戦慄するほど高コストで評判のアクサ生命の「アップサイドプラス」
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アクサ生命のアップサイドプラスの評判
アクサ生命の外貨建て変額終身保険「アップサイドプラス」という商品は、非常に高いコストを契約者に強いる商品として、あまり良い評判を聞きません。
アップサイドプラスは、一時払い型の仕組みとなっているため、契約時に保険料を一気に支払う必要があります。
このような一時払い型の保険は、多くのケースで銀行などの金融機関を窓口として販売されており、アップサイドプラスも金融機関窓口の専用商品となっています。
銀行は、顧客の資産状況の把握が容易であるため、まとまった資産を保険に流す上でこれ以上ないほど効率的な販売者となるわけです。
今回は、非常に評判の良くないアップサイドプラスという商品について解説していきたいと思います。
アクサ生命のアップサイドプラスの商品について
外貨建て変額終身保険「アップサイドプラス」は、名目上は「死亡保障」と「将来の資産形成」を兼ねることができる商品となっています。
一時払いで支払った保険料は、「米ドル」もしくは「豪ドル」の外貨で運用を行っていき、特別勘定(投資信託)で運用を行っていく「変額部分」と、外貨ベースで最低保証がある「定額部分」に分けられることになります。
運用目標値を設定できるターゲット型の仕組みをとっており、円建てであれば一時払い保険料の「105%~200%(10%刻み)」に到達した段階で円建ての終身保険へ、外貨建てであれば基本保険金の「110%~150%(10%刻み)」に到達した段階で外貨建てもしくは円建ての終身保険へ、またそのどちらも達成する目標値を定めることも可能です。
運用期間は最長20年となっており、5年間の第一積立利率期間と次の15年間の第二積立利率期間に分かれており、外貨ベースで最低保証のある、特別勘定での運用を行わない「定額部分」に関しては、20年の期間を前提として、一時払い保険料相当額分の「外貨」での保証となります。
それ以前での解約時には定額部分の最低保証はありませんし、あくまで「外貨ベース」での最低保証なので、支払った日本円の額が保証されているわけではないことに注意が必要です。
その他の仕組み
目標値を定めなかった場合、もしくは、目標値を定めたが運用期間中にその目標に達しなかった場合、それまでの運用を行ってきた「変額部分(外貨建て)」と「定額部分(外貨建て)」を合算した金額を保険金額として、選択した外貨建ての終身保険に移行することになります。
円支払特約を付加することにより、死亡保険金・解約返戻金を外貨ではなく円に換算して受け取ることができ、また、年金支払特約に加入していれば、死亡保険金の全部または一部を、一括ではなく年金として受け取ることもできます。
ほとんどの方は、支払う保険料を日本円にする「保険料円入金特約」を付加することになると思われますが、特約を付けずに保有している外貨での支払いも可能です。
アクサ生命のアップサイドプラスの大きなデメリット・問題点
まずは、アクサ生命のアップサイドプラスのデメリットは圧倒的に高い初期費用となっている「手数料」です。
一時払保険料に対して、なんと初期費用として手数料が「8.5%」も引かれてしまいます。
1,000万円という金額を一時払保険料で支払う場合は、運用も始まっていない最初の段階で「85万円」差し引かれることになります。
はたして85万円という金額を増やすのにどれほど大変か、現在の銀行金利を見れば明らかでしょう。
増えるかどうかも分からない段階でマイナススタートになるわけですから、ぼったくりと言っても過言ではありません。
変額部分の運用関係費
特別勘定(投資信託)で運用を行っていく「変額部分」に関しては、「年率最大0.9%」がコストとして引かれていきます。
運用がうまくいってもいかなくても、毎日(1/365の割合)引かれていくわけです。
米ドルは「米ドル建グローバル分散型」、豪ドルは「豪ドル建グローバル分散型」というバランスファンドへの投資となりますが、リスクが大きいレバレッジ取引を行うにもかかわらず、安定的なリターンの獲得を目指す?という、よくわからない運用方針がとられるようです。
バランスファンドへの投資であれば、購入手数料が無料、年間の運用管理費0.54%程度の、「三菱UFJ-eMAXISバランス」の投資信託を購入したほうがパフォーマンスが良いでしょう。
複雑な商品性
アップサイドプラスのパンフレットや商品ページを見てみましたが、多少保険の知識を有する著者でも、商品の複雑性に大混乱しました。
知識を持たない方がであれば、なおさらでしょう。
そもそも保険の役割は、増やすことではなく、万が一の経済的な問題を解決するための手段であり、決して増やすことではありません。
また、増やす目的のために、保険という運用とは関係ない機能を有している商品を選ぶことは、その分コストが増えるだけなので、選択としては非合理的です。
保険はどこまでいっても保険、増やしたいのであれば、決して保険を活用してはいけません。
アクサ生命の「アップサイドプラス」を取り扱っている金融機関一覧
参考までに高コストでかなり悪評判なアクサ生命「アップサイドプラス」を取り扱っている金融機関一覧をご紹介します。
- 北都銀行
- 東邦銀行
- 高崎信用金庫
- 武蔵野銀行
- 新生銀行
- 八十二銀行
- 富山第一銀行
- 富山銀行
- 名古屋銀行
- 北伊勢上野信用金庫
- 但馬銀行
- 但馬信用金庫
- 鳥取銀行
- 鳥取信用金庫
- もみじ銀行
- 山口銀行
- 北九州銀行
- 福岡銀行
- 西日本シティ銀行
- 佐賀共栄銀行
- 親和銀行
- 長崎銀行
- 熊本銀行
- 大分銀行
- 宮崎銀行
2018年8月現在では、上記銀行一覧でアクサ生命のアップサイドプラスを取り扱っています。
もしも該当銀行と取引があり、アクサ生命のアップサイドプラスを勧誘された場合は第三者(保険のプロやお金のプロFP)に加入しても問題ないか相談してみると良いでしょう。
戦慄するほど高コストで評判のアクサ生命の「アップサイドプラス」のまとめ
加入時に「8.5%」もの手数料を持っていかれるアクサ生命のアップサイドプラス、その手数料分を確実に取り戻せるという保証があれば話は別ですが、為替レート次第では「損失を被る」リスクすらあります。
にもかかわらず、販売した銀行側、管理・運用を行っていく保険会社側は、運用がうまくいこうがいかまいが、決まった割合で手数料などの費用をかっさらっていきます。
こうした仕組みを、「保険」というどこか安心できるかのような魔法の言葉で巧みに隠して、無知な素人に販売を行っていく金融機関の振る舞いは、怒りを通り越してあきれるばかりです。