ひまわり生命の認知症保険の特徴とメリット・デメリット、注意点とは

ほけんケア~ドル建て保険も理解できた!保険について本気出して勉強した主婦のブログ

子供のための貯蓄型学資保険の検討からドル建て保険の存在を知り、様々な保険を勉強してきました。複雑でわかりにくい保険に関する内容を少しでも理解しやすくなるためのブログです。

ひまわり生命の認知症保険の特徴とメリット・デメリット、注意点とは

   

ひまわり生命が販売する認知症保険は認知症や介護に備える新しい保険

認知症や介護という分野は生命保険会社が今後、新しい保険商品を発売されることが予想されますが、今回はひまわり生命の認知症保険「笑顔をまもる認知症保険」の特徴や、メリットとデメリットについて紹介します。

「人生100年時代」という言葉を聞いて、みなさんはどのようなことをイメージされるでしょうか?

長生きすることは良いことで、きっとポジティブなイメージを持たれる方も多いと思いますが、長生きすることによって、新たなリスクが生じてきます。

その中の1つが認知症であり、2015年度では高齢者全体に占める認知症患者の割合は16%となっており、高齢者の約6人に1人が認知症であるという結果が出ています。

認知症になったら人生終わりだという偏ったイメージもあり、認知症は大きな社会問題になりつつありますが、ひまわり保険の認知症保険が具体的にどんな保障を用意しているのか確認してみましょう。

ひまわり生命の認知症保険はどんな保険?

残念ながら認知症に罹患すると認知症が治るということはありえません。

ただし、認知症の前段階であるMCI(軽度認知障害)と呼ばれる状態であれば、MCIと診断されても、適切な予防対策を行うことで、約26%が健常者に戻ると言われています。

逆に、MCIになってから適切な処置をしなければ、1年で10%、5年で40%の人が認知症を発症してしまいます。

この非常に重要な段階のMCIに注目したのが、ひまわり生命の認知症保険「笑顔をまもる認知症保険」で、業界初となるMCIと診断されたら一時金が受け取る保障が魅力的な商品となっています。

また、MCIだけではなく、認知症と診断されたときの保障や骨折で治療したときの保障、さらにオプションで介護関連の保障を付加することができ、まさに認知症になる前からなった後までをトータルで保障してくれる保険となります。

ひまわり生命認知症保険のメリットは?

ひまわり生命認知症保険のメリットはMCIと診断されたときに一時金が支払われるという新しい保障もですが、それ以上に認知症にならないための様々なサービスが用意されている点が最大のメリットだと思います。

認知症保険の加入時には必ず家族を1名登録しなければなりませんが、この家族には毎年、認知症に関する情報が提供され、認知症について正しい知識が身につけられるので、MCIの段階で被保険者の異変に気がつくことができます。

さらに、万が一認知症になったとしても、家族と登録された方は認知症の被保険者に代わって保障内容を確認したりすることができ、指定代理請求人も同一人物にすると、給付金請求なども代わりに手続きすることが可能になります。

他にも認知症にならないような様々な工夫がされており、認知症保険の契約者・被保険者・その家族はSOMPOホールディングスが提供している「SOMPO笑顔倶楽部」というサービスが利用できます。

「SOMPO笑顔倶楽部」は主に4つのサービス(認知症に関する基礎知識・情報の提供、認知機能チェックツールの提供、認知機能低下予防サービスのご紹介、介護関連サービスのご紹介)から成り立っており、様々な専門分野の会社と提携してサービスを提供していく予定です。

ひまわり生命認知症保険のデメリットは?

ひまわり生命認知症保険はMCIに注目してそもそも認知症にならないことを目指す新しい保険ですが、当然デメリットも存在します。

実は主契約(メインの保険)は骨折の保険で、特約として認知症の保障がついており、認知症になったとしても、骨折の保障は残るため、保険は消滅せずに保険料の支払いが必要になってきます。

そのため、認知症やMCIと診断されても保険料を払い続けなければならないという矛盾が発生してしまいます。

とはいえ、認知症の特約部分は消滅するので、保険料の負担はかなり減ると思いますが、MCIと診断された場合には、保険料は加入時のものを払い続けなければならないし、治療も必要になってくるので注意が必要です。

また、申し込み時に家族登録が必須の条件となるため、4親等以内の親族がいない方は保険自体に加入できなくなっていまうため、天涯孤独の方や、親戚とは関係を絶っている方にはメリットであるはずの家族登録がデメリットになってしまいます。

ひまわり生命の認知症保険以外にも認知症に関する保険はある?

ひまわり生命以外にも認知症を発売している保険会社はありますが、その中でも、間違えやすいのが太陽生命が10月に発売する「ひまわり認知症予防保険」です。

同社はすでに「ひまわり認知症治療保険」という商品も販売していますが、ひまわり生命の認知症保険と名前が似ていますし、同じ10月の発売なので「ひまわり認知症保険」などと検索すると両方表示される可能性があるので、間違えないように注意が必要です。

ひまわり生命の「笑顔をまもる認知症保険」と太陽生命の「ひまわり認知症予防保険」は同じく、認知症になる前の段階に注目した商品で非常にコンセプトが似ていると思います。

ただし、まったく同じ保障内容ではなく、ひまわり生命の「笑顔をまもる認知症保険」はMCIや認知症と診断された場合に一時金を支払い、骨折で治療した際の一時金保障や不慮の事故で死亡したときの保障もついています。

太陽生命の「ひまわり認知症予防保険」の保障内容は、認知症と診断された場合に一時金が受け取れる非常にシンプルな保険となっていますが、2年ごとに生存していれば給付金が受け取れる保障もついています。

ひまわり生命認知症保険のまとめ

超高齢化社会の現代においては、認知症は大きな社会問題となっており、保険会社も新しい商品を発売することが予想されます。

ひまわり生命が10月から発売する「ひまわり認知症予防保険」は、MCIに注目した保険で、業界初のMCIになったら一時金が受け取れる保障が特徴的です。

ただし、認知症やMCIになっても保険料の支払いが免除されるわけではないので、認知症になっても保険料を支払うという現実的ではないケースが発生してしまう場合があります。

認知症の診断や予防サービスが非常に充実しているので、単なる認知症になったときの保険というよりは、認知症にならないためのサービスを買ったと思って加入するのが正しい用途だと思います。

太陽生命でも10月に「ひまわり認知症予防保険」を発売しますし、アフラックや朝日生命も認知症保険を販売しているので、掛け金(保険料)や加入条件などを比較して、加入者の評判を聞いてからご自身にあった保険を選びましょう。

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