住友生命の『バリューケア』の評判の悪さは生保レディにあった。
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住友生命が販売する『バリューケア』は思いやり」の商品の苦情と悪い評判の原因
私は以前下記のリンク記事でバリューケアのことについて書いているので、この記事も合わせて読んでいただければバリューケアという商品の内も外全て読み取ることができると思います。
このバリューケアを知ってもらった上で、住友生命が販売する『バリューケア』は加入者や商談の場で、本当に優れているところを感じ、読み取ることが非常に難しいと言えます。
スミセイの生保レディの売り文句は「一生涯にわたって死亡、介護、高度障害のときの保障を準備できて、将来受け取る解約返戻金の高さも魅力です」の一点張りです。
メディアでは酷評が多いのはやはり生保レディの商談力・商品知識に直結していると言えるでしょう。『おかず』程度に知識では苦情も増えるのは容易に想像がつきます。今回は保険商品として良い商品がなぜ苦情に繋がり評判を落とすのか、という視点でお話をいたします。
バリューケアと組み合わせる『バリューセット』はプロ任せはキケン
生命保険は最近でこそ、医療保険の中にがんに関する特約などがあり『ユーティリティ』と呼ばれるような万能商品が増えました。
そんな中で、生命保険のセールスをする人間は複数の保険商品を組み合わせて保険の設計をするのが基本で『バリューケア』は日常リスクというよりもかなり長期間の安心を買う商品と言えるため医療保険などの提案と合わせてするケースが多いと考えられます。
『医療保険+収入保障』
『医療保険+貯蓄型終身』
加入者層の年齢によっても変わる部分がありますが保険設計の基礎は上記のような組み合わせです。
基本的には身近なリスクの方が加入者は「起こりうること」と想像がしやすいですが、「要介護要介護状態となった」とは実際どういうときに起こりうるか、という部分は想像が非常しずらいです。
加入した方は保険の見直しして「こんな保険に入った覚えがない!」という状態が起きやすいのです。
加入時、どうしても「わからない」が多いと思いますが、プロに任せっきりは後で泣きをみるかもしれませんので注意しましょう。
貯蓄もできて◯◯◯もできるは保険料も上がれば、失敗保険になりやすい
『バリューケア』に限って言えることではないのですが、住本生命の評判が悪い上位ランクには「保険料が高い」というコメントが必ずあります。
それは、住友生命という国内大手の企業としての付加価値があるという部分で納得ができる方のみ加入をするべきだと言えますが、『◯◯◯もできて◯◯◯もできる保険』という表現でいえば、
『貯蓄もできて死亡にも備えることもできる保険』
『貯蓄もできて介護にも備えることもできる保険』
これが『バリューケア』の商談の切り口なのですが、この『◯◯◯もできて◯◯◯もできる保険』というのは、将来的に保険の見直しがしにくくなるリスクがあるということを加入者へ伝える義務が、保険屋と呼ばれる人間にはあると言えます。
現在の重要事項説明では見直しの際、不利益を被るという表現は見たことがないのですが、解約返戻金のことやクーリングオフ制度などと同じように加入者の将来に関わることなので重要事項だと言えます。
この見直しの際に見直しがしにくくなることによって加入者の保険契約継続をさせるのは金融商品として、私は卑怯だと考えています。
本来の保険の加入方法はハズレなし。
医療・収入保障・貯蓄・終身/介護・学資と大きく分けると人生のリスクはこのようなイメージだと思います。しかし、「今の保険商品は一つの商品でリスクが網羅できます!」というような売り込みをするので評判が落ちてしまいます。
このバリューケアもしっかりセールス自体が加入者のライフスタイルとマッチしていればご提案するべきです。逆に、この加入者にはそもそも貯蓄性がなくて単品で加入できるものの方が今後のライフスタイルの変化に対応しやすいのでは?と考えられるセールスでないと、近い将来のAI導入による『セールス0』時代は生き残れないと言えるでしょう。
そして、『バリューケア』に関しては決して悪い商品ではありません。これは言い切れます。
ですが、組み合わせ商法のように、「少し貯蓄の部分がついてきてしまう」などという言い回しで『バリューケア』を勧めるとスミセイの信用は崩壊してしまうと言えるでしょうし、評判が良くなることはないでしょう。
無知なセールスがプロっぽく提案すると評判も悪く・苦情も増える
今回の『バリューケア』に関しては『低解約返戻金型無配当介護保障終身保険普通保険』というのが正式な保険名称ですので、「介護や高度障害の時に備えることができる」というのものの、公的な介護保険で月にどれだけ給付金が受け取ることができどれだけの支出が見込まれるかという知識や情報があってこそ、安心をご提案できると言えます。
介護状態になった時に必要な支出などは、実際に介護状態になった方とお話したり、家族の方との繋がりがないとわからない部分が多く、提案する自分自身が本当の必要性を感じ、加入者目線にならなければ、『プロっぽいだけ』で万が一、加入して頂いた方が保険金支払いの状態になった時、苦情だけでは済まされない大きな損害を保険会社は背負うことになります。
「数捌いて、今月も給料たくさん貰うんだ!」と考えているなら、業種を変えたほうがいいでしょう。