明治安田生命のベストスタイルの解約返戻金について徹底解説

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

明治安田生命のベストスタイルの解約返戻金について徹底解説

   

明治安田生命のベストスタイルの解約返戻金はとても少ない

明治安田生命が販売する主力の商品であるベストスタイルは完全に掛け捨ての保険のため、解約返戻金はかなり少なく設定されています。

ベストスタイルの解約時に支払った保険料以上の解約返戻金が返ってくることは、まずあり得ません。

しかし、保障の事を第一に考えて保険を検討する場合、そもそも解約返戻金を重要視して選ぶべきものではなく、必要なときに必要な保障が得られるかどうかが1番大事です。

現在販売されている保険は、保障性と貯蓄性の両立は難しい

ひと昔前は金利も良かったため、万一や入院時などの保障額を確保しつつ、解約した時も支払った保険料以上に解約返戻金が戻ってくる商品もありました。

しかし、現在の金利が低下してしまっている環境では、保険料以上に解約返戻金が戻ってくる商品を開発する事はほぼ不可能ですので、保障を重視した商品を開発する際は、解約返戻金を少なく設定する必要性が出てきました。

また、入院日数が短期化したりするなど医療環境も変化しているので、より一層、保障と貯蓄を兼ね備えた商品の開発が難しくなっています。

明治安田生命のベストスタイルは解約返戻金が全くないわけではない。

とはいえ、明治安田生命のベストスタイルは解約返戻金が全くないわけではありません。

ベストスタイルは10年更新型の保険ですが、途中で解約した場合にも少しだけ解約返戻金を受け取る事ができます。

ですが、解約返戻金の額はかなり少なく、支払った分の数%も返ってきません。

明治安田生命のベストスタイルの解約返戻金の仕組み

明治安田生命のベストスタイルは多数の特約を組み合わせて、自分にあった保障を組み立てる保険です。

その特約の多くには解約返戻金が設定されていますが、中には解約返戻金が設定されておらず、その分保険料を低く設定しているものもあります。

しかし、加入する際は、どの特約に解約返戻金が付いていて、どの特約には付いていないかまで考えて契約する必要は全くありません。

なぜなら、解約返戻金の理解を深めるよりも、契約する保障内容をしっかり理解するほうが、何倍も大切だからです。

明治安田生命のベストスタイルで解約返戻金を増やす方法

とはいえ、明治安田生命のベストスタイルの解約返戻金を増やす方法が全くないわけではありません。

その方法とは、保険料充当原資積立特約を付加する事です。

保険料充当原資積立特約とはどんな特約か?

ベストスタイルは10年更新のため、10年ごとに保険料が上がっているく仕組みになっています。

保険料充当原資積立特約は、将来の更新時に備えてあらかじめ積立ておく事で、保険料が上がった際にその積み立てた分を保険料に充てて、負担を抑えるための特約です。

簡単に仕組みを説明すると、契約時に保障の特約を合計した保険料に、保険料充当原資積立特約を付加し1,000円多く払っておき、

10年後更新を迎えて保険料が上がったタイミングで、貯まった分から毎月1,000円ずつ取り崩していくことにより、保険料の負担を抑えることができます。

例:契約時のベストスタイルの特約合計保険料の合計が9000円、更新後が14,000円の場合

・契約後10年間の毎月の保険料
=9,000円+1,000円(保険料充当原資特約)
=10,000円(総支払保険料)

・更新後の保険料(保険料充当原資特約から毎月1,000円ずつ取り崩す)
=14,000円-1,000円
=13,000円(総支払保険料)

このように更新後の保険料の負担を緩和することができます。

ですので、この特約を付加し、ベストスタイルを途中で解約すると、積み立てていたお金が解約返戻金として返ってきます。

保険料充当原資積立特約の付加はあまりおすすめできない。

ただし、この保険料充当原資積立特約を付加することはあまりおすすめできません。

なぜなら、上記の例を見てもお分かりの通り、契約内容が複雑になるためです。

明治安田生命はベストスタイルを販売する前に、ライフアカウトL Aという保険を販売していました。

このライフアカウトLAは、保険に詳しい専門家(FP資格を持っている人など)からの評価がとても低い商品でした。

その1番の理由が、商品内容が複雑でとてもわかりにくいという理由からでした。

ベストスタイルとライフアカウントLAの違い

ライフアカウトLAは、ベストスタイルと同じように特約を組み合わせて、保障を組み立てる点が似通っているのですが、ベストスタイルと違い主契約が存在します。

その主契約が、アカウントと言われるもので、ベストスタイルの保険料充当原資積立特約とほぼ同じ性質を持っていました。

このアカウントの仕組みがとても複雑だったため、ライフアカウントLAは評価の低い保険となりました。

その反省を生かし、主契約をなくして、特約を自由に組み替えることを重要視し、開発された保険がベストスタイルなのです。

よって、保険料充当原資積立特約を付加するということは、わざわざ保障内容をわかりにくくし、商品の評価を下げていると言っても過言ではありません。

明治安田生命のベストスタイルは解約返戻金目当てに加入しないこと!

以上のように、明治安田生命のベストスタイルは解約返戻金を想定して加入するものではなく、1度契約したらちょっとやそっとでは解約しない、という意識と心構えをもって契約すべき保険です。

加入するときには、特約の内容や保障内容をよく理解し加入する事がより大事であると言えます。

ベストスタイルは、ライフスタイルが変わる事に保障内容を組み替えられることを売りにしています。

しかし、ベストスタイルは10年更新なので、将来は必ず保険料は上がります。

ですので、更新後の保険料もきちんと確認し、しっかり検討して契約する必要があります。

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