しっかり確認する必要があります。
満期保険金を受け取るタイミングを調整できます
また、もし契約が満期になって、満期保険金を受け取る際に、為替相場が円高(つまり円の価値が低い)だったとします。
この場合保険金を受け取ると、損をしたり、目減りしてしまう可能性があるので、あえて受けとらずに、最長10年まで据え置きできます。
これにより、損しないタイミングで保険金を受け取ることが可能となりました。
明治安田生命のドル建ての評判まとめ
明治安田生命のドル建て養老保険の評判はまだまだ未知数です。
外貨建て保険である以上、通常の円建ての保険に比べて、増える可能性がある分、損をする可能性も高いので注意が必要です。
ドル建て養老保険などの外貨建て保険の評判を下げる人の中には、外貨建て保険について、リスクをよく理解せず契約している方もいらっしゃいます。
ですので、外貨建て保険については、より一層、自分でもしっかりリスクや商品特性を理解して、契約をすることが望ましいです。(明治安田生命では豪ドル建一時払い養老保険の販売を2018年12月に開始するなど、様々な商品を出してきています。)