突然の入院!JA共済へ医療保険請求準備は大丈夫?
目次
医療保険加入の有無に関係なく入院は突然やってくる
筆者も経験がありますが、入院はある日突然襲ってきます。
緊急入院であればなおさら着の身着のまま入院・・・なんてことは良くあります。
ですが、入院したらすぐにしておかなければならない点があります。
それは、医療保険への請求準備です。
今回はJA共済の医療共済での共済金請求の準備についてご紹介していきます。
まずはJA共済に電話して書式を送ってもらう
JA共済へ請求の第1歩は、ずばり「JAへ電話する」です。
当たり前の話ですが、こちらから請求の意思を示さないと共済金は支払われません。
ですので、すぐに「入院したので、共済金請求の書式を送ってください」と連絡してください。
基本的にはJAへの連絡は共済契約者若しくは指定代理請求人の方が行いましょう。
それ以外の方が連絡しても、請求権を持っていませんのでJAとしても受付できないのです。
JA共済に提出が必要な書類を確認する
JAから共済金請求書式が送られて来たら、退院に向けて書類を用意していきます。
JA共済の医療共済の場合必要書類としては、
- 共済証書
- 被共済者の住民票
- 受取人の印鑑証明
- 診断書(JA書式)
- 支払い請求書(JA書式)
- 承諾書(JA書式)
が挙げられます。
この中でも証書、住民票、印鑑証明は家族でも役場で取り付けが可能ですので、先に用意してしまいましょう。
また、支払い請求書や承諾書も入院中に記入しておくことで、退院後の請求がスムーズになります。
医療保険請求に必須の診断書は退院しないと発行されない、しかも退院後すぐには書いてくれない
残る診断書ですが、これは退院しないと病院も書いてくれません。
なぜかというと、医療保険の場合は特に診断書に入院期間の記載が必要になります。
実際に入院した日数は退院時に確定しますので、退院時に窓口で診断書の記載依頼をします。
さらに診断書は依頼を申し込んでから、手元に来るまでに2週間程度の時間がかかります。
お医者さんも診察や手術などをこなしながら、その合間に診断書を作成するのでこの位の期間が必要となります。
また、一般的に診断書発行には手数料が発生します。その病院によって費用は異なりますが、大体5,000円前後位が相場です。
診断書が出たらすぐにJA共済へ発送して、請求手続きを完了させる
診断書が出るのに2週間程度かかるので、その間に他の書類について不備が無いか確認してきましょう。
そうすることで診断書発行後、すぐにJAに対して発送ができます。
JAに請求書類到着後8日以内に共済金が支払われます。
8日以上たっても共済金が入らない時はJA共済の請求調査が入っているかも
JA到着後8日以内に共済金を支払うのが基本的なJA共済のルールですが、8日経っても共済金が下りないケースがあります。
それは請求書類自体、もしくは請求書類と加入時の告知内容などから疑義が生じて調査が入っているケースです。
例えば加入後すぐに入院した場合や、告知されていなかったが加入前からの既往症である可能性が疑われる場合です。
その場合にはJAに問い合わせることで現状を確認できますので、8日経っても共済金が入金がされない場合は担当に問い合わせましょう。
無事に共済金の入金が完了したら医療保険の案件としては終結
調査の有無に関わらず共済金が入金されたら、その件は一応の終結ということになります。
共済金について注意してもらいたいことが2つあります。
- 医療保険の共済金(保険金)は非課税→確定申告などは不要
- 確定申告の医療費控除を使用する場合は年間の医療費ー共済金≧10万円でないと対象にならない
確定申告時期になると、「あれ?どうだったっけ?」となる部分ですので、覚えて置いて頂ければと思います。
JA共済含め医療保険の請求漏れに注意
よくキャッシングの過払い金のCMで返還請求の漏れに注意しましょうと言う文言を見かけますが、医療保険においても請求漏れが起こり得ます。
特に起きやすいのが
- 交通事故での入院
- 日帰り手術
です。
交通事故での入院の場合、自動車保険で対応されることが多いのでつい忘れがちになりますが、医療保険は「入院したら」保険金が下りる契約になっており、その理由が自動車事故でも問題ありません。
入院費は自動車保険でカバーされますが、折角加入しているので請求して共済金を貰った方が良いですし、給付された共済金の使い道に特に指定は有りませんので、そのまま貯金するのも良いと思います。
日帰り手術も最近増えてきましたが、日帰り手術もJA共済が認定すれば手術共済金が下りますので、まずは対象かどうかも含めてJA担当者に聞いてみましょう。
保険は請求する為に入る、請求方法は定期的に確認を!!
これまでJA共済の医療共済を題材に医療保険の請求について必要書類や段取り、注意点についてご紹介してきました。
「保険はお守り」とよく言われますが、筆者は「保険は経済的負担を減らす道具」だと考えています。
道具である以上、使い方をきちんと把握していく事が活用する第1歩だと思います。