明治安田生命のエブリバディの評判はあまり良くない?注意点を解説します
目次
明治安田生命のエブリバディの評判はどうなの?
明治安田生命はエブリバディという一時払いの終身保険を販売していますが、商品の魅力が低下してしまったこともあり、保険のプロの間では前に比べると評判が低下しているようです。
そして、銀行経由で加入したお客様から一定の苦情も存在しているようですので、その点についても注意しなければなりません。
今回は、明治安田生命のエブリバディに関する注意点を主に説明していきたいと思います。
明治安田生命のエブリバディの評判が悪いのは銀行のせい??
明治安田生命エブリバディの評判があまり良くない一因として考えられるのが、銀行で加入したお客様が多いという理由が考えられます。
明治安田生命のエブリバディは銀行窓販商品といい、主に銀行の窓口で販売されている保険ですが、明治安田生命の営業職員経由で直接加入することもできます。
エブリバディを取り扱っている銀行は、こちらのサイトを参考にしてください。
特に、エブリバディの苦情が多くは銀行窓販で発生しており、苦情内容は「保険だと思わず加入をしてしまった」というものです。
主に高齢者からの苦情で、銀行で手続きしたために定期預金などと勘違いしており、保険だとは思わなかったのが原因になっています。
なぜ銀行は保険を売るの?
ではなぜ、銀行は積極的に保険を勧めてくるのかというと、手数料収入を得るためです。
銀行窓販商品は、保険会社が銀行に生命保険の販売を委託するというビジネスモデルなので、銀行が生命保険を販売すると生命保険会社が銀行にマージンを支払ってくれます。
現在は低金利政策が進んでいますので、銀行本来の融資やローンなどでは、あまり収益を上げることができません。
ですので、銀行は保険や投資信託を販売することにより、手数料で収益を上げようとしています。
明治安田生命のエブリバディは保険のプロからどのような評判なの?
では、明治安田生命のエブリバディの全体的な評判はどうなのかというと、予定利率の低下や商品の改定により、以前よりも保険のプロからの評判は下がっています。
数年前のエブリバディは、予定利率も高くて商品的にも魅力であったたため、明治安田生命の利益の柱となっており、あまりに売れすぎて販売が制限されていたこともありました。
しかし、予定利率が低下したり、エブリバディがエブリバディ10になったことにより、商品の評判は下がるだけでなく、販売してもあまり成績にならないためか、営業職員も積極的に勧めてきません。
エブリバディ10はどんな商品なの?
エブリバディ10の最大の特徴は保険期間が第1保険期間と第2保険期間に分かれていることです。
第1保険期間とは、契約してから10年間を指し、第2保険期間とはその後の保険期間を指します。
第1保険期間の間は、死亡保障が払い込んだ保険料と同額になり、この間に解約した場合は元本割れを起こすか、最大でも払い込んだ保険料と同額しか戻ってきません。
第2保険期間に入ると、死亡保障も払い込んだ保険料以上になり、解約した場合は払い込んだ保険料を超えて戻ってくるので、契約してから少なくとも10年間経過しないとメリットが発揮されません。
数年前のエブリバディとエブリバディ10の違いは?
同じエブリバディという名前でも、数年前に販売されていたエブリバディと現在販売されているエブリバディ10や銀行窓販のエブリバディはほとんど別物の商品となりました。
大きな違いは、前述のようにエブリバディ10になったことにより、第1保険期間と第2保険期間に分かれたことことです。
以前のエブリバディは早期での解約による元本割れのリスクはあったものの、死亡保障は加入当時から払い込んだ保険料以上になり、解約返戻金が払い込んだ保険料を上回るのも加入後5年ほどからでした。
明治安田生命のエブリバディプラスの評判はどうなの?
明治安田生命のエブリバディにはエブリバディプラスという商品も販売されています。
これは銀行窓販限定の商品ですが、円建てではなく、米ドルや豪ドルなどの外貨で運用することにより、高い予定利率を実現しています。
その予定利率は、執筆時点(2018年8月)で米ドルも豪ドルも概ね3%以上と、円建てとは比べものにならないほど高いものとなっています。
しかし、円建てのエブリバディと比べて、為替相場の変動による為替リスクと、解約時の市場金利に応じて解約返戻金が上下する金利変動リスクという、2つのリスクが増えます。
この2つのリスクは理解することが難しく、加入者自身では全く操作できないリスクであることもあり、エブリバディプラスが爆発的に売れているということは現在ありません。
明治安田生命のエブリバディの評判まとめ
現在、明治安田生命のエブリバディの評判については賛否両論となっておりますが、定期預金に預けてもあまりお金が増えないこともあり、一定のニーズは存在します。
ただし、現在のエブリバディの特徴としては、以前に比べて商品の魅力が低下していたり、自らが取るべきリスクについても以前に比べて増えています。
資産運用を目的とされている方は、終身保険という手段に拘るのではなく、NISAを活用するなど他の手段も検討した上で総合的に判断すると良いと思います。