プルデンシャル生命の個人年金保険はどのような位置付け?メリット・デメリットを紹介!
目次
プルデンシャル生命の個人年金保険はメジャーじゃない?
プルデンシャル生命というと、「良い商品が多いというイメージ」「セールスマンの知識も一流」というのが世間のイメージかもしれません。
しかし、プルデンシャル生命の個人年金についてはあんまり情報がないと思います。
それもそのはず、プルデンシャル生命は個人年金を1つしか扱っておらず、しかもジブラルタ生命の商品を扱っている代理店といった形態になっています。
さらに、プルデンシャル生命の個人年金は毎月や毎年の払い込みではなく、まとまった資金を一時払いで払い込みをする必要があります。一時払い個人年金タイプなので、資産形成層の若い方には使いにくいタイプの保険です。
プルデンシャル生命の個人年金はメジャーなタイプの保険ではありませんが、特徴やメリット、デメリットについてまとめていきます。
プルデンシャル生命の個人年金保険の特徴
プルデンシャル生命の個人年金保険は、円・米ドル・ユーロ・豪ドルの4つの通貨が選べ、据え置き期間も好きな通貨を選べるようになっています。
(現在は円建て、ユーロ建ては販売停止)
満期を迎えて年金の受け取り方も一括で受け取ることも出来ますし、分割(5年、10年などの確定年金や保障期間付き終身保険)で受け取ることも出来ます。
一般的な銀行の保険窓販など売れている「一時払い個人年金」の典型的な商品で、手数料が高く、ここだけの話販売会社が儲かる仕組みの個人年金になっているのです。
プルデンシャル生命の個人年金保険のメリット
プルデンシャル生命の個人年金保険は、金利が円定期預金よりはるかに高いことがネックです。(米ドル10年据え置きタイプで2.1%前後、豪ドル10年据え置きタイプで1.5%前後)
しかし、個人年金保険には死亡保障が付いており、災害で亡くなった場合は110%保障してくれるのが大きなメリットと言えます。
米ドル、豪ドルには死亡保障に特約を付けることが出来、円建てで一時払い保険料を最低限保障することも出来ます。
プルデンシャル生命の個人年金保険のデメリット
プルデンシャル生命の個人年金保険を退職金などで購入される方が多いと思いますが、プルデンシャル生命の個人年金は一時払いタイプなので、払い込み金額を一括で外貨に換える必要があります。
外貨に換えたタイミングで損益が大きく左右されてしまうため、その点を考えるとデメリットといえるでしょう。
また、死亡保障といっても最低限の金額が保障されるだけであり、死亡保険金が大きく増えるレバレッジ効果もないのであまり意味はないと思います。
個人年金控除も最初の年にしか使えないので、平準払いタイプに比べてメリットはかなり薄くなってしまいます。
プルデンシャル生命の個人年金保険よりもおすすめの保険がある!
メリット、デメリットをまとめていきましたが、結論から言うとこの保険に入る意味はあまりないと思います。
今まで積み立ててきた外貨があるなら、為替の時間分散の効果が得られるかもしれません。
しかし、ほとんどの方は一括で円から外貨に換えます。(同じような商品を販売していた筆者の経験上)
そうすると為替のリスクが大きすぎますし、金利で仮に10年で20%増えても米ドルで120円の時に購入した場合の損益分岐点は100円くらいなので、10年後のことを予測してもリスクが高すぎます。
また、死亡保障もレバレッジが効かないですし、普通の外貨預金のほうが金利が高いことを考えてもあまり意味はないと個人的には思います。
この保険を加入するくらいなら、死亡保障のレバレッジの大きい平準払いの出来る同じプルデンシャル生命保険の「リタイアメントインカム」に加入することをおすすめします。