明治安田生命の年金かけはしはどんな評判?徹底解説
明治安田生命の年金かけはしについての評判を徹底調査
明治安田生命は「年金かけはし」という年金保険を販売していますが、評判が賛否両論あるのはメリットとデメリットになる部分があるからです。
年金保険とは、毎月一定額を積立てることにより、老後に年金として受け取ることができる商品です。
払い込んだ保険料よりも将来もらえる年金額は増えるので、年金保険は分野的にもとても人気の商品です。
なぜなら、日本人は貯蓄や年金という言葉が大好きだからです。
よって、銀行に預けておくよりも高い利率が付き、払い込んだ保険料よりも多く戻ってくるので、人気の商品となっています。
年金保険もよく考えずに契約するのは危険!
しかし、明治安田生命の年金かけはしは本当に損をしないのでしょうか?
「みんな年金保険入ってるし、自分も入ろうかな」
と、よく考えずに契約するのは1番危険です。
今回は、明治安田生命の年金かけはしの評判や年金保険そのもののメリットやデメリットを解説したいと思います。
明治安田生命の年金かけはしの評判が良い理由
多くの保険会社が年金保険の販売を休止している中、明治安田生命の年金かけはしは評判も良くて売り止めすることなく、販売を続けています。
もちろん、予定利率は金利の状況により、数年前に比べると低下しています。
それでも、銀行の普通預金や定期預金に預けておくよりは増えるため、年金保険は人気商品となっています。
なぜこんなに人気なのかは以下の理由になります。
明治安田生命の年金かけはしのメリット① 銀行に預けておくより、お金が増える
昨今は超低金利の時代ですので、銀行の普通預金どころか、定期預金に預けていても、あまり利率がつくことはありません。
ですが、明治安田生命の年金かけはしだと、これらに預けておくよりも増えて返ってきます。
例えば以下の条件で試算をしてみます。
- 契約年齢:30歳
- 性別:男性
- 据置期間:なし
- 月掛保険料:20,000円
この試算の結果は以下の通りです。
年金の種類:10年確定年金
年金開始年齢:65歳
払込保険料:840万円
保険料払込期間:35年
基本年金年額:88.3万円
一括受取額:870万円
年金受取累計額:883万円
年金受取率:105.2%
以上のように、銀行に預けておくよりも、増えるため、とても良いと感じる方が多いです。
明治安田生命の年金かけはしのメリット② 税金の負担が減る
明治安田生命の年金かけはしは、生命保険料控除という、税の優遇制度も使えるため納める税金の額が少なくなります。
また、生命保険とは別の枠が設けられているため、生命保険だけに加入するよりも、更に負担が軽減されます。
具体的に言うと、生命保険に年間80,000円以上支払っていると、所得から40,000円控除されます。
同じように、年金保険も年間80,000円以上支払っていると、所得から40,000円控除されますので、更に税金の負担が軽くなります。
明治安田生命の年金かけはしは戻ってくる額も大きく、税金の負担も減るので、とても魅力的であると認識されている方が多いです。
明治安田生命の年金かけはしの評判が悪い理由はここだ!
一方で、明治安田生命の年金かけはしの評判が悪い理由として、保険料払込免除がない点が挙げられます。
明治安田生命は年金かけはしの前に、年金ひとすじを販売していました。
年金ひとすじには、特定の障害状態になった場合、保険料の払込が免除されましたが、年金かけはしには、この特約はありません。
また、年金保険自体もメリットばかりではないため、以下のデメリットも知った上で検討する必要があります。
明治安田生命の年金かけはしのデメリット① 元本が割れるリスクがある
明治安田生命の年金かけはしも含め、年金保険は途中で解約すると、解約返戻金が支払った保険料を下回る可能性があります。
特に、契約してから数年以内に解約するとると、確実に下回るので注意が必要です。
「自分は解約しない」と思っていても、30年以上支払っていくわけなので、途中で何があるかは予測できません。
ましてや今は終身雇用も崩壊し、収入がずっと同じ、もしくは将来は増えるだろう、いう甘い予測は通用しないので、注意が必要です。
明治安田生命の年金かけはしのデメリット② 利率がそこまで高くない点に注意する
明治安田生命の年金かけはしなど現在販売されている年金保険は、利率が昔に比べて良くないため、そこまで魅力的な商品ではなくなってきました。
上記の試算でも、受け取り率は105%のため、一見魅力的に見えますが、これだけ増やすのに、35年も費やしていることを忘れてはいけません。
よって、実質の年率は、0.14%に過ぎないので、若い方は、ご自身で投資の勉強をし、積立NISAやiDeCoを検討された方が良いかもしれません。
明治安田生命の年金かけはしのデメリット③ インフレに対応できない可能性がある
明治安田生命の年金かけはしは前述のように、実質の利率が高くないことにより、インフレが起こった場合、受取額が目減りするリスクも存在します。
年金保険を契約してから、実際に年金を受取るのは、30年以上先のため、その時の日本円の貨幣価値が今と同じとは限りません。
現在、日本は、毎年に少しずつインフレしていくような政策を打っているため、物価が上昇していく可能性が高いでしょう。
ということは、相対的に日本円の価値は、下がるため、30年後の貨幣価値が今の7割や8割となっている可能性は否定できません。
ひと昔は、支払った保険料の2倍以上に増えて戻ってきたため、このリスクはあまり気にする必要はありませんでしたが、今の年金かけはしの受取率で契約する場合は、しっかり認識しておく必要があります。
明治安田生命の年金かけはしの評判についてまとめ
明治安田生命の年金かけはしの評判が賛否両論あるのは、メリットも存在しますが、デメリットも存在するからです。
そして、明治安田生命の年金かけはしを評価している人の中にも、デメリットをあまり理解していない人が一定数、存在します。
特に、病気や失業などで、保険料が払えなくなり解約することによる、元本割れのリスクや、インフレにより目減りするリスクは必要があります。
一方で、今から30年後に、国の年金制度が維持されているかは、分からないので、自助努力が必要なのもまた事実です。
年金保険を検討するときは、以下のことを自問自答しよう!
明治安田生命の年金かけはしを始め、年金保険の契約を検討するときは、安易に決めるのではなく、しっかり考える必要があるため、
- 月1万円以上の保険料を何があってもずっと払っていけるのか?
- 将来の日本円の貨幣価値は今と本当に同じなのか?
を自分に問いかけて、しっかり加入を検討しましょう。