ネオファースト生命の医療保険「ネオdeいりょう」を評価!特筆すべき点は3つ、「上皮内がん」への考え方次第で評価できる

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ネオファースト生命の医療保険「ネオdeいりょう」を評価!特筆すべき点は3つ、「上皮内がん」への考え方次第で評価できる

   

ネオファースト生命の医療保険「ネオdeいりょう」の評価

第一生命の完全子会社化されたネオファースト生命で取り扱っている医療保険「ネオdeいりょう」は、他社にはない保障内容や仕組みが組み込まれており、一定の評価があると思います。

元々は、日産火災海上保険の生保系子会社「ディー・アイ・ワイ生命」として誕生し、日産火災海上と安田火災海上保険の合併による「損保ジャパン」の発足に伴い、「損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命」となり、その後、第一生命が買収したことにより「ネオファースト生命」となりました。

お世辞にも質が高いとは言えない営業力と、更新型保険による無理な保険料負担を強いる商品を販売し続ける親会社の第一生命とは異なり、取扱商品は非常にシンプルでわかりやすい仕組みとなっています。

ネオファースト生命の主な販路は、金融機関窓口や代理店販売となっていますが、取扱店が少ないこともあり、知名度もシェアもまだまだといったところです。

今回は、そんなネオファースト生命の医療保険「ネオdeいりょう」について解説していきたいと思います。

「ネオdeいりょう」の商品性について

ネオファースト生命の医療保険「ネオdeいりょう」は、保障を好きなように組み合わせることができる自由度に優れており、主契約は「入院給付金」のみとなっています。

他社の医療保険では「手術保障」も主契約に含まれていることがほとんどですが、手術保障も自由に特約という形で付加することができます。

その他、入院一時金や先進医療保障、上皮内新生物も同額保障のがん診断保障、抗がん剤治療保障などオーソドックスな保障内容があります。

特筆すべき点としては、「手術保障特約」と「特定疾病保険料払込免除の範囲」、喫煙の有無を問わない「健康保険料率の適用」の3点です。

ネオdeいりょうの特筆すべき点1:手術保障特約について

「ネオdeいりょう」の手術保障特約については、「外来時」の手術給付金額を基準にして「入院時」の手術給付金額を決めることになります。

外来時手術給付金額を「1万円~20万円(5千円単位)」で定め、入院時の手術給付金を「Ⅰ型(入院2倍)」「Ⅰ型(入院4倍)」「Ⅱ型」から選択します。

Ⅰ型(入院2倍)とⅠ型(入院4倍)の入院時手術給付金

外来時手術給付金を「2.5万円」に定めた場合、入院時手術給付金は、「Ⅰ型(入院2倍)」の場合は「5万円」、「Ⅰ型(入院4倍)」の場合は「10万円」となります。

Ⅱ型の入院時手術給付金

外来時手術給付金を「2.5万円」に定めた場合、「Ⅱ型」の場合は三大疾病の手術を特に重点的に保障する内容となっているため、以下のように病気によって給付される金額が異なります。

  • 重度三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)の手術の場合8倍の「20万円」
  • 重度三大疾病以外の三大疾病(上皮内がん等、心疾患(急性心筋梗塞を除く)、脳血管疾患(脳卒中を除く))の場合4倍の「10万円」
  • それ以外の疾病・ケガの場合は2倍の「5万円」

Ⅱ型は、重度三大疾病の手術をより手厚くすることができる反面、三大疾病外の疾病・ケガの場合の倍率が「2倍」となっているため、Ⅰ型(入院4倍)よりも手術給付金が少なくなることに注意が必要です。

ネオdeいりょうの特筆すべき点2:特定疾病保険料払込免除特約の範囲について

「ネオdeいりょう」では、特定疾病保険料払込免除の範囲として、「上皮内がん」を含める選択をすることができます。

他社の医療保険では、上皮内がんは払込免除の対象外となっていることがほとんどであり、「ネオdeいりょう」固有の特徴とも言えます。

払い込みが免除になる事由ごとに「Ⅰ型」「Ⅱ型」「Ⅲ型」から選ぶことになります。

特定疾病保険料払込免除特約の範囲:Ⅰ型

がん・急性心筋梗塞・脳卒中と最も適用範囲が狭く、がんは「診断確定」、急性心筋梗塞と脳卒中は「継続20日以上の入院もしくは手術を受けた」ときが適用条件となります。

特定疾病保険料払込免除特約の範囲:Ⅱ型

「上皮内がん」を含むがん・急性心筋梗塞・脳卒中と上皮内がんが含まれ、上司内がんを含むがんは「診断確定」、急性心筋梗塞と脳卒中は、Ⅰ型と同様に「継続20日以上の入院もしくは手術を受けた」ときとなります。

特定疾病保険料払込免除特約の範囲:Ⅲ型

「上皮内がん」を含むがん・心疾患・脳血管疾患と適用範囲が広がり、適用条件は上記と同様となります。

ネオdeいりょうの特筆すべき点3:喫煙の有無を問わない「健康保険料率」について

他社の商品でもよく見られる、健康体に該当すれば保険料が割引される「健康保険料率」ですが、「ネオdeいりょう」は喫煙歴があっても、別の健康体条件に該当すれば、健康保険料率が適用されます。

過去1年以内にたばこの喫煙歴があったとしても、体格(BMI)が所定の数値以内であれば、健康保険料率が適用されるという、喫煙者であっても健康の方を優遇する、という面白い仕組みとなっています。

過去5年以内の継続8日以上の入院歴、もしくは会社所定の疾病での入院経験があると、体格(BMI)数値を満たしていても、健康保険料率が適用されませんので、注意が必要です。

「ネオdeいりょう」の保険料の比較

保険期間・保険料払込期間:終身 30歳男性・健康保険料率適用を前提として、同じような保障内容を持つ他社の医療保険と保険料を比較してみたいと思います。

比較商品としては、東京海上日動あんしん生命の「メディカルキットNEO」、メットライフ生命の「フレキシィS」とします。

なお、特定疾病保険料払込免除の心疾患・脳血管疾患に関しては、2社とも「ネオdeいりょう」と同様に、「継続20日以上の入院もしくは手術」が条件となっています。

ネオdeいりょう商品名メディカルキットNEOフレキシィS
5,000円入院日額5,000円5,000円
60日型入院給付限度日数60日型60日型
5万円(入院給付金とは別の一時金)入院一時金5万円(入院10日分の前受)5万円(入院10日分の前受)
上皮内がん含むがん・心疾患・脳血管疾患三大疾病入院日数無制限上皮内がん含むがん・心疾患・脳血管疾患上皮内がんを含むがん、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患
10万円(外来2.5万円)手術給付金20万・10万・5万(外来2.5万)10万円(外来2.5万円)
通算2,000万円先進医療保障通算2,000万円通算2,000万円+一時金5万円
上皮内がん含むがん・心疾患・脳血管疾患保険料払込免除がん・心疾患・脳血管疾患がん・心疾患・脳血管疾患
2,654円/月保険料2,273円/月2,354円/月

保険料比較の考察

まったく同じ保障内容ではないため、単純比較することは難しいですが、各社特色ある保障内容で、どれも検討に値するものとなっています。

上皮内がんも保険料払込免除とする「ネオdeいりょう」は、その分保険料が高めとなってはいますが、保障範囲の広さという観点から、それほど保険料が高いわけではありません。

手術保障が幅広い「メディカルキットNEO」は、最も保険料が安いとはいえ、入院日数制限の適用範囲が三疾病に限定されていることに対し、「フレキシィS」は、保険料が若干高い分、七大疾病と広い範囲を保障してくれています。

「ネオdeいりょう」は、「上皮内がん」に対しての考え方次第では、検討に値すると思います。

ただ残念なことに、「ネオdeいりょう」は健康体保険料率を適用しての保険料試算であるため、割引を考慮してもこの程度の保険料なのか、というのか所感ではあります。

ネオファースト生命の医療保険「ネオdeいりょう」は「上皮内がん」への考え方次第で評価できる、のまとめ

「上皮内がん」を保険料払込免除条件に含めるという、他社にはない特色をもつ「ネオdeいりょう」について解説しました。

しかし、保障を手厚くする分、それなりの保険料になることも同時にわかりました。

もうすこし保険料面で頑張ると、トップクラスの医療保険に登り詰める可能性を秘めている商品性だと思います。

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